インナーチャイルドとインナーペアレンツ
機能不全家族で育った生き辛さの問題を考える時、
アダルトチルドレンという考え方を用いると、
注目したいのは、自分の心の中にいる
インナーチャイルドと、インナーペアレンツです。
インナーチャイルドとは
保護者の不適切な関わりにより、
抑え付けられた欲求を抱えた
子どもの頃の自分の感情です。
例えば子どもとの関わりの中で、
子どもが子どもらしい欲求を
要求してきたとき、
それに応えられずにイライラが募り
冷たくしてしまう、怒鳴ってしまう、
頭ではわかっているのに
感情がついていかない、など。
子どもが泣き止まない
いつまで泣いてるの!いい加減にしなさい!
なかなか片付けをしない子どもに
片付けなさいって言ったでしょ!
何度言ったらわかるの!どうして言う事聞けないの!
また、子どもの言動に対し、
「やめなさい!」
「静かにしなさい!」
「ダメ!」
と、頭ごなしに禁止する、など。
これらは、幼い頃の自分、
インナーチャイルドが
過去の自分と同じような状況により
記憶を刺激され登場し、
「わたしは我慢してきた!」
「親の言う事を聞いてきた!」
「お前だけ甘えることは許さない!」
と、怒っているのです。
インナーペアレンツとは
インナーペアレンツは、
子ども時代に親から受け続けた不適切な言葉が
自分の中に刷り込まれ、暗示にかけられたように
それが自らの言葉・考え方としてその後も
自分自身を縛り、追いつめます。
「ほんとにダメな子ね」
「あなたがそんなことするからでしょ」
「わるいことばかりして」
「我慢しなさい」
「お兄ちゃん(姉)なんだから」
このような言葉が大人になり
「わたしはダメな、弱い人間」
「わたしのせいなんだ」
「わたしはわるい・ずるい人間なんだ」
「これぐらい我慢しなきゃ」
「兄(姉)としてしっかりしないと」
というふうに、何かにつけ自分を追いつめます。
親が姿を変えて自分の中に住み続けているのです。
生き辛くさせる原因を取り除くには、
このような怒りやイライラの感情、
自分を責める・叱咤する考えが
頭に浮かんだとき、
「今、インナーチャイルド(ペアレンツ)が出て来たんだな」
のように現在の自分と区別すること、
インナーチャイルド(ペアレンツ)を俯瞰して見る、
一歩引いたところで眺めるようにして、
それらに心を占領されないようにすることです。
長年の思考のクセでもあるので、
これには練習が必要です。
また、インナーチャイルドには
「辛かったね」
「悲しかったね」
「よく頑張ったね」
などの癒しが必要であり、
インナーペアレンツという
固定された概念との決別が必要です。
いずれにせよ、自分の心の中に向き合って
時には辛い記憶を反芻するこの作業には、
パニックや混乱を防ぐために
専門家のサポートが大切だと思います。
無理せず、自分のペースで
行っていけたらいいですね。
アダルトチルドレンという考え方を用いると、
注目したいのは、自分の心の中にいる
インナーチャイルドと、インナーペアレンツです。
インナーチャイルドとは保護者の不適切な関わりにより、
抑え付けられた欲求を抱えた
子どもの頃の自分の感情です。
例えば子どもとの関わりの中で、
子どもが子どもらしい欲求を
要求してきたとき、
それに応えられずにイライラが募り
冷たくしてしまう、怒鳴ってしまう、
頭ではわかっているのに
感情がついていかない、など。
子どもが泣き止まない
いつまで泣いてるの!いい加減にしなさい!なかなか片付けをしない子どもに
片付けなさいって言ったでしょ!何度言ったらわかるの!どうして言う事聞けないの!
また、子どもの言動に対し、
「やめなさい!」
「静かにしなさい!」
「ダメ!」
と、頭ごなしに禁止する、など。
これらは、幼い頃の自分、
インナーチャイルドが
過去の自分と同じような状況により
記憶を刺激され登場し、
「わたしは我慢してきた!」
「親の言う事を聞いてきた!」
「お前だけ甘えることは許さない!」
と、怒っているのです。
インナーペアレンツとはインナーペアレンツは、
子ども時代に親から受け続けた不適切な言葉が
自分の中に刷り込まれ、暗示にかけられたように
それが自らの言葉・考え方としてその後も
自分自身を縛り、追いつめます。
「ほんとにダメな子ね」
「あなたがそんなことするからでしょ」
「わるいことばかりして」
「我慢しなさい」
「お兄ちゃん(姉)なんだから」
このような言葉が大人になり
「わたしはダメな、弱い人間」
「わたしのせいなんだ」
「わたしはわるい・ずるい人間なんだ」
「これぐらい我慢しなきゃ」
「兄(姉)としてしっかりしないと」
というふうに、何かにつけ自分を追いつめます。
親が姿を変えて自分の中に住み続けているのです。
生き辛くさせる原因を取り除くには、
このような怒りやイライラの感情、
自分を責める・叱咤する考えが
頭に浮かんだとき、
「今、インナーチャイルド(ペアレンツ)が出て来たんだな」
のように現在の自分と区別すること、
インナーチャイルド(ペアレンツ)を俯瞰して見る、
一歩引いたところで眺めるようにして、
それらに心を占領されないようにすることです。
長年の思考のクセでもあるので、
これには練習が必要です。
また、インナーチャイルドには
「辛かったね」
「悲しかったね」
「よく頑張ったね」
などの癒しが必要であり、
インナーペアレンツという
固定された概念との決別が必要です。
いずれにせよ、自分の心の中に向き合って
時には辛い記憶を反芻するこの作業には、
パニックや混乱を防ぐために
専門家のサポートが大切だと思います。
無理せず、自分のペースで
行っていけたらいいですね。