偏狭なアイデンティティが人を殺す | 曽根賢(Pissken)のBurst&Ballsコラム

曽根賢(Pissken)のBurst&Ballsコラム

元『BURST』、『BURST HIGH』編集長の曽根賢(Pissken)のコラム

 

[七曲り荘日記]

 

巻頭連載[第108回]
「我らの時代の墓碑銘を描く画家――その淫蕩する光線」

 

モレッティーの空瓶
佐藤ブライアン勝彦●作品&文

 

●画材を入れてるスチール3段ラック。

バットは前回のブログに載せた絵の題材に買ったもの。

 

 

 

明日はロスに頻繁に行ってた頃にお世話になった友達夫婦が来仙するので凄く楽しみ!

再会するの何十年ぶりだろう。

 

そして、その後は将棋教室の忘年会。

どんな感じになるんだろ。

やっぱり呑みながら指すのだろうか?

だったら楽しいな!!

 

そうそう、先日ディナータイムにカップルの予約があった。

そのカップルが食事をした後の事、彼氏が会計をしている間に彼女が小走りでテーブルから彼氏の飲んだビール、モレッティーの空瓶を持って来た。

 

「これ持ち帰ってもいいですか? 記念にしたくて」

「いいよ。中にビール少し残ってるとこぼれるから、袋に入れて持ってかえりなよ」

って会話があったんだけど、彼女の行動を見てほっこりしたわ。

 

まるで小説に出て来そうな光景だった。

2人とも幸せになってね!!

自分はクリスマスや正月は、絵の制作ペースが乱れるので大っ嫌いなんだけど、あのカップルの様な光景を見ちゃうと1、2月も悪く無いかもと思えて来たよ。

 

 

 

 

1212日(火)鬼子母神は午前小雨のち午後曇り夕方から小雨。

 

2週間ごとのテストステロン注射を打ちに池袋の泌尿器科クリニックへ。

午後3時、今日は別の医師だった。

待合室は満席で、診療後は立って待っていた。

時期的に「性病のクリスマスツリー」から歓迎されている気持ちになり、自然と笑みがこぼれる。

 

「お酒好きだから、なかなか抗生物質が効かないの」

33年前(私は26歳)、すでに経験人数が200人を超えていた19歳の「脱ぎのモデル」が、煙草の煙を吹いて言ったっけ。

彼女はそのとき7つの性病にかかっていた。

立派な「性病の千夜一夜物語」である。

皆さん、せめて治るまで飲酒は控えようね。

 

 

[夕食]

●魚醤味のペペロンチーノ(ベーコン、マッシュルーム、菜の花、海苔)

●昨夜の残りの牡蠣汁(豆腐、ネギ)

●柿

●みかん

 

ほんと、今年のみかんは絶品だなあ。

今季の冬は、風邪ひきが例年の半分になるんじゃないかしら。

ちなみに私は、41歳の正月にインフルエンザで死にかけて以来、現在まで18年間、1度も風邪を引いたことはない。

ずっと死にかけていたから、風邪など寄ってこなかったのである。

 

 

夕食後も読書のつづき。

●ジョルジュ・バタイユ『呪われた部分――全般経済学試論』(酒井健訳/筑摩書房文庫)

(往来座で確か800円を600円にしてもらった)

生産よりも富の「消費=蕩尽」のほうを、重要な対象とするバタイユ流経済学。

 

読書のあとに、連載詩を書く。

 

 

 

1213日(水)鬼子母神は晴れ。

 

正月進行のため、今日の早朝に連載詩を書き上げ送っておいた。

昼過ぎに担当Tより電話があった。

「ここ5年か6年の間で、ようやく企画趣旨にあった詩を書いてくれましたね」

担当Tの我慢強さと鷹揚さは、吉田茂並である。

 

 

 

1215日(金)鬼子母神は曇りのち小雨。

 

座ってYouTubeばかり観ていると、血流がとどこおり、どうしても原稿を書く気になれない。

が、締め切りは確か、正月明けである。

やばいので、数日前から、まず起きたら本を読むことにした。

その結果、昨夜は30分ほど原稿に向きあえたのである。

 

だから、今日も、起きてすぐに本のつづきを読み始めた。

●アミン・マアルーフ『アイデンティティが人を殺す』(ちくま学芸文庫)

