こんばんは。


ご訪問くださり、ありがとうございます。

こちらのブログでは、主として腎不全で透析をなさっている方や、そのご家族向けに、何かのお役にたちそうな内容についてご紹介しておりますが、これまで、病気平癒祈願との関連で、何回かに分けて、


お寺で病気平癒などの願掛けをする際に丁寧にお参りするためのポイント

と、

西国三十三所や四国八十八か所の巡礼


について順番にご紹介してきました。


第1回から第4回までは連続記事となっており、参拝時の一般的な留意点と、真言、般若心経、観音経のあげかたについてです。

ここから第1回です。

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第5回は、西国三十三所の巡礼の方法についてご紹介しました。

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現在は何回かに分けて、四国八十八か所のお遍路についてご紹介しております。

 

こちらが、四国遍路第1回(回り方とグッズ篇)です。ここから、第2回(ガイドブックとサイト)、第3回(参拝方法)、第4回(その他の情報)をご紹介しています。記事一覧でご覧くださいね。

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さて、今回は、第5回として、


愛媛県の44番、45番札所のちょっとした情報


をご紹介します。

(追記で60番と61番にも触れています。) 


45番札所 岩屋寺

お大師様が不動明王を岩山に埋めて、山1つをまるっと本尊にした、という、山の中腹にある聖地です。


階段地獄です💧

きつい坂と階段のコンボで、ヘロヘロになります。


45番岩屋寺と44番大宝寺は、どちらも階段+坂道が相当きついので、このふたつを回るだけで1日使う、という予定の方がよいかもしれません。

11時に松山空港のレンタカー屋を出て、車でこのふたつを回ったら既に午後3時半でした。


さて、大変な分、こちらは大変に有り難いお寺でして、本堂の地下に


かなえる不動さん


というお不動様がおられます。


本堂に登る階段の右下に、ひっそりと「穴禅定」という、修業用の洞窟の入口があります。

そこから、真っ暗に近い闇の中を約20m行くと、突き当りの小さな部屋のような空間の右よりに石のお不動様がおられます。(左側はお地蔵さんです。)


途中、小さな灯籠が天井から吊るしてあるのですが、暗すぎて何があるかわからない、ほぼ真っ暗闇といっていい暗さで、奥まで行ってから、お遍路さんなら常備している蝋燭に点火し、お不動様の左斜め前にある蝋燭立てに立てると、あたりの様子がようやくなんとなくわかります。

灯明は仏様へのお供えだ、という意味もわかりました。


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公式サイトのお写真です。実際はこの4分の1以下の明るさしかありません。足元も仏様も、蝋燭をつけないと全く見えません。


お不動様のおられる位置は、ちょうど本堂の真下なのだそうです。

こちらのお不動様は、願掛けを叶えるお力がとても強い、ということで信仰を集めているそうで、そのために「かなえる不動」と呼ばれているのだそうです。


洞窟の中はあまりに暗くて、足元もデコボコのガタガタなので、魔除けの不動明王真言を唱えっぱなしで金剛杖を頼りに奥までそろそろと行き、お蝋燭を供えたのですが、蝋燭でまわりがぼんやり明るくなってみるとなにやらとても尊くて有り難い空気が漂っています。


ここで願掛けしたら叶うかな?と思える、そんな空間でした。


【10/21追記】
霊能者の小坂さんというかたのブログに、この穴禅定のことが書かれていました。
やはり、この奥のお不動様は願いを叶えてくださるそうです。
真言を21回唱えるとよいのだそうです。
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納経所の少し下にトイレと休憩所があるのですが、この休憩所にある赤い自動おみくじ販売機は激安価格の30円で、しかもあの、神秘のおみくじ、元三大師百籤です。

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とても有り難いお告げがいただけます。


旦那は8番大吉でしたが、病気の欄に

「病気、治る。ただし、淫乱なら治らず」

とあって爆笑でした。


岩屋寺の公式サイト 




【44番札所 大宝寺】

こちらは、駐車場からかなりきついアスファルトの坂を登り、そのあと、ここは比叡山の横川か?という感じの、大きな石がガラガラした険しい山道を登ります。

車で本堂近くまで行くこともできるのですが、かなり道が狭くて離合困難だというので、やむなく山門から歩いて登りました。


登っていくと、参道左横に、巡礼用品のお店があります。店名を


すごうさん店


といいます。




Googleからお借りしました。

ナニソレな名前ですが、大宝寺の正式名称は、


菅生山(すごうさん)大覚院 大宝寺


というので、菅生山のお店、という意味のようです。

売っているものがお寺とのコラボ商品だったりしたので、お寺関係者が経営されているのかもしれません。


大宝寺の説明 


お店の中には、70〜80歳ぐらいの優しそうなおばあさん店員さんが2人。

お店に入った理由は、店先の貼り紙に、


観音様の腹巻


と書いてあったのと、持鈴を入れるための錦の袋を探していたからです。


観音様の腹巻は、福まき といって、受験合格、健康、安全を願ったものだそうです。

なんと絵馬と返信用封筒がセットで、絵馬に願旨、氏名、年齢、住所、性別を書いて封筒で大宝寺に郵送すると、祈願が成就するよう祈祷して絵馬を預かってくれるのだそうです。


