[七曲り荘日記]
●巻頭連載[第113回]
「我らの時代の墓碑銘を描く画家――その淫蕩する光線」
「お風呂に浸かりながら」
佐藤ブライアン勝彦●作品&文
「北の穴は天国の入り口なの?」
2024/キャンバスに油、アクリル、木工ボンド
昔から、お風呂に入りながら小説や画集を読むのが好きだ。
濡れたタイルに指でラフスケッチを描いたりして。
震災前の古い家は離れにお風呂があった。
窓を開けると庭の木が見え、露天風呂気分で気持ちが良かったなあ。
築70年の古い家ながらも、なんて贅沢な時間だったんだろうと思う。
最近、仙台も真冬に突入って感じで雪が降った。
低体温なので湯船に浸からないとキツい…。
お湯を溜めて、昔を思い出し、のんびり小説を読むのが最高!!
描いて作って指して、で、本を読む時間が少なかったので最近の楽しみの一つになっている。
最近読んだのが、
●森見登美彦『改訂版 走れメロス』
●畠中恵『しゃばけ』と『ぬしさまへ』。
そうそう、先日YouTube見ていると、先輩のバンド「東京パノラマ・マンボ・ボーイズ」の、コモエスタ八重樫さん、パラダイス山元さん、ゴンザレス鈴木さんが、30年位前の丸井がスポンサーの番組に出演している映像にたどり着き、まだ絵を描く前の自分を見つけた。
https://youtu.be/WRtP80pvFqs?feature=shared
3分34秒からほんの少し。
当時の自分は22〜23歳で、お店を持つ夢を持ち料理の修行中。
世の中はバブル後期で閉塞感も無く、皆、浮かれてて良い時代だったよな〜と、振り返るのがなんとも年寄りくさくてヤダな(笑)。
動画のメンバー(東京リズム・キングス)は、漫画家にアート・ディレクター、報道カメラマンにイラストレーター、ミュージシャンと皆一線で活躍してる人ばかり。
こんな世界があるんだ!って感じだった。
俺は下から3番目の年齢で、ほぼ全員が先輩。
写真家で元毎日新聞の報道カメラマンの伊藤さんは、家が近い事もあり、よく泊まりに行ってた。
そこで色んな作家の写真集を見せてもらったり、スクリーンを降ろして面白い映画見せてもらったりと大変お世話になった。
パラジャーノフや、あとドイツの映画だと思うんだけど、人間が頭を壁に打ちつけ、遺体からウジ虫が湧いてくるのを見せられたりね(笑)。
「こんな世界もあるんやで〜」って。
また、アートディレクターの先輩はワールド・カップのチーフ・デザイナーをやったり、たまに姿が見えないと「仕事でNASA行ってるって」とか。
師匠の上野さんには、2年くらい絵を見てもらって指針を与えてくれた。
そのバンドに入るきっかけが面白いんだ。
俺がある人と似てたらしく、人違いで声をかけられたのがきっかけで、バンドメンバーになった。
たまたまドラムを探していたところが運命っぽい。
当時、恵比寿界隈に「俺のドッペルゲンガーか?」って思う位の、そっくりさんがいて噂になっていた。
話を聞くと、どうやら2人いるらしい。
「この前、あそこにいましたよね?」とか、
話しかけたら「ブライアンじゃなくてさあ、弟さんですか?って聞いちゃったよ」
なんて事があって、いよいよ俺も怖くなってきた。
暫くして、そっくりさんが判明して、実際に会う機会が出来たんだけど、確かに似てた!!
