「積善館」は、江戸時代の元禄4年(1691年)に建てられた、300年以上の歴史を持つ四万温泉を代表する老舗旅館です。
スタジオジブリの人気アニメ『千と千尋の神隠し』のモデルの1つといわれています
場所は、群馬県中之条町。
関越道『渋川伊香保IC』から車で約60分です。
四万温泉に向かう途中の国道353号に、千と千尋の神隠しの主題歌「いつも何度でも」のメロディーラインが設置されてました
テンションがあがりますね
宿の入り口
この赤い橋と木造の建物が、映画「千と千尋の神隠し」に出てくる油屋に似ていて、映画のモデルになった場所として観光客に人気です。
夜になるとこんな雰囲気。
今にも湯婆婆が出てきそう
この橋は、昼も夜も写真撮ってる人が多かったです。
(自分もだけど)
部屋
宿の館内図はこちら
積善館は、湯治棟の「本館」、旅館棟の「山荘」「佳松亭」の三つの建物があり、トンネルや階段でつながって行き来できるようになってます。
本館
今回宿泊したのは本館。
チェックインして、歴史を感じる階段を登って2階へ
宿泊したのはこちらの和室
古い建物ですが、キレイにリフォームされています。
部屋の真ん中には丸いこたつ
テレビ、加湿器など
窓側のスペース
室内の洗面所。冷蔵庫もあります。
窓からの景色
赤い橋が眺められる部屋でした。
アメニティなど
本館は昔ながらの湯治宿のスタイル。
部屋にお風呂、トイレはなく、布団の上げ下げはセルフです。
少し音が気になりましたが、他は特に不自由はなく、一晩ゆっくり過ごすことができました
部屋がシンプルな分、2食付きでお値段1万前後とお安い。
山荘・佳松亭の半額程度なので、とってもお得だと思いますよ
本館の廊下
トイレは共同ですが、新しくてキレイ。
娘と館内をお散歩しながら3階に。
この辺も、千と千尋の世界観がありますね。
本館宿泊の案内
本館から山荘に行くには、こちらの『浪漫のトンネル』を通ります。
このトンネル、『千と千尋の神隠し』で千尋がお父さんとお母さんと一緒に通ったトンネルのモデルになったと言われています。
建物の中なのに、雰囲気がある場所ですね。
山荘
トンネルを抜けてエレベーターで登った先には、山荘があります。
山荘は昭和11年に建てられた木造の「旅館棟」。
部屋ごとに異なる組子障子があり、国の登録有形文化財、群馬県近代遺産に登録されています。
窓からの見える緑
四ツ星 和モダン客室
昭和の職人の技が光る「組子障子」
(HPより)
佳松亭
本館と山荘よりも高台にある「佳松亭」
佳松亭は昭和61年建てられた鉄筋コンクリートの「旅館棟」です。本館と同じ旅館とは思えないエントランスの豪華さにビックリ
こちらは、深い松林と竹林に囲まれた豪華な和風旅館。ワンランク上の贅沢な時間を過ごすことができます。
五ツ星コンセプト客室
佳松亭 五ツ星 貴賓室
山荘ラウンジ 井筒
佳松亭・山荘の宿泊者限定エリア。
薬膳茶や紅茶、コーヒー、ジュース、アイスなどがセルフサービスで楽しめるラウンジです。
・営業時間
14:30~22:00、翌日8:00~10:00
お風呂
四万温泉は、「四万(よんまん)の病を癒す霊泉」といわれている温泉♨️
温泉の効能が顕著、湧出量が豊富、付近の景観が優れている、などを理由に、酸ヶ湯と同じく国民保養温泉地の第一号に指定されています。
・泉質
ナトリウム・カルシウム 塩化物硫酸塩温泉
お風呂は『元禄の湯』と『杜の湯』が利用できました。
元禄の湯
本館1階にある「元禄の湯」
昭和5年に建てられた大正ロマンの雰囲気を感じるモダンな建物で、国の登録有形文化財に指定されています。
ドアを開けるとすぐに浴室で、入り口付近に脱衣スペースがありました。
洗い場は一つだけです。
タイル張の床に5つの石造りの浴槽が並び、 湯船の底からお湯が湧き出ています。
アーチ形の大きな窓から差し込む自然光が浴室内に降り注いでいます
昔ながらの蒸し風呂も
(画像はHPより)
お湯は無色透明。
とろっとしたお湯で、ゆっくり長湯ができて湯上がりが気持ちいい、とってもいい温泉でしたよ
温泉分析書
こちらでは、日帰り温泉(1500円)も行っており、宿泊者以外でも入ることができます。
湯治湯のため使い勝手がよくないので、快適さや露天の雰囲気を求める人には物足りないかも。
お湯の良さや歴史を感じたい人には良いと思います
杜の湯
佳松亭1階にある『杜の湯』
こちらは宿泊者専用のお風呂で、元禄の湯とは違い露天風呂がある豪華な大浴場です。
内湯
大きな窓から見える景色に癒されます
露天風呂
源泉の近くは熱かったけど、少し離れた場所なら適温。緑たくさんの大きな浴槽に浸かり、ゆっくりと温泉を楽しむことができました。
入り口には、ハト麦、玄米など十数種類をブレンドした『水だし健康茶』がありました
温泉分析書
足湯・湯車
本館1階の元禄の湯の隣にある足湯
今回足湯は利用しなかったけど、素敵な庭園と水車を見ながらゆっくりできる場所でした。
庭で上蒸気を放ちながら動く水車は、積善館では「湯車」と呼ばれているそうです。
休憩スペース
足湯の隣にある、無料で使える休憩スペース。
日帰りの方でも利用が可能です。
飲泉所
四万温泉は、宮城県の峩々温泉、大分県の湯平温泉と共に胃腸病に効く「日本三大胃腸病の名湯」です。
温かいまま飲むと胃腸が活発に、冷たくして飲むと便秘に効果があると言われています。
実際飲んでみたら、癖がなく飲みやすいお湯でした。
歴史資料館
本館一階にある、300年以上続く積善館の歴史を知ることができる資料室
部屋の奥には、宮崎駿監督のサインが飾られてました。映画と関係がある旅館、ってことなのかな。
お値段は一泊二食で12,650円
こんな感じで、四万温泉・積善館を楽しんできましたよ。
食事編は次回のブログに続きます。