地獄の4丁目10番地:昨日の友は今日の敵 Part4 | ピロの屋本館@ロサンゼルス

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天使の女王の町Los Angelesでの生活記録

 

Fall 2021

右差し 本性を現す女 左差し

 

 

この学部で生き残っていくのは

そう簡単ではない。

 

 

でもこの学期を無事終えると、

ようやく約半分くらいが

終わることになる。

 

 

しかし、例えデーモンのクラスを

無事にパスできたとしても、

ランデ教授のこの経理クラスも

一緒にパスしなければ、

次の学期にある待望の

エンバーミングクラスは

取らせてもらえない。

 

 

なのでもしも

どちらか1クラスを落第して

再受講するとしても、

あとは取れるクラスがないので、

その再受講クラスだけで

1学期を過ごすことになる。

 

 

そして

エンバーミングクラスに関しては、

取れるのが1年後となる。

 

 

このバカ女1匹の怠慢さのせいで、

私を含めたその他2名が

そういった落第生コースを

進むかもしれない。

 

 

相当な怒りが湧いて来たけど、

そこは我慢して抑え、

とにかくプロジェクトを

終える事に集中しようと決めた。

 

 

ところで、

私の取ったモーテルで

集まって作業しようと話をしていた時、

ディラが、

『朝、車が朝故障したから、

クラス終わったら

誰か学校まで迎えに来てくれる?』

と言った。

 

 

自分が作業を遅らせたせいで

肩身が狭い思いをしてか、

バカンジーが率先して

『私が迎えに行くから!』

と言った。

 

 

しかしモーテルで作業してる時、

ディラが

『今クラス終わったから』

とグルチャを送って来ても、

バカンジーは無反応だった。

 

 

約束したのはヤツなんで、

私は知らん顔して

ナンシーと作業をしてたんだけど、

ディラからまた連絡が来たから

いよいよ私が、

『バカンジー、ディラ

終わったって連絡きてるけど』

というと、なんとヤツの返事は

こうだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『へ~。しらね~(笑)』

 

 

プロジェクトやってても、

ヤツは普段から勉強してないから、

私とナンシーに聞きまくり。

 

 

私たちだって、勉強はしてても

実際にこんなの未経験だから、

何でもかんでも聞かれても分からないし、

自分の作業にも集中できないから、

はっきり言って

かなり迷惑だった。

 

 

だったらせめて、

ディラの迎えくらい行けや!!!

と思ったけど、

まぁここで喧嘩しては

プロジェクトが進めづらくなるので、

また私は感情を抑えて

自分がディラを迎えに行った。

 

 

そして行く前に

ヤツは私にこう言った。

 

 

『ねぇ、

帰りにMonster買ってきて』

 

 

マジで張った倒そうと思った

瞬間だった。

 

 

その後、ディラも参加し、

4人でとにかくできるところから

どんどんやっていった。

 

 

そして夜12時。

ディラは明日仕事だからと

男に迎えに来てもらって

去って行った。

 

 

まぁそれは分かるけど、

全員明日の朝8時から

デーモンのクラスがあるし、

ナンシーも翌日は仕事なのに、

あんただけ

遅れてきて早く帰るのね~

とも思ったけど

またまた我慢した。

 

 

残った我々3人で

作業は続く。

 

 

すると夜1時半頃、

バカンジーの男が電話してきた。

 

 

ヤツは男と喋る為に

部屋の外に出たんだけど、

外の声は中では丸聞こえだったんで、

聞く気なくとも聞こえてくる。

 

 

どうやらおバカは、

この期に及んで

翌日男と会う約束をしていたんだけど、

このプロジェクトが

終わらない事には

それもできない。

 

 

すると電話を切って戻って来たヤツ、

さっきまでの

泣き顔弱気とは打って変わって

『プロジェクトは

今夜中には終えるから!

だからさっさとやらないと!

わかった?!』

と言い放った。

 

 

私とナンシーは

『・・・・・』

 

 

もぅホント、

誰かコイツを消してくれと

思わん人物がいたら

それは神様だけであろう。

 

 

そしてその頃、

ナンシーに限界がきていた。

 

 

あくびが止まらないナンシーは、

『何時までやる?』

としきりに言っていたけど、

その時点ではまだ

この果てしないプロジェクトを

終えるまでに

一体どれくらいの時間がかかるのかの

検討さえつかめなかった。

 

 

けどバカンジーは、

なにがなんでも次の日に

男と会う為に

『ダメ!最後までやり切るまでは

終わりにしない!!』

と1人で言い張っていた。

 

 

Dueまであとたった1日半なのに、

我々はまだ先が読めない場所にいた、

にも関わらず、

それすらも読めてない

このバカ女。

 

 

私はナンシー側について

こう言った。

 

