表題のトランジスタの事は過去記事でも関心が髙いようなので、まずはひとつ。
A 「2SC1815はhFEの直線性が素晴らしい。真の代替品はない」
B 「そのhFE特性を使って何を作るんですか?」
これはネット上のやりとりですが、その下心は明白です。Aはオーディオマニアで「hFEの直線性が良ければ低歪のアンプができる」、と信じたいのですが根拠がなく、「そうです最高なんです」という聞きたい回答を誰かに期待しているのです。
これに対しBは、Aのその意図は知った上で、かつトランジスタ増幅器の歪はそんな問題ではない事も知った上で、はたまたAは質問返しに答えられないであろう事も予想して意地悪をしているのです。なかなかの「第1級イジメ質問」ですね。
ちなみに、この手の掛け合いは過去何度も行われ、恐らく今後もあるでしょう。野次馬根性丸出しで見るのが痛快です。
それにしても、2SC1815のhFEのフラットさは実にコレクタ電流 1μAくらいから数十mAまでにも及び、その優位は本当に何で活かすのが有効なのでしょう。温度係数をキャンセルした上で直流の測定器とか考える事はできますが、OPアンプを使った方が良さそうですし、アマチュアの私では知恵が足りません。
2SC1815のデータシートで示された推奨用途は「低周波電圧増幅用」です。ここからなのか、「fTが80MHzしかないのでRFには使えない」、という意見はこれまた散々目にしましたが、fTはコレクタ電流依存性が強く、3mAという普通の実用域でも200-300MHzには達します。それが証拠に、80MHz台のFMワイヤレスマイクにも採用例があります。もちろん、2SC2347とか2SC1906の方がもっと向いていますが、微弱電波ではなくなりますね、多分。
2SC710や2SC460の代替に2SC1815が使えないか? との興味もまた深いようなので、それは次回に。