先日の釣行で訪れた、私のお気に入りだったONH池。
前記事に書いたような事情により、最近はここを訪れるアングラーが急増。おそらくはそれに伴ったフィッシングプレッシャー増加により、魚の反応が皆無になってしまったようで、以前はどんなルアーでも比較的イージーに釣れたこのONH池だが、前回の釣行時にはバイトやチェイスがひとつも無かった。
そのせいで、私は前記事で「このONH池から卒業する」と書き、早くも見切りをつけようとしていた。
だが前記事を読んでいただいた読者様であるエブリバディ達から、私とONH池に対する暖かいコメントをいただき、少し冷静になった私は、改めて自分の考えをもう一度見直してみる事にした。
(前記事はコチラ↓)
過去を振り返って考えてみると、このONH池と私の付き合いはそこそこ長い。途中に長いブランクがあったとはいえ、もうかれこれ20年くらいになるだろうか。
初めて訪れた時に見つけた、ワンドの奥に誰かが捨ててあった不法投棄物からその名がついた、オ◯ホ池改めONH池。長年彼女はずっとその場に居て、この池をただ静かに見守っていた。
だが、その不法投棄物であるONHは昨年、この地を襲った記録的豪雨の際に、過去に例が無い程の大増水によって流され、行方不明となっていた。
それからしばらくした後、池の北岸にプカプカ浮いているのが、偶然私によって発見されていた。
そして、しばらくはその北岸沿いの水辺で大人しく浮かんでいたONHだったが、やがて季節が進んで冬の気配が近づいて来た頃に、折からの北風にあおられて少しずつ沖へと出て行き、南岸の方へ向かって新たな旅へと向かっていった。
この池の名物であり、ランドマーク的存在。そして私にとっては幸運の女神的存在でもあったONH。なので、沖に向かってゆっくり流れて行く彼女を引き止めて、なんらかの方法で岸に固定する事も考えたのだが、そう自分勝手にもいかない。
私は迫り来る別れの寂しさを押し殺し、
「春になって南風が吹くと、きっとまたコッチに戻って来て、再び逢えるさ…。」
と自分に言い聞かせて、静かに旅立つ彼女の姿を見送ったのだった。
(参考記事↓)
時にはアナグマと遭遇し…
時にはイノシシ🐗と遭遇し…
時にはグッドサイズのバスを釣って歓喜し…
時にはビッグママをかけ損ねて悔し涙を流し…
そして、長年の付き合いだったONHとの突然の別れと奇跡的な再会に、新たな旅立ち…
そんな風に、色々な思い出のある、このONH池。
言わば近年の私にとって、大切なホームグラウンドだった。
特に最近は、個人的な利便性の良さと魚の好反応っぷりに、私は手放しで此処に頼りっぱなしだった。
それなのに私は、たった一度釣れなかったからと言って、もう卒業だのなんだのって、前記事で軽々しく口にしてしまった。今こうして改めて振り返ってみると、私はそういう自分の甲斐性の無さを、非常に恥ずかしく思った…。
例えば私のブロ友さんである怪人kazz氏などは、日頃から陽水やDeath沼といったハイプレッシャーフィールドに対して、当たり前のように果敢に立ち向かっておられる。そればかりか、それらのフィールドをこよなく愛し、その真のポテンシャルを信じて長年足繁く通っておられる。そして今年は初頭から見事な結果をも出されていて、私のような"反応良好なフィールドコンディションだけが頼みの他力本願フィッシャーマン"としては、正にお見事としか言いようがない。
他にも、あつぼ〜さん然り、アンクルスミスさん然り、皆さんそれぞれ思い入れのあるフィールドで、フィールドの好不調など全てを受け入れて、それぞれのスタイルで楽しんでおられる。
聖地だろうが、環奈ちゃんだろうが、陽水だろうが、フィールドの大小など関係ない。自らのホームグラウンドを持つこと。また、自らのホームグラウンドを持てる環境にあるということは、大変素晴らしいことだと思う。
前記事で"卒業する"なんて言ってしまったが、恥ずかしながらやっぱり訂正させて頂く。
なにしろあのONHとは、南風が吹く頃に再会を約束したのだから、それが実現するまでは卒業するワケにもいくまい(笑)
そんなわけで私はこれからも、大切な自分のホームグラウンド"ONH池"へ行こうと思う。
いつまでも変わらぬ愛を届ける為に…
ハイ。こんなどうでもいい話に最後までお付き合い頂いたエブリバディ達、どうもありがとうございました🤣
ただ前言撤回するっちゅう話です。おそまつ(笑)