 

『今日は3時までにしよう。

少し睡眠とらないと、

明日はデーモンのクラスだってあるし、

このまま続けても効率が悪い』

 

 

するとバカンジーは、

『ダメ!なにがなんでも

今夜中に終えないと!!!』

と怒鳴り始めたけど、

私もナンシーも

無視して作業を続けた。

 

 

結局3時に解散し、

我々は仮眠を取ったけど、

あまりの疲れに

その5時間後のデーモンのクラスは

全員で欠席した。

 

 

デーモンの講義に休んでおいて、

その後のStudy Sessionに

参加するわけにもいかず、

私は早々にチェックアウトして

自宅に戻って作業を続けた。

 

 

結局モーテルは、

グループワークの為に

私が$108負担して

取った結果となった。

 

 

他のメンバーも、

それぞれの自宅からオンラインで

作業を続けた。

 

 

仕事もその日と翌日入っていたけど、

サンドに連絡して

2日間休ませてもらった。

 

 

仕事に入っているのに

休ませてもらったことは、

後にも先にもこの2日だけである。

 

 

そして我々はとにかく

プロジェクトに打ち込んだ。

 

 

しかし、ここでバカンジーが

私を攻撃してくる。

 

 

私がやった場所に

間違いがあったから、

その後の作業が進まないと

グルチャでいちゃもんを

つけてきたのだ。

 

 

私は冷静に返した。

 

 

『こうして皆時間がない中

急いでやっているんだから、

間違いがあったら

直して進めてくれる?』

 

 

それでもバカンジーは

グルチャで私を責め続けたので、

私は無視を貫いたけど、

心の中では回想していた。

 

 

第一ステップの

ジャーナルの時点から、

”こんな簡単なことを

なぜ間違えるんだろうか?

誰、これやったの?”

見るとバカンジーのジャーナルだった。

 

 

ランデ教授が散々言ってた、

一貫性を無視し、

時に数字に$マーク、

時に$マーク無しで数字のみ。

”誰、これやったの?”

履歴見るとバカンジー。

 

 

私が、教科書通りの

完璧な表を作ってやってるのに、

なんでたった線1本の表を

今更使ってやってんの?

全部これやり直しじゃんか!

”誰、これやったの?”

見るとバカンジー。

 

 

結局私はコイツのミスを修正するのに

5時間以上の時間を費やしながら、

同時に自分の作業をし、

ナンシーに聞かれたことを

教科書見ながら説明し、

なんて感じで、

これまでずっと作業をしてきていた。

 

 

それを、計算たった1ヶ所間違えたと

バカンジーは猛攻撃してきている。

 

 

本気でやり合おうと思ったけど、

こんなドアホを相手にして

クラスを落とすか、

ここは大人的振舞いで乗り切り

クラスをパスするか。

 

 

私は後者を選んだ。

 

 

その翌日、Dueの前日の

夕方5時までに、

我々は作業を終えて

そのプロジェクトを

印刷屋に持って行って

ブックレットにしてもらわねば

ならなかった。

 

 

バカンジーの自宅が一番近かったので

ヤツが持って行ったんだけど、

できるのが翌朝という話だったけど、

運よくその日のうちに

出来上がったので、

バカンジーがそれを持って帰った。

 

 

そしてDueの日の朝がきた。

 

 

少し訂正箇所があったので、

我々は30分早く行くことにし、

ディラと私が出来上がったものに

修正を加えていた。

 

 

ランデ教授が早めにクラスに来て、

こう言った。

 

 

『いよいよ今日は

プロジェクトのDueの日ですね。

このデスクの上に置いてね。

時間は10:30まで。

それ以降はたとえ1秒でも

提出は認めません』

 

 

我々は

なんとかプロジェクトを

提出できた。

 

 

10:30ピッタリになった時、

ランデ教授が、

『10:30になったので、

これでプロジェクトの

提出を締め切ります。

今から私はこのプロジェクトを

自分のオフィスに持って行くので

ちょっと待っててね』

と言い、クラスを出て行った。

 

 

その時だった。

 

 

バカンジーが私に

こう言って来た。

 

 

『ピロがやった表紙の名前、

私の名前が間違っていたんだけど』

 

 

私はすぐにピンときた。

 

 

コイツ、

また人のミスを責める為に

知っててわざとそれを直さず提出し、

後から伝えて

罪悪感を持たせようとしてるなと。

 

 

そうすることによって、

自分が皆を陥れようと

なかなかプロジェクトを

やらなかった事を

帳消しにしよとしてるのも

わかった。

 

 

なので私は平然として

こう切り返した。

 

 

『で?直した?』

 

 

するとヤツは

”はーーーー?!?!?!”

