何事も、さじ加減 | おやこ絵本ぴよぴよ 

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本北方の地域文庫は閉館しました。
2020年度からは市内各地でのイベント開催を中心に活動していきます。


2月3月と、3つの絵本講座を受けました。
どれも全部楽しかったです(^_^)


そして3講座とも読み方の指導は同じ内容でした。
他の講座でもだいたい通説となっていますが

いわく・・・


自分の解釈で勝手に感情を込めない。もしくは込めすぎない。


たとえば、暗闇に入っていく場面。


読み手が怖いシーンだと捉え
怖い雰囲気で読んでしまうのは駄目。


怖いと思う子もいれば、ワクワクする子もいるのだから、そういう読み方をするのはこちらの解釈を押しつけることになる。のだそうです。


私も扇動するかのように「込めすぎる」のはどうかと思いますが
多少こもっちゃうのは人間だから仕方ないと思う。


というよりも・・・


講師の方の伝え方の問題なのでしょうね。



感情を込めすぎるのは、相手の自由な解釈を阻むことになるで駄目。
あなたの解釈を押しつけられるのは気持ちが悪い。


と伝えてしまったら


さあ、明日から子どもたちにいっぱい本を読んであげよう!楽しみだなーという気持ちを奪ってしまうと思う。



そういう楽しみな気持ちよりも、「私、正しい読み方をしています」「ちゃんと正しい読み方で読まなくては」という気持ちの方が強くなってしまうのではないでしょうか。



講じる資格のある方から「その読み方は駄目」と決めつけられてしまうと、それが〝決まり〟になってしまって、自分で考えなくなる。



同じ内容を伝えるにしても・・・
例えば・・・


同じ場面でも、怖いと感じる子、ワクワクする子と色々です。聞き手の解釈を尊重するような読み方を意識してみて下さいね。


と促すのと


前述したように


感情を込めすぎるのは、相手の自由な解釈を阻むことになるで駄目。
あなたの解釈を押しつけられるのは気持ちが悪い。



と決めつけてしまうのとでは


同じ「読み方」を伝えているにも関わらず、促し型は、読み手に〝考えることを要求し〟決めつけ型は読み手に〝考えることを放棄させている〟と思うのですがいかがでしょうか。



それは読み聞かせだけの話ではありませんね。子育て講座においても、教える立場の方が教えられる立場の方から、考える気力や自由や楽しさを奪ってしまう瞬間を多々見かけます。


あなたの教えを守らせるために子どもたちがいるのではなく、子どもたちが自分の人生を力強く自由に生きる支えとなるためにあなたの教えはあるべきなのでは?と思い、ついそのように発言し、嫌な顔をされますが・・・時間通りに講義が終わらないからという理由もありますが・・・意見の相異を恐れたり憎んでいて、何が子育て講座かと思う。子どもはみんな違うんだよー。


とはいえ・・・


本当に、聞いている子達が自由な解釈ができる読み方、というのは私も大切だとは思います。
ただ、それが、イコール感情を込めないことなのかは、みんながそれぞれ自分の経験の中から考えていかれるといいなと思います。

読みながら子どもたちと目を合わせる、と指導する方もいらっしゃいましたが、これについては、絵本から気が逸れるからほどほどに・・・と思いました。