好きな番組があります。
「こんなところに日本人」という番組です。
一生見ることがないかもしれない景色をたくさん見れるし、色んな人の人生を知るのは、本を読んでいるようで、刺激的です。
この番組では、その日本人が、その国に住むことになったきっかけを尋ねるのですが、最初のきっかけが、「戦争」だった方がいました。
その方に、戦争はどんなものか尋ねると、「何も良いことがない」とおっしゃっていました。
戦争を実際に経験した人からは、
「戦争は、悪いこと」「戦争は、良くない」ではなく、
「戦争は、何も良いことがない」
という言葉を聞くことが多いです。
祖父も、そう言っていました。
悪いことにも、良くないことにも、どこか、見つけられる人に見つけてもらおうと隠れている良い部分が、あると思います。
でも、それさえも、ない、のが、戦争なのだと思いました。
実際に経験した人は、意識的にか無意識かわかりませんが、
だから、その言葉選びを、されているのかなと感じました。
プラスの言葉と、マイナスの言葉、肯定文と、否定文の、組み合わせによって、捉え方や意味が微妙に変わっていく、言葉って、美しいな。
言葉や声や音に、色を付けたら、どんな色になるのだろう。
戦争の経験を語る口は、いつも、切ない、悲しい表情です。言葉の色も、消えてしまう気がします。
前回のその番組は、そんなことを感じた回でした。
「こんなところに日本人」は、今の世界情勢や、その国の環境や、境遇によって、その国の人々が、どのように感じて、暮らしているか、を少しでも知ることが出来るので、とても好きな番組です。