という顔をして

『No!』と言ったきり

怒りで何も言えない状態が

伺えたので、さらに私が続けた。

 

 

『You didn't correct it??

Oh why?』

(直さなかった?え、なんで?)

 

 

ヤツは怒りで顔を

真っ赤にさせていた(笑)。

 

 

何度も言おう。

これはグループワークだ。

 

 

開き直ってるわけじゃないけれど、

人がミスをするのは当たり前だし、

それをサポートし合い助け合うのが

グループワークというもの。

 

 

自分の成績が危ういからと、

グループメンバーを道連れにして

全員落第を企てたようなク〇野郎に、

人のミスを責める権利なんて

あるわけがないし、

最後までグループに残してやった事に、

大いに感謝しろって話だ。

 

 

ちなみに、このプロジェクトで

ランデ教授の説明はこうだった。

 

 

『PCでやりたい人は

Excel使ってやったらいいわね。

PCが苦手な人は、

手書きでいいけども、

ボールペンではなく、

必ず鉛筆を使用するように。

なぜなら、

長い経理サイクルやってると、

誰でも絶対に何度もミスをするから。

その代わり、提出時には

PCでも手書きでも、

インクで提出するように。

意味わかる?

ブックレットにして

提出するということね』

 

 

この通り、

経理のような数字だらけの

作業をしていると、

誰でも必ずと言っていいほど

間違えるし、

実際ランデ教授も

ラボをやっている時に

数字が合わなかった事が

何度かあった。

 

 

さらにランデ教授は続けた。

 

 

『ほぼ間違いなく、どのグループも

最後は数字合わないと思うわよ(笑)

長すぎて間違いヶ所を

見つけられなかったりするから(笑)。

だけど、その

”数字が合わない”

って事が成績に影響することは

ありません。

なぜならこのプロジェクトの意味は、

経理サイクルを

一通りやってみることなので、

数字の合う合わないが

問題ではないからです』

 

 

つまり、

これは算数のクラスじゃないから、

数字が合う合わないに

ポイントを置いていないってこと。

それよりも、

クラスで習った事を

如何に実践でできているか

というところを教授は見たいわけ。

 

 

ましてや、

名前のスペリングが

間違ってるとか、

そんな3歳レベルのことを

天才派のランデ教授からしらた

知ったこっちゃないってね(笑)。

 

 

そして結果はというと、

我々のプロジェクトは、

250点満点中227点を獲得。

 

 

90点ということなので
レターグレードだとB。
 
 

これが我々が

たった3,4日で創り上げた

ランデ教授クラスの

セメスタープロジェクト。

 

全部で100ページ弱。

 

 

このジャーナルだけで

20ページ。

全部私が見なおしたもの。

 

 

レッジャーが

こんな感じで25ページ。

 

 

結局37コくらいの
レッジャーになったんだけど、
バカンジーはほんの数個で
あとは全部私が作った。

 

 

少し#のつけ方が
違っていたようで
ランデ教授が書き添えてくれた。

 

 

その他50ページほどからなる

我々のプロジェクト。

 

 

バカンジーはなぜか、

ファイナンシャルステートメント

というのを

やると言い張ったんで

やらせたけど、

ランデ教授から

結構な訂正が入った。

 

 

まずこの大きな罰点。

 

 

それからこれも、
あれだけ$マークいるよと
言ったにも関わらず付けなくて、
結局教授から指摘された。
数字を入れる場所も間違っている。

 

 

そしてこれもなんだけど、
ヤツはExcelを使えないので、
表を作ることすらできないから、
ただ四方に線を引いただけで
とても見づらい。
 
 
おまけに、この
Financial Statementというのは、
星Income Statement
星Owner's Equity
星Balance Sheet
という3つから成り立つんだけど、
ヤツはなぜか
Owner's Equitを2つと
Balance Sheet1つで
Income Statementがない。

 

 

本来はこうでなきゃ
いけないんだけど、
なんだかちっとも
理解できていないのが
よく分る出来栄えだった。
 

 

私は面倒だったけど、

Work Sheet

というものを作った。

 

 

これが教科書にある

Work Sheet。

 

で、これが私が作ったもの。

 

 

性格的なものだけど、

細かな面まで

しっかり同じにしないと

私は気が済まないタイプだから、

なるべく似たように作った。

 

 

 

ということで、

すったもんだあった

プロジェクトだったけど、

なんとか提出に至った

我々のグループ。

 

 

この時点ですでに

心身共に疲れ果てていたけれど、

それでもまだ

その他の課題やら

期末テストやらが

残っていたので、

我々はもうひと頑張りする

必要があった。

 

 

さて、

次が地獄の4丁目

最後になりますが、

これでもかというくらい、

ここでまた

とんでもないことが。

 

 

それではまたねパー