昔の雑誌記事にはそれが執筆された時点で既に内容が古いこともよくありました。「カーボンマイクとクリスタルスピーカー」の入手性の事やら、ゲルマニウム・トランジスタの採用などその例ですが、他にも色々と思い出すものがあります。
アンテナから同軸ケーブルを室内に引き込むにはどうしたらよいか?
「子供の科学」誌でJA1HMN 野川氏が紹介されたのは、「窓ガラスの一枚をベーク板に入れ替えてコネクタで引き込む」でした。筆者も「オススメしたいな」と書いていた通り、いいアイデアなのですが、我が家には障子のようにグリッド分けしたガラス窓はありませんでした。可能だった家はその当時でも古い建築だったと思います。
続いて、「ラジオの製作」誌にJA1CNE 杉本氏の書かれた乾電池の生死判定の話。まだマンガン主流の頃です。
テスターを大電流レンジ(例えば500mAとかだったか?)に設定し、一瞬だけ触れて勢いよくメーターが振り切れれば使えるとの話。しかし当時もアルカリ乾電池は存在し、これは短絡電流が5Aから10Aにも達しますから、世の中には電池の種類に気の回らない人もいる以上は相当リスクのある提案です。とりわけ内部抵抗の低いニッカド電池ではさすがにいけません。
ちなみに私の場合、2.5V/0.3Aの豆電球の光り具合で判断しており、慣れると1.2VのNiCd/NiMHから、3Vのリチウム一次電池までどれでも見当がつくようになります。
同じく「ラジオの製作」誌にJA1ZB 松田氏の投稿された管球式車載機の製作記事について。
これが車載用というのにヒーター電圧が6.3Vなのです。そこで、「今日はこっちの半分、明日はあっちの半分と使えばよい。車載用だから12Vにしなければならない、というのはどうかと思います」、が筆者コメントだったと記憶します。しかし、自動車用の中古バッテリーは当時の入門ハムの愛用品でしたが 6Vのタップは見た事がありません(昔はあったのか?)。また、球式ですからDC-DCコンバータも別途必要で「持っていればハムをやっている限り必ず役に立つ」、という事だったのですが・・・多分、その機会なくトランジスタ時代を迎えた人がほとんどだったと思います。