無力さを 忘れない。 | 眠れるカラダのつくりかた~睡眠力向上~ 日本快眠協会 今枝昌子

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快眠で、日本を元気に!
一般社団法人日本快眠協会スリープケアマスターが、心療内科内などで6,000人以上のねむれない方の足に触れた経験から、
"自分を守る”をテーマに、足裏からのアプローチ法、リラクセーションの大切さを、セルフケア法中心にお届けしています。

【無力さを忘れない】
 
これは、
私の原点のひとつです。
 
今の時期になると
思い出してしまうことがあります。
 
 
 
 
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それは、
 
心療内科クリニックの診察室から
出てきた
お父さんと小さな女の子。
 
 
 
 
 
彼らは、
遺された家族。
 
 
 
 
彼らは
もちろん
何ひとつ、悪くない。
 
 
 
 
ママがそれを
苦しんだ末に選ぶしかなかったのも
仕方なく
 
誰も悪くない。
 
 
 
悪いのは
うつ病という
得体の知れない
おそろしい病気。
 
 
 
 
 
小さな女の子は、
2歳位で
まだ何が起こったのか
よく分かってなかった。
 
 
 
お父さんは、
まだ30代で、
『何でだーっ!なんでなんだ』
と何度も診察室で泣き叫んでいた。
 
 
 
 
診察室から
出てきたとき、
女の子は、
ポロポロと涙を流してるお父さんを
不安そうに
見上げてた。
 
 
ふっくらとした可愛い小さな手で
 
泣いてる
お父さんの手を 
ぎゅっとにぎりながら。
 
 
 
 
その光景は
今でも
忘れることは
できない。
 
 
 
 
この子は
お母さんが亡くなって
どうやって生きていくのだろう
 
 
 
悲しみで
胸が潰されそうになる。
 
 
 
 
ただ、
ただ
自分たちの
無力さを感じることしか
できない。
 
 
 
 
・・
誰かが
やらねば
誰かがやらねば。
 
 
 
 
現場で
起きてることを
伝えなければ
 
何が出来るか
できないことだらけでもいい
 
 
 
 
20年後に、
やっぱり何もできなかった
 
 
 
 
 
それでもいい。
 
 
 
 
そして、
 
 
 
 
誰かが
私であってもいい。
 
そう決めたのは、
今から10年前の6月のこと。
 
 
 
 
無力さを決して忘れないために。