アメリカ人が力士を表現すると… | ピロの屋本館@ロサンゼルス

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天使の女王の町Los Angelesでの生活記録

葬祭ディレクターをやっている

ベンという

ひょうきんなおじさんがいる。

 

 

ベトナム人だかなんだか

よくわからないんだけど、

こっち生まれなので

アメリカ人。

 

 

彼は日本が好きで、

こっちでやってるNHK Worldなどを

楽しく観ているらしい。

 

 

なので日本の情報を、

私よりもいっぱい知ってたりする。

 

 

そんなベンと私は

会うと必ず会話をするんだけど、

先日相撲の話になった。

 

 

私は相撲を全く知らない。

でもまぁ、

適度に話を合わせながら

聞いていた。

 

 

最初は、誰が強いだとか、

こういった技があるとか、

ベンがそんな話をしをするから、

私が四股の踏み方を伝授し

2人でやって遊んでいた。

 

 

すると今度は、

日本人は平均して小さいのに、

力士は何を食べて

あそこまで大きくなるのか?

などを聞いてきた。

 

 

私は、彼らは”ちゃんこ鍋”

呼ばれるもをの沢山食べて、

お昼寝をいっぱいして、

そしてお金を稼ぐ

素晴らしい職業だと説明した。

 

 

ベンは、

それは本当に素晴らしい職業なので、

自分も是非

力士になりたいと言った。

 

 

力士の食生活が

お気に召したベンは次に、

彼らのヘアースタイルについて

述べた。

 

 

『髪型も特殊でしょ、あれ。

あれはなに、え~っと、

ポニーテールか!』

 

 

 

 

 

ポッ笑い

 

 

 

 

 

 

ポニーテールときたかっ

ドンッ笑い泣きドンッ

 

 

 

 

実際には

ポニーテールではないけれど、

そこはまぁ彼の感性を尊重し、

『だね笑

とてもファッショナブルでしょ』

と言っといた。

 

 

ヘアースタイルに

合格サインを出したかと

思われたベン。

 

 

しかし次の瞬間、

今度は不安気に

彼らの衣装について触れてきた。

 

 

『でもあの衣装さ~、

殆どまとってないじゃない。

なんか、細い布みたいなの

巻いてるだけでしょ?』

 

 

私は、

”ん~、どうだったっけ?”

と、彼らを頭に思い浮かべながら

空返事をしていた。

 

 

するとここでベンが

突拍子もなく

爆撃をかました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『それからさ、

その細い布の前に、ちっちゃい

カーテンとかつけてね』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドンッドンッドンッ笑い泣きドンッドンッドンッ

 

 

カーテン、きたかっ笑い

 

 

これのことなのか

 

 

ベンはどーにも

このちっちゃいカーテンが

彼のファッションセンスとは

合わないようで、

ちょいブーたれた。

 

 

なので私が

背中を押してあげた。

 

 

『あれはね、

日本式のプレスリーで、

着るとイケメンの証だよ、ベンウインク

 

 

 

 

我々は爆笑しながら、

最後に2人で

もう一丁四股踏んで

それぞれの仕事へと移った

のでありました。

 

 

 

そんな彼は今日も元気に

ご遺族たちに

お仕えしている。

 

 

それでは皆さま、

よい週末を音譜