[七曲り荘日記]
●巻頭連載[第111回]
「我らの時代の墓碑銘を描く画家――その淫蕩する光線」
「江口悟くんの作品」
佐藤ブライアン勝彦●作品&文
●写真の2作品は全て紙で作ってます。
先日、
去年はお店が忙しくて、あまり絵に時間をさけなかったので、
ちょうどさっき、ニューヨークに住む友人の江口悟くんから、
江口くんとは横尾さんの審査の時に一緒に賞をもらってからの仲な
2人とも作風が全く違うのが、
江口くん、
独学で英語を学び、
作品が面白くて、アトリエを全部紙で再現とか。
ぶっとんでる〜。
●すべて実寸サイズです。拡大するとわかりやすいです。
1月1日(月)鬼子母神は晴れ。
午後2時過ぎ、大野さんが車で遊びに来てくれた。
コーヒーも紅茶も煎茶もあるのだが、客用のマグカップも茶碗もなく、大野さんにはペットボトルのお茶(大野さんが買ってきたもの)で我慢してもらう。
ハイライトを6箱差し入れてくれた。
1月4日(木)鬼子母神は晴れ。
午前11時に病院へ。
採血と一緒に、血糖値を計られたら、なんと360を超えていた。
「いつ、何を食べたの?」
「いや、9時にコンビニの焼きいも食べて、そのあと、ジャムも何もつけない食パンを2枚、で、そのあとは、せんべいを数枚かな?」
「みんな炭水化物じゃない」
「はあ、面目ない」
しかし、ちゃんとインスリンを打ってこの数値とは?
「あっ、そうだ、寝る前と、夜中に起きたときにも、食パンを1枚づつ食ったっけ」
それくらい、年末から、食パンにはまっている59歳であった。
もちろん、今日の3時のおやつも食パンを2枚。
もちろん、何もつけずに。
すこぶる旨い。
オレの嗜好、どうなってるんだ?
1月5日(金)鬼子母神は晴れ。
隣室の兵庫くんが、例年のごとく、帰省のお土産に、白菜キムチとチャンジャをくれた。
大阪の朝鮮市場のもので、市販のものとは、やはりひと味もふた味も違う。
キムチ汁に雑味が一切なく、酸味と辛味と甘みのバランスが素晴らしい。
このはんなりとした甘みは、たぶん唐辛子が日本のものではなく、わざわざ韓国から輸入しているんだろう。
(白菜は間違いなく韓国産ものーーを栽培しているのか?)
しかし本来、唐辛子は、秀吉の朝鮮出兵(16世紀末)の際、防寒凍傷予防のために、兵士が履物のつま先に詰めたものが半島へ渡ったというのが通説だ。
それまで朝鮮には、唐辛子がなかったとされる。
やはり420年以上を経て、その日本産唐辛子も、キムチ用に特化されたのであろう。
(あれ? 去年も、一昨年も、その前の正月も、ずっと繰り返し同じことを書いてきたような……)
[夕食]
●昨夜の具だくさん醤油汁に卵を落として
(鶏肉、豆腐、なめこ、舞茸、ネギ、海老――半額)
●キムチ
●昨夜の残りのとろろ(に海苔を揉んで)
●ごはん
キムチ、おいしゅうございました。
[NMIXXニュース]
●NMIXX 2nd EP(7曲入り) 『Fe3O4: BREAK』タイトル曲 「DASH」1月15日の午後6時にYouTubeで発表(&発売)。
(上2枚はコンセプト写真1)
●先行曲「Soñar (Breaker) 」のMV発表、すでにファンの間でアンセム化している「Run For Roses 」のバンド・ライブ映像、そして闇落ち病み不穏コンセプト映像の公開ときて、ようやくタイトル曲の名が「DASH」と発表された。これがシングル第5弾となる。
●大事な3枚目がスマッシュ・ヒット、4枚目は音盤初動(1週間の)売り上げがミリオンを上げながら、音源は本国で100位にも入らず、音盤を「会社が買ってるんじゃない?」といわれる始末。
KPOPでは「5枚目は売れない」というジンクスがあるそうだが、元雑誌編集者からいわせれば5号目こそが最も大事だ(まあ、3号目のスマッシュ・ヒットがあってこそなのだが)。
●音盤は売れているのだ。しかし、本国での音源成績はトップ3(IVE、ニュージーンズ、ルセラフィム)から大きく離されている。そりゃ、曲がポップスから逸脱しているのだから当然といえば当然なのだが、やはり5枚目ではっきりポピュラリティーを得ないと、これからもっと強気に(曲を)遊べなくなる。
