昔話の事続きです
忘れもしない
学校の階段の上と下に分かれて話をしたなぁ
「別れよう」
「な、なんで??」
映画デートで一言も話さなかったのが悪かったのかな緊張しててん〜
「…他に好きな子ができたから」
ガーーン
ガーーーン
ガーーーーーーン
聞くと、私は当時は160㎝強・中肉中背だったけど、その女の子は折れそうなくらい細くて小柄な[いかにも可愛らしい女の子]というタイプだった。
それ以来、そういう容姿の女性に対して、ものすごくコンプレックスを抱くようになったなぁ
それでも、シツコイ私
中2のバレンタインも渡した💝
その春休み、Aくんも根負けしたのか、一緒に遊園地に行った🎡今はなき、あやめ池遊園地〜
初めて手作りのお弁当(サンドイッチ)を作り、映画の時よりもドキドキしていたけど、一所懸命普段通りに振る舞った
何故、Aくんはこんなにしつこく食い下がってくる私と遊園地に行ってくれたんだろう。
そんなAくんの優しさに甘えて、卒業してからもしばらくは好きだった
サイン帳書いてもらったり、第2ボタンももらった時代よねぇ〜
あぁ、甘酸っぱい思い出だわ
…と、ここまでは青春の1ページなんだけど、その後のどんでん返しに驚いた。
20歳の頃、Aくんから年賀状が届いたのだ。
卒業して以来、接点がなかったのに何故今更??
その当時は同じ大学に彼氏がいて、Aくんのことは思い出になっていた。シツコイ性格だけど、こういう切り替えは早いのだ。
その年賀状には…
[内マン、美味しかったで〜]と書かれていた。
内マン??
私は某デパート内の飲茶屋さんでバイトをしていた。
そうか、肉まんだ❗️
店頭販売もしていたけど、どうやら買ってくれたらしい。私は全く気づかなかった
いやいや…肉を内って…アホなのか??
Aくんはそこそこ頭良かったはずよ
話したいことがあるので、良かったら連絡下さい、と書かれてあった。
当時、実家にこの年賀状が届いたので、[内マンって何?]とか思われてないだろうか、会いたいって…と家族と恋愛話をする環境に育っていない私は、只々こっぱずかしかった
彼氏にどうしようかと相談。
[話したいこと]ってなんだろうか、会ってみてはどうか、という結論になり、連絡してみた📞
学区内の公園で、久々にAくんと会った。
久々に会った感激よりも、[内マンはないわぁ😅]と結構冷静な再会だったと思う。
「久々にサザンを聴いてたら、『真夏の果実』が流れて、〇〇さん(私)のこと思い出して…。俺さ、昔から今も〇〇さんが好きやってん」
なんですとーーーーー‼️
「あの時、他の子好きって言ったのも、周りにからかわれる事に恥ずかしくて耐えられへんかってん。あの子の事、好きでもなんでもなかった」
えぇーーー‼️
わたしゃあれ以来、小柄女子コンプレックスになったよぉ〜関係なかったの〜?
まぁ、確かに私の言動のせいで周りが囃し立ててたもんね
「今、彼女がいるんだけど、どうしても〇〇さんが忘れられなくて…」
私、今凄いこと言われてませんか??
ドラマみたいひゃーーーーー
Aくんもずっと私の事好きって…
そして、ごめんなさいと伝えた。
それからは、しばらく笑いながら昔話をした。
「好きと思ってくれてたんやったら、振る事なかったやん〜」と、私。
「そりゃ、学年中知れ渡ってたら、思春期の男子は恥ずかしいやろ〜」と、Aくん。
とても楽しく会話した。
映画デートも、遊園地デートも緊張し過ぎて話せなかったとAくんが言った。
本当は、めっちゃ嬉しかった、とのこと
なんだ、私と同じだったんだ。
そして、私たちは相思相愛だったんだ。
それ以来、もう20年以上会っていない。
予想外の形だったけど、5年間の片思いが成就した気持ちになれた出来事だった
当時、好きだという思いをAくんに伝えきっていたからか、とても清々しい思い出
お互い、中学生当時には戻ることはできないけど、『真夏の果実』を聴くと、同じようにくすぐったくて甘酸っぱい気持ちになる人がいると思うと、なんだか幸せな気持ちになった
今でも特別な曲
バイトで肉まん売ってて良かった〜
人間、何がきっかけになるか分からないもんだなぁ。
内マンは、きっと焦ってたんだということにしておこう今でも実家に年賀状があるはず。
20歳の頃のAくんの本心は定かではない。
もしかしたら、トンデモなく悪いことを考えてたのかもしれない。
でも、私の中ではキラキラした思い出として、心の中にしまった🔑
あの公園での会話は、まるでドラマのような出来だったなぁ✨✨
私の人生、片思いがダントツ多かった😅
つまり、モテモテ人生とは程遠い、ハードモードな人生
そんな私の数少なすぎる、ステキな思い出話。
40年あまりの人生、生きているとたまにはこんな話もあるってことで