【仕組化 という言葉に潜む罠】 | 理系税理士 佐原三枝子のラジカルトーク

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宝塚で開業している女性税理士です。
経営や税務に関することはもちろん
季節のエッセイや
トレッキングやアウトドアの趣味のことも書いています。

最近、仕組化 という言葉が気になって仕方ありません。


誰でもすぐにできるように業務を仕組化する
という言葉を様々な経営者の方からお聞きします。

属人化で効率が落ち、ブラックボックスになってきた
日本の中小業企業の業務の在り方を見直す素晴らしい発想です。


ただ、その響きの中に
あくまで、あくまで、個人的な感じですが
気持ち悪さを感じるときがあるんです。
仕組化が
非人間的というか
人というより、パーツみたいな感じに聞こえるんです

 


人手不足ですから
とにかく集めた人を
その瞬間から効率よく動いてもらわないといけない、
という状況において
それこそ雇用側も雇用される側も
お互いに「この時間内はパーツです」というのも
ビジネスモデルとしてあり だろうと思います。
特に、アメリカなどのように移民が多く
言語や発想も違う人を束ねる場合は
仕組化なしでは成り立たない、ということは十分理解できます。


でも、それが行き過ぎると
人を人として見なくなり
誰でもできる が、あなたでなくてもいい になってしまい
組織がガタツク
という事例に遭遇することがありました。


仕組化と
そこで働いているのは紛れもなく「人」であること
その感覚に対するバランスを忘れてはいけない
と思う今日この頃です。