大和言葉を英語で言おう8:付け焼き刃 | おもてなし英語化計画実行委員会&和流文化塾(茶道・日本舞踊教室)

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英語で日本を説明しよう!をモットー様々なトピックを英語で語るコラムを提供しています。さらに群馬県前橋市で開校中の文化教室のご案内もいたします。英語を学び、さらに日本文化も学んで「発信型日本人」を目指しましょう。

日本人は「言霊」を信じています。

めでたい席で忌み言葉はタブー、神事の際は祝詞を述べるなど

「言葉に宿る力」を信じるということは宗教を超えて

日本文化形成に大きな影響を及ぼしてきたといえるでしょう。

 

外来語もますます増える一方、和語(大和言葉)の美しさに

注目が集まっています。大和言葉には上品で優雅な響きの言葉ばかり。

ぜひ声に出して、日本中にまた世界に発信し続けたいものです。

 

今回の大和言葉は「付け焼き刃」です。

付け焼き刃とは、切れ味の悪い刀にさらに鋼の刀をつけたもの。

一見、よく切そうですが全然切れない。そこから転じて、その場をなんとか乗り越えるために

慌てて知識や技術を身につけることを言います。

 

この「付け焼き刃」を英語で表現するとこうなります。

 

・borrowed knowledge (借り物の知識)

・fake(偽り)

・hasty preparation(急いで行った準備)

 

付け焼き刃は時には役立つことがありますが、たいていの場合はそうもいきません。

Borroed knoweldge won't help you pass the exam.

その場しのぎの知識では試験に受かることは難しいことが大半です。

 

付け焼き刃に似た言葉にはこんなのもあります。

・一夜漬け

・にわか仕込み

・やっつけ仕事

 

英語ではborrowed knowledgeともいいましたが

superficialという形容詞がぴったりです。

つまり実はなく、表面的に繕うという意味です。

 

ネガティブな意味合いが強い言葉ですが、

付け焼き刃も時にはよく切れることもあるやもしれません。

 

付け焼き刃でも一夜漬けでも最後まであきらめなければきっといいことはあるでしょう。