●しかし、大丈夫。私が「これぞ」と思ったものは必ず5回目で跳ねてきた。それにメンバーもそれぞれ初めてつぶやいてるじゃないか。こんどの「DASH」こそが、これまで発表してきた曲のなかで1番いい曲だと。
●去年、マーゴット・ロビーが見つけたように、こんどこそ、あなたはNMIXXを見つけるだろう。
●デビューして1年10カ月、やっぱり芸能人の垢抜け方って凄いな。まあ、高3から19歳という女のいちばんきれいに変化する時期とはいえ、ソリュンのこの美しさはただ事じゃない。すでにKPOPヴィジュアル・トップ3に上げられるソリュンだが、この先、間違いなくアジア・ナンバー1に上げられることはもはや必然である。
1月6日(土)鬼子母神は晴れ。
なんと、今年は辰年らしいではないか。
つまり、私は年男なのだった。
ついこないだ年男だったのに、もう12年が経ったのか……スーパーの往復の途中にワームホールでもあるのかしら?
前回が48歳、その前が36歳、更にその前が24歳、で、次の年男は72歳か。
確か48歳のときは、酔っぱらって危険ドラッグ(粉)を一気飲みし、オーバードーズで臨死体験を経験した。
24歳のときは、才能のない土方仕事をしながら、苦しくて苦しくて毎夜呑んだくれていた。
さて、36歳のときは、今思えば年男にふさわしいBURST的な1年だったと思う。
まあ、仕事もあったし、惚れた女もいたし、何より体力があったから当然か。
あの年の初め、女の部屋からタクシーで朝帰りしたとき、真っ青な空に、巨大な龍そっくりの雲を見て、驚きつつ、年男を実感したことは忘れられない。
さて、今回の年男はどうだろう。
やはり、今年中に歯を食いしばって、第2詩集『BALLS』を発表しようか?
もはや、まったく体力がないから自信はないが、我ながら乞うご期待としておこう。
[朝食兼昼食]
●ビビンバ丼(ビビンバ用具材セット350円)
●チャンジャ
●八つ頭の煮物(総菜屋から)
●煎茶
●みかん
某韓国人ユーチューバーが、ビビンバは「親の仇のように、死ぬほどかき混ぜましょう」と、スプーンでごはんと具材をやたらめったらかき混ぜていた。
それが正しいそうで、私も卵黄を落として、ねんごろにかき回す。
八つ頭の煮物は、30日に買って冷蔵庫にしまったまま忘れていたもの。
なんと(味は置いといて)まったく腐っていなかった。
総菜だから甘いからだろう。
チャンジャおいしゅうございました。
結局、今年の正月も酒を口にしなかった。
キムチのお土産を貰ったとき、兵庫くんに誘われたのだが、ごめん、正月明け締め切りの原稿を書き上げてからねと謝った。
そう、久しぶりの依頼原稿、それも掌編とはいえ、創作散文なので、気持ちが焦っている状態なのだ。
なぜ焦っているかといえば、原稿を書く気持ちになれないからである。
1日の起きている間に、1時間でもその気になればいいのだが、その1時間がつかめない。
こりゃ、ダメだ。
とはいえ、私は編集者上がりだから、これまで1度でも締め切りを破ったことはない(はずだ)。
どうにかなるだろ。
なぜか、なんとなく気分がブルーだな。
こりゃ、食パンばかり食べているからだな。
こういう場合は、肉を喰わなきゃダメだ。
(確か肉を喰わないとセロトニンがどうとかこうとか?)
[夕食]
●ポークソテー2枚
●付け合わせはインゲンのバター焼き
●八つ頭の煮物の残り
●たくあん
●ごはん
●みかん
ポークソテーは1枚残した。
やはり食パンのようにはいかないな。
1週間前の煮物も残し、さすがに捨てた。
(今年は「もったいない」精神を少し和らげよう)
おやすみなさい。
今年、我ら昭和39年生まれの年男&年女は163万人いるらしい。
男は81万人、女は82万人。
昭和39年に生まれた男は88万2千人、女は83万3千人だから、男はすでに7万人以上減ったたのか。
これが多いのか、けっこう生存率高いのか?