このご祈祷つきで、腹巻きがなんと2000円(安い…)



伸縮性のある、ビョーンと伸びる綿の腹巻きでした。


おりん、というか持鈴を入れる錦の袋はありますか?と聞くと、目の前の棚に、私の輪袈裟と同じ柄の錦の袋が。

しかも、小さな携帯型木魚付きでした。


わー、これもください!

と言って値段を見たら4200円…💦

持鈴は前に高野山で買ったものです。
ミニ木魚と叩き棒が紐で袋に縫い付けてあります。

まあ、ご縁のものだから、と腹巻きともども買うことにしたら、お婆さんたちは喜んで、
おふだ、あげるわな
と言います。

かわいい袋に入ったものを主人と私にそれぞれくださったのですが、車に戻ってから開けてびっくり!

八十八箇所を100周以上回った、大先達のかたの錦の納札でした。

先達さんがお店にお礼として渡したものを私達にプレゼントしてくださった…ようです。
この錦札の大先達は195周のかた、115周のかた、125周のかたなどで、裏面に実名と町名入りです。
(なんと住所氏名は印刷でした。さすが大先達…)

錦の納札は、持っていると福を呼ぶのだそうです。
おばあちゃんたち、ありがとうございますー!!!

福をくださる遍路用品店です。

さて、肝心の大宝寺ですが、こちらは千手観音様が御本尊です。

本堂の左側にはもうひとつ、大師堂ではないお堂があります。

なんだろう?と行ってみると

堀出観音

と書いてあります。

四国霊場会の説明 


上記サイトの説明です。


昭和9年に、あるおばあさんが毎晩「掘り出してくれ」という夢を見て5ヶ月たつので掘り出してみたら、地表から3m下からお経を書いた石が大量に出て、その下に金色の観音様が埋めてあったのだそうです。


その観音様がまつられているのがこのお堂です。


身体から病気や悪霊を掘り起こしてくれる有り難い仏様


というフレーズはめちゃめちゃ魅力的ですよね。


また、こちらの納経所には、透明な箱の上の穴から手を突っ込んで引くタイプのおみくじがあるのですが、文字だけの薄いおみくじと、ビニール袋に入った大きめのおみくじが混ざっています。


納経所のおばさんが、


「200円入れて、薄いのと大きいのと両方、ふたつ引いてください」


といいます。


薄いのは普通のおみくじ、大きいのは「健康おみくじ」でした!


お守りまで入っていて、すごく有り難いです。



【5/2追記】

【60番札所 横峰寺】


車遍路最大の難所、と言われており、1700円以上する有料道路なのに、離合困難なガードレールのない崖道、しかも急な登りでヘアピンカーブ連続20分という超弩級難所です。


入口に「瀬戸内バス」という参拝バスがあり、それに乗ると、往復1800円で安全に行き帰りできます。

時間は決まってないのですが、数名お客様がくると発車、上では連れて行ったメンバーが戻るまで待っていてくれます(普通の参拝程度の時間ならです。)。


バスはかなり老朽化していますが、とにかく途中で何度もすれ違った一般車両が崖に車体をこすりかけていたので、あれは寿命が縮みます。


横峰寺、シャクナゲの名所だそうで、GWはたいてい満開だそうです。


今日も、とても有り難い景色をたくさん拝めました。







なお、この次の61番香園寺は、外階段から上がる、2階の体育館みたいな巨大な本堂に、おごそかな大日如来様と観音様とお不動様とお大師様がおられて、コンサートホールみたいな雰囲気で、椅子に座ってお参りできます。

東京の深川不動堂に、京都の智積院金堂の大日如来様をおまつりしたような感じでした。


特別な感じの神秘空間で、大好きになりました。


(追記は以上です。)


四国遍路は、札所ごとに驚くようなことがいろいろあって、本当に楽しいです。


愛媛県のかたもブロ友さんにいらっしゃいますし、お遍路の際には、ぜひ、健康運関係のお堂やおみくじを漏れなく回ってみてくださいね。


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