判明後は「あっ、それMIDIの〇〇くんか、Bさんだよ」と答えられる様に。
人違えから、バンドメンバーとなり、デビューして、絵を描く様になったんだからドッペルゲンガーの2人には感謝しなくちゃね。
「YAMA」
2024/ボードにアクリル絵の具
1月15日(月)鬼子母神は晴れ、寒し。
午前4時半、連載詩を担当Tへ送り、就寝。
[朝食兼昼食(12時)]
●煮たサツマイモ(小ぶりのもの2本)
●食パン1枚(何も塗らず)
●三角チーズ2片
●リンゴ半分
●みかん
●ミルクティー
何もつけない食パンとか、芋とか、鬼嫁からネグレクトを受けたまだらボケ老人みたいだが、これが今の私には旨い。
三角チーズ以下は幼児の食卓みたいだが。
濃いコーヒーを淹れて、もう一度掌編作品を推敲し、午後3時を回ったあたりで担当編集者のNさんへ送る。
「体感的に3枚ほどオーバーしてますが(笑の絵文字)、場所等指示してくれれば2日で刈り込みます」
と添えて。
(枚とは原稿用紙のことで、つまり1枚400字)
40分後、さっそくNさんよりメールがある。
作品自体は良かったと。
「けれど5枚強オーバーしてます」
やはりか。
ホントのところ、体感的にはその通りだったのだ。
(そりゃ、20年も編集者をしてきたのだから)
しかし、恥ずかしくて、書けなかったのである。
30枚が5枚強オーバーしてるのではない。
オーダーは10枚(4000字)なのだ。
それを5枚強オーバー。
馬鹿を通り越して、こいつ大丈夫か?
余裕をもって18日(木)までに削って送ると約束した。
(実際の〆切は20日だった)
しかし、40分後には、刈り込みを終え、こんどこそ10枚の作品を送りなおした私であった。
「素晴らしい。とても5枚以上も削ったように思えませんでしたよ」
まあ、つまり削った部分は、やはり必要なかった「雑味」だったのである。
しかし、16枚を10枚まで削ると、ミニマム小説というか、レイモンド・カーヴァー風になるんじゃないかと危惧していた。
カーヴァーは好きだが、ユーモアが暗いし、シリアスすぎる。
私の書く「私小説」に、その顔は似合わない。
なにせ主人公が「私」なのだから。
杞憂だった。
そりゃ、そうだ、カーヴァーと私は別人だもの。
私にしか書けない作品に仕上がった。
3月売り文芸誌『スピン』(河出書房新社)にて。
乞うご期待。
そのことを、連載詩の件で電話をくれた担当Tへ話すと、心配(?)してくれていたTは、
「働きもんですねえ」
と褒めてくれた。
今朝送った詩もOKとのこと。
胸をなでおろす。
その詩も、常より長文だった為。
午後6時きっかり、NMIXX第5弾シングル「DASH」のMVがYouTubeで発表される。
同時に、今回の7曲入りEP『Fe304.BREAK』の全曲オーディオもYouTubeにアップされた。
やはり同時刻、ファンの前での新曲お披露目ライブ(ショー・ケース)も、YouTubeで生配信された。
NSWER(ファンダム名)はもう、大忙しである。
興奮し、その後10回以上MVを観、聴きつづける。
『Fe304.BREAK』のすでにMVの出ている3曲を除いた4曲を聴きつづける。
なんせ今回も、曲の構成が難しく、1曲を理解するのに時間がかかるのだ。
そのあと、さっそくYouTubeにアップされた、世界中のKPOP専門ユーチューバーたちの「DASH」&『Fe304.BREAK』リアクション動画を観つづけ、Xの投稿をチェックする。
その作業が、翌午前4時過ぎまでつづいたのであった。
1月16日(火)鬼子母神は晴れ。
夜、シギーより電話あり。
去年のPANTAのライブ葬の翌日に電話で話して以来で、私の方も、せめてメールでもしようかと思っていたところだった。
また、一方的にしゃべりまくってしまう。
ほら、人としゃべる機会があると「しゃべり溜め」する体質になったようだ。
特に熱く、昨日新しいシングルを発表したNMIXXのことについて、まくしたてた。
シギーは、夢にPANTAが出てきたという。