火曜日、クリニック帰りに「往来座」で買ったものである。

600円を500円で)

 

生まれも育ちもレバノンだが、内戦を逃れフランスで20年以上暮らす著者が、現在のアラブ=イスラム教国の民衆、並びに各国のあらゆる宗教信者は、どうにかして宗教とアイデンティティを分けて生きねばならぬと説く内容だ。

(まだ後半を読んでいないが)

 

つづきを20ページほど読んでから、原稿に1時間ほど向きあえた。

ほっとして、ようやく食欲がでてきた。

 

[朝食兼昼食]

●茹でた小粒のジャガイモ6つ(塩で)

●バナナ

●柿

●みかん

●ミルクティー

 

サツマイモやジャガイモというやつは、柔らかく癖がないぶん、するすると喉を通り、あっという間にけっこうな量を平らげてしまう。

ごはんと比べると、かなり軽く感じる。

これが主食だと痩せそうな気がするのだが?

KPOPアイドルはサツマイモばかり食べているしな)

 

 

[NMIXXニュース]

●12月14日「アジア・アーティスト・アワード(AAA)イン・フィリピン」での、新曲「Soñar (Breaker)」の「ジャージ」ステージ。

●この日、NMIXXは2つの賞を貰ったが、それは参加賞みたいなもんで、他の同世代のグループが3曲も5曲もやるところ、彼女たちはたった1曲の時間しか貰えず、まったくの新人扱いであった。

しかし1曲でも、その圧倒的パフォーマンスでKPOPファンを発狂させたのであった。

来年末こそ、捲土重来。

 

 

 

去年、惜しくも亡くなった作家の松村雄策は、ビートルズを語るさい、執念深く、以下の2つのことを重ねて語るのを常としていた。

 

1)ビートルズ世代なんてものはない。

あの頃の東京の高校生で、ビートルズを聴いていたのはクラスで1人か2人だ。

 

2)それ以外のクラスメイトや教師や他の大人たちは皆、うるさいだの、不潔だの、楽譜が読めないだの、不良の音楽だの、すぐに消えるだの、クソミソにビートルズをこき下ろしていた。

オレは決してあいつらを死ぬまで許さない。

 

なんでこんなことを書くかといえば、やはりNMIXXへのある発言からだ。

さっき、ある日本のKPOPYouTube番組を観たのだが、そのホストが、先日フィリピンで開催されたKPOP受賞イベントに出演したNMIXXについて、いうにことかいてこんなことをほざいたのだ。

「ジャージ履いて出るなんてTPOを考えろよ」

 

パフォーマンスについては何も語らず、たったそれだけ。

そりゃ、曲とパフォーマンスのコンセプトゆえだろうが。

TPOだと?

女子どもを煽って小銭を稼いでる女の腐った野郎が、絶対許さん!

 

 

思わず、!マークまで使っちゃったよ。

ざっと30年前、全然売れず、廃刊が決まっていた『BURST』5号目を、同時に3冊の雑誌で3人のひとが褒めてくれた。

●『TV Bros.』石野卓球氏

●『ミュージック・マガジン』広瀬陽一氏

●『噂の真相』名前を失念。

 

BURST』がつづいたのは、色々な理由と運があったが、この3冊3人に褒めてもらったことも大きい。

この他にも、ちょくちょく業界の先輩たちに褒められた。

それでどうにか、また、やれてきたのである。

(もちろん同時に多くの人々から、けなされ嫌われてきた)

 

奮闘する若者は褒めねばならない。

それが新しい試みなら尚のこと。

しかし、あの若いユーチューバーは、絶対許さん!

 

 

[12/29 忘年会に遊びに来てちょうだい]

 

バースト・ジェネレーション presents
BURST 公開会議 #35 #2023年総括 #

Addio2023Party(博多水炊き鍋付き)

●12月29日(金)19:00 – LATE @阿佐ヶ谷TABASA
https://www.asagayatabasa.com

観覧イベント&パーティ参加
●チャージ1500円(博多水炊き鍋付き)+ドリンク

●19:00 – 20:30 BURST 公開会議 #11 ライブ配信
●20:30 - LATE "Addio2022Party"
(博多水炊き鍋付き)

