家族の病理 "子宮の家" | Cherish a feeling

家族の病理 "子宮の家"

子どもにとって家庭が安全基地でないと、

健やかな心の成長にまず必要な

基本的信頼感が育たず、

生き辛さや虚無感、人間関係のつまづきを抱えて

生きることが辛く、苦しいものになってしまいます。



そうした機能不全家族も、

一見、仲の良さそうな家族に見えたり、

また被害者である子ども自身にも

自分が親に言動を支配され、

道具にされていることに気づかない、

ということが実は一番多い、

とわたしは思っています。



そんな家族の病理を

非常にわかりやすく分析されている記事を

ぜひ多くの方に読んでいただきたいと思い、

ここに紹介します。




家族カウンセラー 中尾英司さんのブログ

あなたの子どもを加害者にしないためにより

川口中3女生徒父親刺殺事件-「子宮」の家


親から受け止められないまま大人になった

男女がつくる家庭の姿、が書かれています。



いくつか文章を抜粋すると、

旗男性の場合、仕事かマイホームにそれを求める。
仕事を子宮とする場合、(中略)殆どの時間を仕事(職場)に費やす。質もしくは量で他を圧倒するのである。家は寝座としての子宮でよいので、造作に気を遣わないこともある。家庭を子宮とする場合、家庭は自分の価値で染め上げる。“仲良し家族”という構図自体が子宮を補強する“鎧”なのだ。家族はその鎧にふさわしい役を演ずることが要求されており、自由意志は認められていない。


旗女性の場合、そういう子宮を創ることのできる男性を選ぶ。(中略)この時、男性が仕事に居場所(子宮)を求めるタイプであれば、家(器)は女性が乗っ取る。あとは、子どもを味方につけて父親を疎外していき、家の中を支配するようになっていく。(中略)自己認知の飢えがあるから仕事をすることなどにより適度に人と関わる。ただ自分の心のコップは一杯一杯なので、人と深く関わることはしない-それが、夫や子どもであっても。


旗共依存の夫婦
互いに心のコップが一杯の者同士の結婚であるから気持ちを受け止めあうことはできず、成長はストップする。というよりも自分の居場所をつくるために結婚しているので、最初から相手を自分の道具にしているため成長できない。このように相手を自分の道具にしあう人間関係を共依存という。





こういう家族、めちゃめちゃ多いと私は思います。




あとは、そうした家族の生み出す

見えない不安・見えない恐怖

見えない息苦しさ・親の親をする子ども
など、

いろいろと詳しく書かれています。

ぜひお読み頂き、こうした家族の持つ闇、

闇をつくりだすしくみを知って欲しいです。



それが、事件発生を防ぐことに繋がると思います。