頭脳警察の最新アルバム『東京オオカミ』が発売されるからだろうか。
(ヴォーカル録りだけしており、残ったメンバーがそれぞれの曲に音をつけたのだ)
2月5日発売。
ジャケット内の写真は、もちろんシギー吉田である。
[NMIXXニュース]
●新曲「DASH」の音楽テレビ番組ライブ映像YouTubeサムネのソリュン。この映像と音のバランス、そして最後のソリュンのこの表情は素晴らしい。
●「DASH」のMVの最後に出てくるメッセージは、スティーブ・マックイーン&ダスティン・ホフマン出演の脱獄映画『パピオン』より。このセリフを吐けるアイドルはNMIXXしかいない。
MVの最後のメッセージは、多くの階層に存在する、他者の人権や特殊性を認めない「クソ野郎」へ向けたものだが、そのレイヤーのひとつに、NMIXXの「思想」を勝手に疑い貶める、一部のKPOPファンが存在する。
「MIXXPOPなんてぶち上げといて、大衆受けしないとわかったら、最初のコンセプトを棄て、迷走してるよ結局」
訳知り顔で喜々と馬鹿にしたコメントをどれだけ読んだか。
新曲「DASH」は、そいつらに対しての彼女らの答えなのだ。
ビート・チェンジした後、ソリュンひとりが蝶の羽をつけていた。
つまり、映画『パピオン(フランス語で蝶)』でいえば、彼女こそ主人公役のスティーブ・マックイーンなわけだ。
高校3年の秋の学祭に、美術部員として出品展示した50号の油絵には、誰かの手で「パピオン」とタイトル付けされていた。
たぶん、バンド活動で捕まらない私に業を煮やし、部員の誰かがつけたのであろう。
が、映画を観るまで、なぜその題をつけたのか理解できなかった。
しかし、後に『パピオン』を観てわかった。
群青色の空から、落ちている途中の少年の姿(18歳の私)が、映画の最後に崖から海へ飛び落ちるパピオンを「名付け親」に連想させたのである。
海に落ち、手製の浮袋(いかだ?)にすがったパピオンが叫ぶ言葉が「ヘイ、ユー、バスタード~」なのである。
それはパピオンが、神へ運命へ向かって叫んだ言葉である。
が、やはり、私がNMIXXにハマったのは運命だったのだ。
1月17日(水)
就寝午前4時半。
~起床午後2時。
9時間半も眠ったのか。
(悪夢を見た)
昨日も、1日中YouTubeやXを見過ぎて、頭が疲れたんだろう。
[朝食兼昼食]
●掻き揚げうどん(生ワカメ、卵、分葱)
●リンゴ半分
食後、濃いコーヒーを淹れて、今日もYouTubeに湧いてくるNMIXX「DASH」リアクション動画をチェックしながら、XのNMIXX関連コメントを拾い読み、エリオット『荒地/文化のための覚書』を流し読み、未完成の詩「血管深夜特急」を推敲、加筆する。
『スピン』用に書いた掌編の中に、マイルス・デイヴィスと、4つのバンド名が出てくる。
特に3つは、ほぼ並べて記される。
担当Nさんから、3つを1つにしたほうがいいのでは、とチェックがあり、
「その3つはいろいろと繋がってるんで、知っているものには時の流れが感じられるんですよ」
と、ゲラまで残してほしいとお願いした。
最初に「男たちの酒宴」のバックに流れるのは、マイルス・デイヴィス(ヘロイン時代)、そして次に流れるのが、
●ポーグス(ケルト・パンク)
その後、以下の名前が並び、3つ目が流される。
●クラッシュ(ロンドン・パンク)
●スペシャルズ(スカ・パンク)
●リバティーンズ(ガレージ・パンク)
4つの繋がりは煩雑なので語らないが、まあ、無理矢理ひとくくりにすればパンク・バンドだ。
もちろん、大好きなバンドばかりだが、唯一リバティーンズだけが2000年代(初期)のバンドである。
20年前、死んだ林文浩に教えられたバンドで、林の死後、奥さんが林に代わり『LIBERTIN/DUNE』というハイ・クラス・マガジンを発刊した。
リバティーンズを勧めながら、次のタイトルに「リバティン」を使うことにしたと、私にも語っていたのだ。
2000年以降に好きになった海外のバンド、ミュージシャンは、私の場合非常に限られている。
リバティーンズの他は、
