その1047:モルッカツカツクリ(Moluccan scrubfowl)




さて、今日の鳥です。

インドネシアの東の果てにあるハルマヘラ島。ここを訪問するのは9年ぶり2度目のこと。

狙いの鳥は色々とあったのですが、前回はチャンスがなく、今回是非見たいと思っていたこの鳥にアタックするのが大きな目的でもありました。

この鳥、夜行性のため、撮影には夜この鳥の繁殖場所へ行く必要があります。


日もとっぷりと暮れた頃、我々一行を迎えに来たのは・・・・

 

 

 
今にも沈みそうなこのボート。いや、木船?
 
 

 

 

 

 動き出すと同時に船底にある水を掻きだします。おいおい、こちら高価なレンズとカメラを積んでいるのに大丈夫かいな?というか、確かこの辺りにはワニもいた筈・・・

なんて冷や汗をかくことしばし、ボートは目的の島に到着。

ガイドがライトを照らした先にいたのは・・・

 

 

 

 狙いのモルッカツカツクリ Moluccan scrubfowlでした。



ツカツクリの仲間は、その名のとおり大きな塚を作って卵を地熱で温めるという奇妙な習性の持ち主です。
森林に住むツカツクリは、落ち葉の発酵熱を熱源とするのですが、このモルッカツカツクリは火山活動による地熱を利用しているそうです。
そのため、この種が繁殖する場所は一定の熱がある砂浜に限られます。

 
 
 

ハルマヘラ島固有のこのツカツクリ、かつては島全体で見られたそうですが、繁殖可能な場所が減少したことにより、現在見られる場所は極限されてしまいました。

最近の研究で、いくつかの恐竜はこのツカツクリのように地熱を利用して卵を温めていたということが分かってきているそうです。

太古の匂いを感じさせるこのモルッカツカツクリ、いつまでも元気にしていて欲しいものですね。

 

ツカツクリの仲間はこちら↓

 

 

 

 

 

 

お知らせです。

海外探鳥の面白さ、極意、実際に各国を訪問した人からの美しい写真を交えての「海外探鳥報告会」が実施されます。

日時 9/8(土曜日)午後3時~午後6時
場所 貸し会議室(最大26名)
最寄駅 新宿御苑前駅から徒歩2分 (新宿駅からも徒歩15分で歩けます)
会費:500円ほど
*報告会終了後親睦会を近場で予定しています。


私はこの中で「海外探鳥の極意」という題目で、海外に行ったこともない方でも、「これだったら私も!」と思っていただける、海外探鳥の面白さ、ノウハウについてスピーチする予定です。

その他にも、中米エクアドルやアリゾナ、ベトナム、中国の秘境、フィリピン等の美しい鳥、奇妙な鳥について、それぞれ実際に行かれた方から報告いただきます。

もし私の話を聞いてみたい!という方がいらっしゃれば、以下アドレスもしくはアメブロのメッセンジャーにてご連絡を!
yanagiya2bar@gmail.com

申し訳ありませんが、先着順となっています。お早めに連絡いただければ幸いです。


ひょっとしたら、今日紹介する鳥のような、ドキドキ冒険談が聞けるかも??

 

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