再読 近藤史恵「サウリファイス」シリーズ | ぴよこのふくらはぎの日常

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おおざっぱでめんどくさがり主婦の日常です。
2017 10月。乳がん全摘、再建手術受けました。

先日、次女が課題で使うので遠野物語の文庫本が見たいと言い出して。
確かあったはず。
しかし、どんどん本を買う私。
カラーボックスや小さい本棚はすでに溢れ、百均で買ってきた文庫本カバーに入れて押し入れに積んである本達。
どこにあるか全くわからん。
しばらく探したけれど見つからず、次女は諦めてまた買うとのこと。
でかい本棚買おう。本の整理しようと誓いました。

で、その時に前に読んだ文庫本、改めて気になって読みました。
近藤史恵さん、サクリファイス
自転車ロードレースが舞台のミステリーです。
いや、ミステリーでいいのか??
今、弱虫ペダルの映画の宣伝で自転車ロードレースの映像見てて、この小説思い出してたのよね。

語り手は白石誓、日本のロードレースのプロチームに入った新人選手。
この小説を読むまで自転車ロードレースなんてツールドフランスっていう大きい大会があって、優勝すると黄色いユニフォーム着るんでしょ?
くらいの知識しかなかったんだけど。

すごく、奥深く面白い競技なんだなー。
だって、そのツールドフランスが3週間も長いレースだなんて知らなかったし。
ロードレースがチームスポーツだなんて思ってもみなかった。
1人のエースを勝たせるために、チームのメンバーが尽力する。
究極の自己犠牲だよね。
チームオッジの絶対的エース石尾と、チームメンバーの確執、白石誓、チカの選手としての葛藤。
レースで起きた事故。
衝撃的な事故とその真相。
心揺さぶられる本です。

で、一冊読むと続き気になるじゃ無いですか。
探してみたら
ありました。読みましたよ。
ヨーロッパのチームに移籍したチカがツールドフランスを走ります。
エースのミッコのアシストとして。
これまた魅力的な登場人物達と、最高峰のレース。
面白かった。一回読んでるのにねぇ。一気読み。

すると、また続きが気になり。
ところが、本が見つからない。買ったよなー。
で、探すの諦めて電子書籍で買っちゃった。


サヴァイブは短編集。
石尾と赤城の話や、伊庭の話など。
登場人物がより好きになる。

キアズマはチカは出てこない。
大学自転車部のお話です。
全くの素人の大学生がひょんなきっかけで自転車ロードレースを始めるとになり、才能を開花させていく。
これはまた違った趣きがあって面白かった。

スティグマーダは。また語り手はチカ。
チームを移籍し、30歳選手としてのピークを迎えたチカ、かつてのチームメイト、日本でチャンピオンとなった伊庭がヨーロッパへ移籍してくる。
選手としてのタイプもキャリアも全く違うチカと伊庭。
それでもざわめくチカの胸中がリアル。

続きが気にるなぁ。
続編出ないかなぁ。