●ホワイト・ストライプス
●エイミー・ワインハウス
それと、もちろん、
●NMIXX
だけだ。
というか、90年代だって、ニルヴァーナの他は「まあ、カッコいいじゃん」的なバンドばかりだ。
最初の「パンク体験」に並ぶバンドは、結局、その4グループと1シンガーしか出会えなかった。
共通するのは、やはり皆、精神的&行動的にパンクであること。
もちろんNMIXXも。
(ビートルズやストーンズだってデビュー前は、米ポップスとブルースのオタクが集まった元祖ガレージパンク・バンドだ。ピストルズが騒がれたときに、ジョンと永ちゃんは「俺たちのほうが、よっぽどパンクだったよ」と威張って見せたっけ)
(私のユース・カルチャーに対する価値基準はパンクか否かであるが、その概念の説明は複雑過ぎていずれ)
しかし、パンクでありながらメジャーに上がるという矛盾を成し遂げるのは相当の玉でなけりゃならない。
とはいえ、その玉が27歳で砕けてしまったのが、カートでありエイミーなのであるが。
シドなんて21歳で玉砕だ。
ふと、ここで、開高健の短編「玉、砕ける」を思い出した。
あれは、確か文化大革命下の中国人インテリ(作家?)の運命を描いたものだったはずだが、現在の中国やロシアのインテリは、果たしてどうやって自分の思想を保ち、形作っているのだろう。
発表はできなくとも、深夜、密かに、おのれの脳髄内の自由空間で、思考は手足を伸ばす。
その時だけ、彼らは宿命という監獄から脱獄できる。
ひとは誰もが旅人である限り、誰もが己の血管深夜特急に飛び乗って、宿命の監獄から脱獄するべきだ。
それでも宿命はナチ狩りのように、どこまでも追いかけてくる。
が、血管深夜特急は時速230キロで毛細血管を駆け巡る。
あなたの生き方こそが世界そのものなのだし、世界の豊かさはあなたの口笛次第だ。
ただし、ヘロインやオピオイド切符に手を出し、血管深夜特急寝台車に乗るのはやめとこうよ兄弟姉妹。
いくら、荒地をゆくロマンチストがパンクだとしても。
――うう、YouTubeやTwitterやエリオットを、ながら観&読みしながら「血管深夜特急」を推敲し、ついでにこのブログ書いていると、思考があっちこっちへ出鱈目にすっ飛んでゆく。
やはり「ながら」はダメだな。
当たり前か。
しかし、ずっと考えつづけていたことに、答えが出た。
やはり、麻薬(モルヒネ系ダウナー・ドラッグ)だけは容認できないってことだ。
当たり前じゃないかと、あなたは言うだろう。
しかし、私は『BURST HIGH』というドラッグ・カルチャー誌の編集長をしていた男だ。
私の雑誌を読んで、ハッパを吸い、キノコやケミカルに手を出し、パクられたり、精神病院に入ったものもいるだろう。
(あのころ編集部へ送られてくる読者からの分厚い手紙は、すべて拘置所か精神病院からだった。ほら、みんなヒマだから)
しかし、それについて私は、なんの責任も感じない。
個人で楽しむドラッグに、なんの犯罪性があるだろう。
ゆえに(?)どうなろうが、自分の責任でしかない。
売人が悪いとか、クスリそのものが悪いなんて、酒こそ悪魔だなんてほざいているアル中と同じ、卑怯者だ。
悪魔は外にいるのではなくて、常に内にいることを体感できないなんて、不感症にもほどがある。
当時も今も、誰もが一度は「ドラッグ」に耽溺するべきだと本気で考えていた。
しかし、キング・オブ・ドラッグである麻薬、ヘロイン(他ダウナー)はどうなのか?
才能ある男女が、それで若死にしてきたし、廃人となったではないか。
ましてや、お前自身、オピオイド鎮痛薬の禁断症状に悩んでいる最中ではないか?
いや、じゃあ、現在のアフガニスタンの橋の下に住む何千人というジャンキーや、マンホールや路上で暮らす世界中のクズたちから、麻薬を取り上げて、どうする?
彼ら彼女らは、どうせ平均的な人間の楽しみも手に出来ない、無知無教養の欠陥品ではないか。
だからこそ、この世に生まれてきた以上、せめて麻薬で、この世の生き地獄から一時的な脱走をさせてやって何が悪いというのか?
