姉と息子、時々私。

「大阪には次いつ行くの？」と息子がしきりに聞いてくる

ここは福岡。

そんなに頻繁には行けない💦

でも、次は遊びメインにしたいねぇ

息子も姉夫婦との触れ合いが、よほど楽しかったみたい

姉と息子が会うのも6年ぶりくらいだった。

義兄と同じく、なんて呼ぼうか迷っていた。

姉の場合は、私が「お姉ちゃん」と呼んでいるからか、「〇〇お姉ちゃん」と会う前から自然に呼んでいた。義兄の場合は、私が〇〇さんと昔から苗字で呼んでいたのがもうずっとそのままなので、息子も迷ったのかも。私がまだ中学生の頃から、姉の先輩だった義兄でその頃から気さくなお兄さんだった。

「えー、お姉ちゃんはないやろ〜、S」と、一緒にご飯を食べていた時、義兄が言った。

「えぇねん、お姉ちゃんで」と姉が返す。

そういえば、私には約30歳離れた従姉妹がいるが、物心ついた時から「〇〇おばちゃん」と呼んでいる

うちは、呼び方にはそこまでのこだわりのない家庭なのだけど、義実家は違う。

旦那の妹に対して「〇〇お姉ちゃん」と私も息子も呼んでいたら、

「お姉ちゃんじゃないでしょ叔母なんだからおばちゃんて呼ばせないと」と義母がよく言うのだ。

同じく義妹が「アキお姉ちゃん」と娘さん達（いとこ）に言っていると、わざわざ「アキおばちゃん」と義母が言い換える。

おばちゃんと呼ばれるのは全く構わないんだけど、そこまでムキになって直さなくてもよくない？と今だに思う。

義兄とは土日会ったけど、実際土曜〜火曜まで毎日姉とは会っていた。（実家の片付けは姉と私でやったので。姉は仕事を月・火曜は休んだ）

片付けの間、久々にゆっくりと姉と色々話した手は動かしているけど💦

母について、同じ思いをしている（姉の方がやりきれない気持ちは大きいと思うけど）ので、旦那にも誰にも話せない気持ちをお互い話しては、「やだねぇ」と笑っていた

その間、息子はニコニコと様子を見にきたり、私が実家に残していた漫画を見たり、退屈だっただろうに…約3日間、息子にも協力してもらった

「〇〇お姉ちゃん、あのね…」と姉に話しかける息子

姉も手を動かしつつ、息子の話を聞いてくれ、反応してくれた。それが嬉しいから、また息子はやってくる

実家の近くに、工事中の家があった。

姉と息子、私と3人で通りかかった時にそれを目にして、「僕…あそこ通るの嫌だ」と何度も何度も言っていた。

姉には、息子は「捨てる」とか「壊す」とかマイナスな事に引っかかってしまう事を話していた矢先だった。

翌日、姉と2人になった時、「言い方というか、こっちの言葉掛けとか捉え方次第で、マイナスな事で終わるんじゃなくて、プラスに取れるかもよ」と姉が言った。

工事中の家を見た夜、義兄とそんな話をしていたそうな。

嬉しいな

発達障害の詳細は説明していなかったけど、息子の気持ちに沿って考えてくれていることが嬉しかった。

障害を持っていることを、変に特別扱いしない姉夫婦がとてもありがたいなぁと思った。

息子は少しのフォローが要るけれど、私にとってはめっちゃ愛おしい、でも10歳の男の子。

憎たらしい事もあるし、え〜っと思うこともあるけど、それらをひっくるめてかわいいのだ。

『障害』だから、ではなく、共に笑ったり泣いたりしながら積み重なったかわいさなのだ

子育てをしているだけなのだ。

「気持ちがまっすぐ過ぎるんやろうね」と姉。

我が姉ながら、本質を突いてるわぁ、なんてちょっと感動すらした

まっすぐな事はいいだと思うけど、だからこそ生きづらい事がいっぱいある…と息子の場合、そう思う。

約4日間、ほぼ一緒にいたから、当然姉は息子のエレベーター愛にも触れることになった。

（義兄とも話していたそうだけど）あの熱心さやエレベーターに関しての探究心は何かに活かせるはず、と言われ、またまた嬉しかった

いよいよ、お別れの時。

母とは家でバイバイをした。

「おばあちゃん、また来るね」とウルウル。

義兄の時もウルウル

一番関わってくれた姉にはどうなんだろう…

乗り換えの駅でお別れする時、「あっ、3人で写真撮ろう、〇〇お姉ちゃん」と息子が言った。

姉は昔から写真嫌い。私もあまり好きではない。

「えぇよ〜」と姉が快諾。あらびっくり

自撮りモードで3人でパチリ。

息子と姉とツーショットでもパチリ。

「〇〇お姉ちゃん、またね〜」

めっちゃあっさりしてない？？

新大阪駅に着き、だいぶ時間もあったので駅弁やらなんやらとウロウロしていた。

息子の元気が徐々になくなってきた

「僕、大阪には引っ越したいもう今の学校を離れる覚悟が出来た」

ちょっとちょっと覚悟するの早くないかい？

「さっきは、おばあちゃん家で泣いたから涙が枯れたんだ。でも、〇〇お姉ちゃんとお別れが一番悲しい。涙が復活してきたから、今泣きたい」

そっか…あっさりしてたんじゃないのね。

むしろ、ズドンっと悲しかったんだよね。

駅弁を買ったけど食べず、漫画をひたすら読んでいた息子

時折、「大阪に戻りたい」と呟いていた。

ヘタに何か話すと、ブワッと息子の気持ちが溢れてしまうかなと、私も黙ってスマホを見ていたけど…

一瞬ドクターイエロー！騒動で元気になったけど、すぐにまたシュンとなってしまった息子。

で、冒頭に戻るわけだけど、「いいおっちゃんとお姉ちゃんでよかったやん。また遊ぼうよ」と「また会える」と見通しが立てれたらいいなぁと、そんな話をしたりした。

私も久々『お姉ちゃん』と色々話せて、妹に戻った

息子は、私が「お姉ちゃん、これどうするの？」とか『お姉ちゃん』と言ってる姿が不思議だったらしく、今日急に、「お母さんは、お父さんの妻、僕のお母さん、おばあちゃんの子、〇さん（私の友達）の友、そして〇〇お姉ちゃんの妹、5つの立場があるんだね」と言ってきた。

色んな考え方をする息子が面白いなぁ