●配信&アーカイブ
https://www.youtube.com/channel/UCW3AzE0jXZh4fSEUTfhgQKA

[出演]
ピスケン 元BURST編集長
ケロッピー前田 身体改造ジャーナリスト
TSOUSIE  BURSTカバーガール
[ゲスト]
川崎レジデンツ 覆面パフォーマー
西牧徹 黒戯画家
[アフターパーティ]
DJ TKD

 

 

 

1217日(日)鬼子母神は曇り、暗くなってから小雨。

 

エルビス・コステロのファースト『My Aim Is True』を聴きながら、これを書いている。

高校時代からずっと聴いてきた1枚だ。

私的ベスト20に入るアルバム。

 

[朝食兼昼食兼夕食]

●鱈(たら)とエビとミニトマトのアクアパッツァ丼

●リンゴ

●ミルクティー

 

アクアパッツァの調理用ソース(『青の洞窟』)が100円かそこらで安売りされていたので作ってみた。

ソースに具材を入れて煮込むだけだから簡単だ。

それを、えいやっとごはんにかけて食した。

タバスコを振ったら、どうにか満足した。

 

 

今日はいつもにまして眠くて眠くて、読書や原稿どころか、食事もしないでずっとウトウトしていた。

変な夢をいろいろ見た。

白夜書房社長から吉行淳之介のインタビューをとれと命令され、なんども吉行へ電話する夢とか。

(夢の世界では、まだ吉行は生きていて90いくつ、最後のインタビューとなるはずだった。が、電話で交渉しているうちに夢が醒めた。残念)

 

これを書いたら、本のつづきを読み、原稿に向かおう。

でも、ひとまず、おやすみなさい。

ここんところ毎日、夢の中でも原稿に書きあぐんでいるから、からだは常に原稿に向きあっているのだ。

そんな夢を見るのは久しぶりだ。

昔は、夢の中でも仕事をしていたからな。

毎日365日、まったく悪夢の20年だった。

せめて、あなたは良い夢を。

 

 

[処女詩集販売中]

『火舌(かぜつ)詩集 Ⅰ ハードボイルド・ムーン』

著者:曽根 賢(PISSKEN

ドローイング:佐藤ブライアン勝彦

 

判型A5/平綴じ/96ページ

部数:300

税込み価格1320

 

さて、販売方法だが、以下の2つの書店で、通信販売、また店頭発売します。

2書店のサイトを検索してもらって注文してください。

ネット注文できない私のようなひとは、誰かに頼んで注文しましょう。

 

詩集には私のサインが入っています。

 

「タコシェ」

http://tacoche.comには、遊離型テストステロン11.8 pg/mlあれば要注意(ボーダーライン)8.5pg/ml以下の場合は明らかに(シングル小説もセカンド&サードも注文できます)

 

 「模索舎」

http://www.mosakusha.com/

 

「阿佐ヶ谷ネオ書房」

書店販売のみ

 

尚、くどいようだが、この処女詩集は、あくまで『火舌詩集』のⅠであって、今後あと2冊を発行します。

3冊合わせて『火舌詩集』となるので、ぜひコンプリートしましょう。

「火舌」とは中国語で、火事の際、窓から吹き出し、壁を舐める炎をいう。

 

[サード&セカンド・シングル通販中]

A面「PISSINTOMY HEROES
B面「七曲荘二〇三号室」

 

セカンドシングルのジャケット。被写体は細菌学者の志賀潔。撮影は土門拳。

 

アドレス:budroll.shelvis.sy3@gmail.com

――以上へ以下のことをメールしてから、お金を振り込んでください。

郵便番号と住所
名前(口座のカタカナ読み振りも)
電話番号
サード、セカンドのどれを希望するか

(ファーストは売り切れ)

●1,600円(発送代込み)
振込先――ゆうちょ銀行

BUDROLL(バドロール)
普通口座:店番908
口座番号:5133817

 

 

『キャンプ日和』(河出書房新社)

キャンプ小説&エッセイのアンソロジー。トリに曽根 賢の短編「二つの心臓を持つ川の縁で」が掲載されています。

 

 

『点線面』5号(ポンプラボ)

曽根 賢の特集と、論評風の新作エッセイが載ってます。詳しいことはネットで検索してください。

 


P.S.

以下の作品を買ってくれる方、また、仕事をくれる方、メール下さい。
「詩作品」(手書きした原稿用紙――1万円)
宅配便着払い

原稿仕事。

●pissken420@gmail.com