まあ年頭だから、エクアドルと比べてハッピーとしよう。
さて、明けましておめでとう。
いま、念のために窓をあけて空を見上げてみたらば、空いっぱいの千切れ雲が広がっていた。
それとも、巨大な龍のウロコか?
眠る前に食パンを1枚。
よい年を。
[1/25~28 BURST展覧会開催]
BURST公開会議 presents
『BURST on Fire』
@ギャラリー白線
https://hakusen.jp
●2024年 1月25日(木)〜 1月28日(日)
●13:00-20:00
[出展作家]
釣崎清隆、ピスケン(曽根 賢) 、TSOUSIE、Motoyan(NFK)、宮川ひかる(ジュワイユーポノポノ)、ケロッピー前田
BURST on Fire
バースト・オン・ファイヤー
あなたの人生は燃えているか!
今回で3回目となるBURSTオリジナルメンバーを主体とする展覧会を開催する。
2013年、『死と未来』展(銀座ヴァニラ画廊)はオーストラリアのバイオアートの新星アリシア・キングをフィーチャー、国際色豊かな作家のセレクトで「雑誌でやってきたことをギャラリーでやってやる」という趣旨のもと、BURST的な未来的ビジョンをご披露した。
この展示はのちに『バースト・ジェネレーション』(東京キララ社)刊行の布石となった。
2020年、『死とSEX』展(新宿眼科画廊)はコロナ禍ではあったが、出展作家のろくでなし子の最高裁判決のタイミングと重なり、特殊漫画の鬼才・根本敬の参加もあって、大きな話題となった。
ここから『モドゥコン・ブック』(フューチャー・ワークス)の復刊に繋がった。
そして2024年、再び世の中の激動のタイミングで『BURST on Fire』展を開催する。
新作発表する死体写真家・釣崎清隆、BURST元編集長ピスケン(曽根賢)のポエトリーに加え、BURSTカバーガールでセルフポートレートのフォトグラファーのTSOUSIE、タトゥー&バイクの日常を独自のアングルで活写するMotoyan(NFK)が初参加。
さらに美術家でネイルアーティストとしても活動する宮川ひかる(ジュワイユーポノポノ)、身体改造ジャーナリストのケロッピー前田はキュレーションも担当する。
あがき続けることが人生だろう
BURSTはいまも燃えている
あなたは燃えているか?
(ケロッピー前田)
[処女詩集販売中]
『火舌(かぜつ)詩集 Ⅰ ハードボイルド・ムーン』
著者:曽根 賢(PISSKEN)
ドローイング:佐藤ブライアン勝彦
判型A5/平綴じ/96ページ
部数:300部
税込み価格1320円
さて、販売方法だが、以下の2つの書店で、通信販売、また店頭発売します。
2書店のサイトを検索してもらって注文してください。
ネット注文できない私のようなひとは、誰かに頼んで注文しましょう。
※詩集には私のサインが入っています。
「タコシェ」
http://tacoche.comには、遊離型テストステロン値が11.8 pg/れば要注意(ボーダーライン)、8.5pg/ml以下の場合は明らかに(シングル小説もセカンド&サードも注文できます)
「模索舎」
「阿佐ヶ谷ネオ書房」
※書店販売のみ
尚、くどいようだが、この処女詩集は、あくまで『火舌詩集』のⅠであって、今後あと2冊を発行します。
3冊合わせて『火舌詩集』となるので、ぜひコンプリートしましょう。
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●A面「PISS(INTO)MY HEROES」
●B面「七曲荘二〇三号室」
●セカンドシングルのジャケット。被写体は細菌学者の志賀潔。撮影は土門拳。
●アドレス:budroll.shelvis.sy3@gmail.com
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キャンプ小説&エッセイのアンソロジー。トリに曽根 賢の短編「二つの心臓を持つ川の縁で」が掲載されています。
『点線面』5号(ポンプラボ)
曽根 賢の特集と、論評風の新作エッセイが載ってます。詳しいことはネットで検索してください。
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