上画像は、JR参宮線の田丸駅。
2020年8月23日付けのこのブログ「田丸駅」で取り上げた、レトロ駅舎です。
ところが、2月5日付『朝日新聞』三重版を見ていたら、
愛されて110年以上 田丸駅舎 春にもお別れ
との見出しで、
駅舎は1912(大正元)年に建てられた。瓦ぶきの木造平屋で広さは155平方メートル。筆書きの駅名看板、木製のベンチ、引き戸とレトロな雰囲気が漂う。
この記事を見て、先日、田丸駅を見に行ってきました。
「通学でいっぱいお世話になりました。寂しいです」「迎えに来ていた父の姿も懐かしい」「売店によくお菓子を買いに」……。田丸駅の待合室を訪れると、感謝の言葉で埋まった大きな紙を目にする。
待合室には、「ありがとう田丸駅舎」「感謝の気持ちや思い出など書き込みましょう」との紙が貼られ、
多くのメッセージが書き込まれていました。
町総務政策課によると、老朽化を理由に駅舎を解体するとJR東海から連絡があったのは2年ほど前。地方の古い駅舎は解体後、簡素な造りに建て替えられるとされていた。
同じ参宮線の山田上口駅(伊勢市)のように、レトロ駅舎を解体し、バス停のような造りにしてしまうつもりだったのでしょうが、
趣ある建物で、住民の愛着も深い。そこで、町は、跡地に外観の意匠を残した交流施設を駅舎として建てる計画をまとめた。
解体開始は4月以降で、4、5カ月かかる見込みだそうです。
上画像は、跨線橋から見た、田丸駅。
2面2線で、駅舎側の1番線が下り伊勢・鳥羽方面。
2番線が上りで、多気・松阪方面。
見ているうちに、キハ25形の普通列車が、出発していきました。