こんばんは。


ご訪問くださり、ありがとうございます。

今日は、比叡山延暦寺で毎年5月に行われる、


比叡の大護摩


をご紹介します。


【5/15加筆】

令和6年の開催概要が予公表されましたので、昨年との変更点を加筆しました。



この行事は、


千日回峰行者の大阿闍梨様が護摩修法をされ、そこで私達の

個人の祈願もさせていただけて

申し込めば御札もいただけて

最後に大阿闍梨様から

全員がお数珠のお加持を受けられる


という、大変有難い行事です。

しかも、護摩木とお加持だけなら、比較的お安く参加できます。


また、遠方の方向けに、現地へ行けなくても、

インターネットで、遠隔で護摩木や御札を申し込んで、病気平癒や心願成就のご祈祷をしていただけるようになりました(今年の事前受付は終了しました。)

あとから御札は郵送してくださいます。


こちらでは、行事の概要と、参加の時に知っていると助かることなどについてご紹介します。

 ↓

比叡の大護摩公式サイト



令和6年は、3人の大阿闍梨様が2日間にわたってご担当されます。

(2日目第2座の上原行照大阿闍梨様が差し支えのため、1日目と同じ叡南浩元大阿闍梨様に変更になりました。)




比叡の大護摩について

千日回峰行者の大行満大阿闍梨様が導師として、比叡山中の峰道広場で行われる護摩祈祷です。


千日回峰行者様については、こちらの過去記事をご覧ください。

千日回峰行者様について 


屋外の特設護摩壇で行われ、白い丸い枠の中に大きな木の根っこをそのまま据え付けた巨大な護摩エリアで焚き火が焚かれます。


その焚き火の手前に通常サイズの護摩壇が別途作られ、大阿闍梨様はそこで座ってお護摩をされます。


全体の画像

写真はすべて延暦寺公式ツィッターからです。
白くて丸いのが巨大な護摩エリア(焚き火)です。

護摩壇に座る大阿闍梨様、左右はお手伝いのお坊さん。大阿闍梨様と伝教大師像の間に白い護摩エリアがあります。

護摩壇(手元の金属製の鍋みたいなもの)でお護摩を焚かれる大阿闍梨様、手前の白い枠は大焚き火

こちらは別の大阿闍梨様の護摩風景



申し込みした方の祈願用の木のおふだなどは、大阿闍梨様の護摩壇のところに並べられてご祈祷されます。


後ろの巨大な焚き火のまわりを、山伏っぽい白い着物のお手伝いのお坊さんがぐるりととりかこみ、焚き火に向かって遠くからポンポンと参加者の護摩木を放り投げます。

ものすごい煙と熱なので、遠くから放り投げないと危なくて近寄れないのです。

護摩木を投げるお手伝いのお坊さんたち


観覧席まで熱気と煙が吹き寄せます。

 ↓

令和5年比叡の大護摩の動画 

お加持の様子も映っています。

頭のてっぺんを、数珠で叩いて加持しておられます。

8分52秒から大阿闍梨様がお唱えになっているのが、薬師如来真言の長い方です。

そのあと、お加持のときにまわりで唱えられている真言が、薬師如来様の短い方のご真言です。

この動画で薬師如来真言をふたつとも授かれると思います。



参加者のお席はすべて自由席で先着順です。


一般参加席と、特別大護摩木を買った方のお席に分かれます。


特別大護摩木(天然木っぽい細い割った木を束にして、和紙で巻いて、水引を結んだもの。5000円)を受付で購入したかたは、大阿闍梨様の左右の特別席に座れます。特製お守りもいただけます。

  ↓


護摩の途中で、特別大護摩木を持った方は、案内に従って大阿闍梨様のところまで行き、願い事と名前と年齢を書いた特別大護摩木を大阿闍梨様に直接手渡せます。

すると、大阿闍梨様がその護摩木を見て、願旨を唱えてから焚いてくださいます。

これをする場合は、数珠と輪袈裟を装備することを推奨です。

皆様、ほとんどの方が装備されています。


一般参加の場合は、護摩木(1000円)を書いて、所定の机に積んで納めます。


護摩木です。


すると、お手伝いのお坊さんたちが火の回りに持っていって、白くて丸い大焚き火のところで焚き火に投げ込んで焚き上げてくれます。


読経と護摩木の焚き上げがすべて終わると、大阿闍梨様が特別席→一般席の順に、お数珠でお加持をして回られます。

手を合わせて頭を下げていると、数珠で叩いていただけます。


全員がお加持していただくと終了です。約1時間ぐらいです。


アクセス

開催場所は、比叡山ドライブウェイの途中にある

峰道レストラン

というドライブインの、アスファルト敷の広い駐車場です。


東塔、西塔、横川の3つのお寺エリアとは全く違う場所で、西塔から横川に行く途中になります。

とても見晴らしのいいところです。



比叡山へのアクセス自体はこちらの過去記事をご参照ください。

 ↓

比叡山へのアクセスについて 



峰道レストランの駐車場横に巨大な伝教大師像があるので、その前の駐車場部分に護摩壇を設営して、護摩壇の周りにコの字形に折りたたみ椅子をたくさん並べて実施されるのです。


峰道レストランまで行くには、


ケーブルカーまたは直通バスで、

東塔のバスセンターへ行き

→山上循環バスに乗り継いで峰道へ



になります。

ことしはマイカーの峰道広場への駐車が禁止になりました。

そのかわり、シャトルバスが増発されます。


注意点

1  めちゃくちゃ日焼けします


5月中旬から下旬は、もう真夏の日差しです。

会場は、遮るものがなにもない炎天下のアスファルト敷駐車場。

しかも、大阿闍梨様の法要中に、帽子や日傘は失礼で使えません。


日焼け止めをガッツリ塗って、

紫外線を反射する長袖の白っぽい服装で

ご参加ください。


今年、半袖ポロシャツに黒いパンツで日傘を持って参加した私達は、腕が火膨れみたいに真っ赤に日焼けしたほか、黒のパンツが座っている間に真上から照りつける太陽の熱を吸収したため、太ももが焼けそうでした。


なお、大阿闍梨様の左右は大護摩木用特別席ですが、左右でも、その後方は一般席です。

太陽を背にする位置の椅子を選んでおすわりになると楽だと思います。

というと、伝教大師像に向かって右側(琵琶湖側)かな、と思います。

今年は、左側に座ったため、真っ向から日が当たり、容赦なく焼けました。



2  マスクと替えのマスクをお持ちください


風向きによって、ものすごい煙が流れてきます。うわぁ火事場か?!というレベルです。

マスクがないとかなり苦しいと思います。

また、替えのマスクも持っていかないと、終了後はマスクが煤で真っ黒になります。


3 1時間前ぐらいに行くと(たぶん)良いお席に座れます

私達は、現地で開催された「お数珠作りのワークショップ」に参加するため、かなり早めに行ったところ、お席はガラガラでした。

前の方で大阿闍梨様の手元が見たい、というかたは、早めのご来場をお勧めします。

ただ、2023年は2日間で6座開催されたのに、来年は4座しか開催されないので、競争率が上がるかもしれません。

お気をつけください。


今年も数珠のワークショップ開催されます!


お数珠のワークショップ

 

 今回は、

・比叡山の霊木製

・薬師如来様を象徴する瑠璃(ラピスラズリ製)

・アメジスト製


などが選べるそうです。



皆様が阿闍梨様のお護摩で健やかに、お願いごとが叶いますように。

いつもコメントやイイネをありがとうございます。