泣き言も、また人生の香辛料だよ。 | 曽根賢(Pissken)のBurst&Ballsコラム

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元『BURST』、『BURST HIGH』編集長の曽根賢(Pissken)のコラム

 

[七曲り荘日記]

 

巻頭連載[第106回]
「我らの時代の墓碑銘を描く画家――その淫蕩する光線」

 

「表現の仕方」
佐藤ブライアン勝彦●作品&文

 

●途中経過。顔は、ほぼポスカ。絵の具とペンの併用が合ってるのかも

(曽根注――写真が縦にならずすみません)

 

 

 

慢性前立腺炎もやっとよくなり、早速徹夜して絵を描いてます。

自分の中では徹夜できるかが健康のバロメーターになっている。

元々あまり寝なくても平気な体質で、ぐっすり8時間寝ると、もの凄く調子が悪い。

だいたい2時間3回の睡眠が合ってるし、頭も冴えるから、そのサイクルが気に入っている。

 

まあ、完徹で普通の会社員は務まらないと思うので、今回体調崩して、気ままに料理して絵を描くのが、体にも精神的にも丁度良いんだと再確認出来ました。

それに絵だけやると強迫神経症が悪化するしね。

 

そんな中、休憩時間に行く将棋教室が何より楽しい。

やっぱり、仕事抜きで、共通の趣味で人と会うのは面白い。

 

今日は一勝一敗。

中一の子に負けたんだけど、その子が、詰む最後の一手の時に手が震えてて。

前回は、5分勝負であっという間に俺がかったから、緊張したのかもしれない。

 

終わった後に

「佐藤さん、見て下さいよー。俺の手が携帯のバイブになってます」

って、可愛い少年!

帰り道、表現の仕方も時代と共に変わるんだな〜と思いながら帰路についた。

 

 

 

 

 

12月2日(土)鬼子母神は晴れ。

 

12

街はクリスマス気分

あちこちから想い出したようにジョンの声

そして俺はこのころになると

なにかやり残したよなやわらかな後悔をする

 

SION12月」より抜粋)

 

 

この歌を聴いた22歳以来、毎年12月になると決まって思い出す。

私にとって歳時記みたいなもんだ。

(この歌詞の抜粋を紹介することも毎年の恒例化してきたよう)

とはいえ、アル中病棟から出てきてからは、最早この時期に、1年の悔恨をおぼえることはなくなった。

 

自分へ何も期待していないからだろうか?

それゆえの甘やかし?

それとも、悔恨することへの恐怖?

まあ、クリスマス気分というやつから疎遠となって、だいぶ経つしなあ。

自分にだけじゃなく、世間、世界に期待する気持ちが、枯渇しかけてるんだろう。

 

 

[朝食兼昼食]

●掻き揚げうどん(ワカメ、卵、ネギ)

●筍の煮もの(&人参&コンニャク)

●柿

 

掻き揚げと煮ものは、総菜屋で買ったもの。

総菜屋は、このブログの初期によく出てきた大衆割烹店「I」が、店を閉めたあとも残した店で、けっこう値が張るが、やはり味はいい。

ちゃんと下ごしらえした、コンニャクの甘みと柔らかさが素晴らしい。

 

よく思うのだが、私という男は、ムショの中でも、こうした小さな歓びを見つけては、独りニンマリしてるんだろうな。

 

●11月19日、ケロッピー前田くんとヒカルちゃんの結婚披露宴にて。

前の前のブログに書いたが、私の姿は残念ながら写真に残っていない。

ヒカルちゃんには、ここ10年、会うたびにさりげなくいたわりや勇気づけられる言葉をもらい、どうにかこうしてしのいでこれた感謝がある。

もちろん、前田くんも同様に、ありがと

 

 

●右からケロッピー前田、私、元『ティーンズ・ロード』『GON!』編集長比嘉健二さん、ライターでイラストレーターの植地毅さん、釣崎清隆。植地ちゃんも190以上背丈があるから、ほんと『BURST』関係者は、でかいのが多かった。

(11月30日のBURST公開会議終了後にて。会議の模様はYouTubeにアーカイブが残ってますので、ご覧あれ)

 

 

 

さて、12月だ。

昨夜から、年明け締め切りの10枚(400字詰め)の読み物に手を入れはじめた。

すでに、形はできているので、あとは推敲するだけなのだが、久しぶりの散文、久しぶりの依頼原稿であるからにして、掌編とはいえ、やはりひと月はかけないと不安だ。

 

そういや、退院後ずっと詩ばかり書いてきたのだから、散文作品は3枚目のシングル小説以来なのだなあ。

詩を書き始めたのは、散文を書く気力体力がないためという消極的理由からだったが、やはりというか、当たり前だが、そんな身で書く詩が、力のあるものにはならないってことを、ここ数年、日々感じてきた。

 

「今回のブログを読んで、曽根さん元気ないなあ、体調悪いのかなあと心配になって」

と、前回のブログをアップした直後、かっちゃんからメールがあった。

やはり、かっちゃんは気づいてくれたか。

いや、あなたも気づいただろうな。

そりゃ、気づいてほしい文面だものね。

 

