あれは確か
先月くらいだったと思う。
保管所に出たり入ったりして
仕事をしていた。
同僚のエメルは、
姿は見えるけど
少々離れた位置で、
ご遺体のメイクをしていた。
するとエメルが、
そのちょい離れた場所から
話しかけてきた。
『Pepino, do you like
#&$@%イーチェイン?』
(ペピーノ、
#&$@%イーチェインは好き?)
へ???
保管所は空調の音がうるさいので、
近くで話さないとよく聞き取れない。
イーチェイン
イーチェイン
イーチェイン
はて、、、
あーそっか、わかった
私は聞き返した。
『What? Do I like
Jackie Chan?』
(なに?ジャッキー・チェンを
好きかって?)
するとエメル、
『What Jackie Chan
』
(なに ジャッキー・チェン
)
と言って爆笑し始めた。
エメルと私の会話は
ジョークが基本なので、
なんでもかんでも
笑って話してることが多い。
というか、むしろ
ジョークを言ってる時の方が
真剣だったりする
その為、
私はそのエメルの笑いを
全く気にすることなく、
ガチで答えた。
『Honestly, not really.
I like Bruce Lee
more than Jackie Chan』
(正直言って、あんまり。
ジャッキー・チェンより
ブルース・リーの方が好きだね)
するとエメル、
メイクの手を止めて
上体を曲げて笑いだした
なになに
私も思わずつられて
爆笑しそうになったけど、
堪えながらエメルに言った。
『Pepino~!
What's wrong with you?』
(ペピーノ!どしたのさ?)
するとエメルから
衝撃の言葉が返って来た。
『NO
Not Jackie Chan
A Keychain』
(違うよ!
ジャッキー・チェンじゃなくて
キーチェーン!)
その後の2人は、、、、
恐らくだけど約5分程、
2人でお腹抱えて笑いたおし、
でも声よりも
涙と身体の震えだけの笑いで、
全く仕事にならなかった。
するとペピーノが言った。
『It's okay, Pepino!
You're so smart and
I like your joke!』
(大丈夫だよ、ペピーノ!
あなたはとても賢いし、
あなたのジョーク好きだし!)
ここで私は気づいた
なんとっ、
エメルは私が
ジョークで言ったと思てる
これはいかん!
正直な私は
すぐにフォローした。
『Well, Pepino,
I was serious...』
(え~っと、ペピーノ、
私本気だったけどね)
そしてまた
2人で大爆笑
あの日、午前中はその
キーチェーン
v.s.
ジャッキー・チェン
のお陰で、
笑い涙をこらえながらの
辛いお仕事となった。
落ち着いたころ
私の頭にこんな言葉が浮かんだ。
Oh
My
English
ふっ、
何年経っても
英語はそんなに
好きじゃないぜぃ
それでは皆さま、
良い週末を