昔から1アマの操作範囲に電力の制限はなく、法的には幾らでも申請できます。あとは行政的にどこまで認めるかの判断になりますが、それは1kWまでしか例がありません。一般のアマチュア業務にはそれ以上は必要なく過剰な電力の使用には害あり、と見なされているということでしょう。
今世紀の初め頃、JA1KSO伊藤氏が色々と行政判断の殻破りをトライしており、「11ワットの免許局」の投稿でも言及した2003年の無線局の免許情報開示はその結果の一つでした。続いて伊藤氏は1kW超えの第一号を目指し、2.5kWの免許を申請したと公表しています。もちろん、1kWでは不足とする実験実証を行うことを理由としたものです。
(この顛末もJJ1WTL局の情報サイトにまとめられていました)
もし私がこういう申請を受ける側だったら何と考えるでしょうか? 法的には権利があるのなら、行政面で重要なのは「前例」が後の許認可の邪魔にならないかどうかの判断でしょう。そこで申請の真意を推し量り、「1kW超え」が手段ではなく目的と推定されたら、お役所仕事で良く言われる「駄目な理由を十個考えろ」という方向にするでしょうし、逆に、1kWの実験で査読付きの学術論文が出ているなどの研究実績があるならば、これは許可を前向きに考えたいです。加えて「日本のためになること」ならば申し分ありません。
他にも伊藤氏は「1文字サフィックス・コール」の申請も公表しましたが、これを見て「共同戦線を張りましょう」という輩が出てきたのはお笑いでした。発想も作業もタダ乗りしようという意図が見え見えでしたからね。
2.5kWと1文字サフィックスの件が潰えた後、氏は「アマチュア無線の禁止」を訴えていたと思います。全部ご破算で仕切り直しが目的だったのか、他の意図だったのか、そのあたりから私もウォッチしていないので、一体何がどうなりましたやら。