アル中病棟のベッドで、糖尿病の後遺症からくる全身の刺痛に苦しんでいた3か月間、日に3度ある血糖値計測の際、看護婦に泣き言を聞いてもらっていた。

その時だけ、不思議と痛みが引くのだ。

あの経験から、看護師・介護士にしかできない「ホスピタリティ」のありがたみを学ぶことができた。

 

つまり、かっちゃんやあなたを看護師・介護士に見立てているわけだ。

勝手だが、まあ、直接、電話で泣き言をほざいているわけじゃなし、ご勘弁のほどを。

それに、あなたも我慢は毒だよ。

泣き言をほざくだけで、どうにか生きてゆける時期があるものだぜ。

 

 

[NMIXXニュース]

●12月4日午後6時にYouTubeで発表される新曲「Soñar (Breaker)」のコンセプト写真。

 

 

●新曲「Soñar (Breaker)」がYoutubeにて発表された。

NMIXXがかかげる「MIXXPOP」の第1期完成形。

もはやアバンギャルドにさえ思えるビート・チェンジ、3分間のプログレ・ヒップホップ。

80年代半ば、20代のバンドマンだった私が、この曲を聴いたら、これが1曲には思えないだろう。

これぞ、KPOPアイドルの最新フロント・ソングである。

聴かなきゃ、ダメ、絶対!

 

 

 

 

このブログは、YouTubeでジョイ・ディヴィジョンのライブを観聴きしながら書いている。

19791028日~29日の、マンチェスター「アポロ・シアター」でのライブだ。

この半年後にVoのイアン・カーチスは首をくくることになる。

享年23歳。

当時の癲癇治療薬の大量投薬からくる鬱病のせいだったろう。

 

ポストパンク・バンドの中でも、ジョイ・デヴィジョンは、スミスと並んで、その後のロック史に与えた影響は大きい。

特に、イアンの陰鬱とした歌詞と、そのヴォーカル・スタイルは、やはりモリッシーと並び評されている。

間違いなく、我らの世代の我らの墓碑銘を歌うものの1人であったな。

(でも、こうしてライブを聴いていると、ドラムのスティーヴンの力量が凄いね)

 

それにしても、ジョイ・デヴィジョンを聴けるほどには、現在、体力があるんだろうな。

(ちなみに、昨日はポーグスのライブを聴きながら推敲していた)

 

さて、これから夕食のメイン・ディッシュをつくろう。

鶏のイタリアン風ステーキに、インゲン&セロリ(見切りで30円)炒めの付け合わせ。

そのために、バジルソースとタップナードの瓶詰も買ってきたのだし。

KPOPアイドル並みにヘルシーな夕食だ。

ま、糖尿病なんだから当たり前か。

 

おやすみなさい。

泣き言もまた、人生の香辛料だ。

聞かされるあなたはたまったもんじゃないだろうが、私の気分は穏やかにおさまった。

女たちの泣き言を、ただ聞いてやれればよかった。

いや、一緒になって泣き言を言えばよかった。

あなたにはできるだろう。

よい夢を。

 

 

 

[処女詩集販売中]

『火舌(かぜつ)詩集 Ⅰ ハードボイルド・ムーン』

著者:曽根 賢(PISSKEN

ドローイング:佐藤ブライアン勝彦

 

判型A5/平綴じ/96ページ

部数:300

税込み価格1320

 

さて、販売方法だが、以下の2つの書店で、通信販売、また店頭発売します。

2書店のサイトを検索してもらって注文してください。

ネット注文できない私のようなひとは、誰かに頼んで注文しましょう。

 

詩集には私のサインが入っています。

 

「タコシェ」

http://tacoche.comには、遊離型テストステロン要注意(ボーダーライン)8.5pg/ml以下の場合は明ら

(シングル小説もセカンド&サードも注文できます)

 

 

「模索舎」

http://www.mosakusha.com/

 

「阿佐ヶ谷ネオ書房」

書店販売のみ

 

尚、くどいようだが、この処女詩集は、あくまで『火舌詩集』のⅠであって、今後あと2冊を発行します。

3冊合わせて『火舌詩集』となるので、ぜひコンプリートしましょう。

「火舌」とは中国語で、火事の際、窓から吹き出し、壁を舐める炎をいう。

 

[サード&セカンド・シングル通販中]

A面「PISSINTOMY HEROES
B面「七曲荘二〇三号室」

 

セカンドシングルのジャケット。被写体は細菌学者の志賀潔。撮影は土門拳。

 

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普通口座:店番908
口座番号:5133817

 

 

『キャンプ日和』(河出書房新社)

キャンプ小説&エッセイのアンソロジー。トリに曽根 賢の短編「二つの心臓を持つ川の縁で」が掲載されています。

 

 

『点線面』5号(ポンプラボ)

曽根 賢の特集と、論評風の新作エッセイが載ってます。詳しいことはネットで検索してください。



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