「血管深夜特急」は、最初、あなたもドラッグの力を借りて、一夜のトリップを楽しもうという、たわいない詩を狙っていた。
アルコール、カンナビス、眠剤、スピード、アシッド、エクスタシー。
しかし、さすがに麻薬はなあ。
ヘロインの50倍も強く、安価な合成麻薬フェンタニルまで登場なすっては、どうにも全ドラッグを勧める思想を固めることができない。
ということで「モルヒネ系麻薬はダメよ」という一行を挟むことにしよう。
昭和生まれの東北の長男には、どうにも手を出していけない領域の詩だったのかも。
アル中ではあったけど、ジャンキーじゃなかったし、なれない臆病な若い衆だったのだし。
身の程を知らなきゃな。
ところで、初老になり病人となると、ハッパやコークの効きが悪いんで、頭をかしげていたが、やはり齢をくうと精子をつくる機能が弱くなるように、ドーパミンを放出する機能が弱くなるんだろうな。
私の場合、精子量はゼロであるが。
1月20日(土)鬼子母神は夜から雨。
スパーへ行く前に、古書店「往来座」まで足を伸ばす。
●オルテガ・イ・ガゼット『大衆の反逆』(角川文庫)
700円。
来週25日から始まるBURST展用の作品に手をつける。
大きい額に、400字詰め原稿用紙を縦に3枚。
その左のスペースに、左半分にした原稿用紙(200字)を3枚。
文字数にして1800字。
そこに詩を書き、展示用の作品にするのだが、さて、どの作品を書こうか? と悩んできた。
が、27日、末井昭(サックス)さんをゲストに呼んで、前田くんと朗読セッションするのだが、その日に読もうと決めていた詩にすることにした。
この時期だからこそ、ストレートに反戦詩を展示しよう。
と、いうことで、久しぶりに原稿用紙へ文字を並べた。
「これ、誰も読めないだろう?」
ひどいもんだ。
小学生時代6年間書道教室に通い、6年生のときは宮城県で2人しかいない、5段の上の「特待生」であり、文部大臣賞だって2度貰った過去は、もはや雲散霧消してしまった。
まあ、はなっから「抽象絵画」か「原始絵画」と自ら認めていたのだから、読めなくてもいいだろう。
詩は以前ブログにアップした、
「二十世紀の戦争が女の顔をしていないなら二十一世紀の戦争は兄弟の顔さえ剥ぐだろう」
を、かなり短く削り、別の連を加筆し、ラストも変えた。
それに、赤のボールペンで編集記号をいれた。
並べて、額装するのは明日にしよう。
そうそう、この立派な額は、伊藤馨さんのもの。
(額装された伊藤さんの作品が部屋にずっと置いてあるのだ)
ケイタイを失くし、伊藤さんの電話番号がわからない。
申し訳ない、伊藤さん。
大事に扱うんで、4日間貸してちょうだい。
[深夜の夕食]
●鮭の白酒汁(鮭のアラ、大根、ジャガイモ、ネギ、生ワカメ)
●たくあん
●納豆
●ひじき煮(総菜屋から)
●ごはん
酒粕の横に白酒の小さなパック(150円)があったので、それで煮て味噌を足した。
ふむ、微妙。
しかし、小鍋一杯ある。
まあ、初めて口にする汁だからな。
これで正解と思い込もう。
おやすみなさい。
深夜、ZEPを大音量で聴きながら、これを書いていると、たちまち高校時代に戻った気になってしまう。
絵描きになろうとしていた高校生は、やはりZEPを爆音で聴きながら(もちろんヘッドホンで)絵筆やペインティング・ナイフを振り回していたのである。
50号のキャンバスの前で、ときに踊りながら。
3年生の学際でバンドを組むまでは毎夜のことだった。
そのひとつの作品に「パピオン」と名付けてくれたのは、いったい誰だったのだろう。
今回、NMIXXが映画『パピオン』を下敷きにしたMVを発表するなんて、やはり宿命のナチ・ハンターはしつこいね。
よい旅を。