こんばんは。


ご訪問くださり、ありがとうございます。


今日は、腎不全や腹膜透析とは直接関係ないのですが、主としてお寺でひくおみくじのうち、

元三大師百籤

とか、

観音籤

と言われる、漢詩のついているおみくじについてご説明します。


元三大師百籤について】


 ↑
このような形式のおみくじを見たことはないでしょうか。

浅草寺もそうですし、比叡山や東寺など、由緒あるお寺のおみくじにはこの形式のものがよくあります。

これを「元三大師百籤」といいます。 一番から百番まであって、番号ごとの内容は、基本的にみんな同じです。

このおみくじは、もともと「天竺霊籤」という中国・唐のおみくじが平安時代に日本に伝わり、比叡山横川の元三大師がおみくじとして広めたものです。
織田信長の比叡山焼き討ちでいったん比叡山からは失われたのですが、信州戸隠の神社に保管されていたものを、江戸時代に天海僧正が夢のお告げで発見してまた普及させ、江戸時代に大人気となり、解説本まで出た、という歴史のあるおみくじです。

発祥の地である比叡山横川の元三大師堂では今もこちらをひけるのですが、元三大師堂でひく場合、あらかじめお寺に予約をして、お坊さんに占いたい内容を詳しく説明して、お坊さんがくじを引き、解説するという、人生相談のようなシステムになっているため、手軽にひくことはできません。

でも、比叡山東塔の三面大黒堂、比叡山無動寺谷の明王堂、浅草の浅草寺、豊川稲荷東京別院、京都の六角堂、東寺など、由緒あるお寺のおみくじで筒をふる形式のものは、多くがこの元三大師百籤です。

籤の解釈について
籤の内容が古風で、表現がわかりにくい、と思われるかもしれませんが、同じ番号のものは同じ内容なので、解説サイトを見れば知りたい内容を現代文で読むことができます。

最初に↑で貼った写真は、京都の積善院凖提堂のおみくじですが、東寺の同じ番号のおみくじはこちらになります。


漢詩の内容は同じですが、解説が微妙に違うのがおわかりでしょうか。

さて、解説サイトはふたつあります。
ひとつめは、

こちらは、複数の解説を載せてくださっています。

例えば、51番はこちらになります。

 ↓



わかりやすい現代文ですし、漢詩の直訳もついていて、よくわかります。


ふたつめは、

おみくじガイドさんのサイト 


こちらは簡潔な解説で、概略がよくわかります。

たとえば51番の解説はこちらです。

 ↓



…ということで、おみくじの文章を読んでもいまひとつわからない、というときは、こちらのふたつのサイトを見てみるとよくわかります。


なお、たまに、漢詩は同じなのに、番号が違うことがあります。

(六角堂で過去に2回ありました。)


何かの事情でそうされているのだと思いますが、↑のような五言絶句がついていたらたぶん元三大師百籤ですので、解説サイトを総当り式に見ていけば、たぶん、どこかに自分の引いた籤と同じ漢詩のついたおみくじの解説が載っています。


【悪いおみくじを引いたときは

結ぶところに結んで、仏様や神様に「悪い運をお引取りください」とお願いしてから、もう一回ひいてもいいそうです。


それでもまだ凶が出たら、運気が下がっているということなので、しばらく気をつけたほうがいい、ということでした。

(桜井識子さんのご本の受け売りです。)


なお、3回まで引き直してもよい、という解説も見かけますが、元三大師百籤の解説書を見ると、引くのは2回まで、と古来から言われてきたそうです。

あとはご自分の判断かもしれません😅


おみくじの引き方】

まず、お参りを先にします。

そのあとで、お願いした事について、道をお示しください、と念じてひくとお答えがおみくじのどこかに書いてあるそうです。


昔は、元三大師百籤を引く前には、観音経を何回も唱えてからでないとダメとかいう決まりがあったそうですが、今はそれほどではないとはいうものの、やはりお参りをきちんとしてからひくと、お答えがはっきりでるように思います。


神様や仏様のお声は聞こえなくても、おみくじを介して神仏のお言葉がいただけるといいですね。


【4/16深夜追記】
お寺のおみくじ、で思い出したエピソードをひとつ追記します。
大学3年生の頃、私は漫画家になりたくて投稿をしていました。
小学館の別冊少女コミックで賞をもらい、担当さんがつきました。

第二作を書くように言われて、作品のネームなどを持って東京の小学館に行った帰り、ふと思いついて上野の不忍池の弁天堂にお参りに行きました。

そこで引いたおみくじが…

「選ばれて 学びの窓を 入りし子よ 思わぬ道に 踏みな迷いそ」

自分の描きたいSFものとかは大家でないと描かせてもらえない、学生なら読者層と近いのだから、学生物のラブコメを描きなさい、と担当さんに言われ、好きだったはずのマンガを描くことがいやになりはじめていたときのことでした。

このおみくじで一念発起して、自分のいた学部の順当な進路の資格を取り、現在に至ります。

ある意味、人生を変えたおみくじでした。

先日、30年以上あとになりましたが、あのときのお礼参りにいき、またおみくじを引きました。

怖いくらい当たるおみくじで、今回もズバリでした。

関東の方、一度、不忍池の弁天堂にお詣りなさってみてくださいね。
おみくじは、なるべくシンプルなものがよく当たります。
ご真言は本堂に書いてありました。
(追記は以上です。)


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