地獄の2丁目12番地:実技能力テスト | ピロの屋本館@ロサンゼルス

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天使の女王の町Los Angelesでの生活記録

 

Spring 2021 地獄の2丁目

 

 

さてさて、今日は

最初の基礎クラス、

葬祭ディレクティングに関して。

 

 

我々Mortuaryの生徒は、

部署がどこであれ、

ガーニー、またはコット

と呼ばれるものを

扱えなければならない。

 

 

ストレッチャーみたいな物

って言えばわかるかな?

 

 

これです。

下矢印

 

 

 

 

これをリムーバルバンという、

ご遺体を乗せるバンに、

出し入れできないといけない。

 

 

その葬祭クラスの時も

まだZoomだったんだけど、

その実技能力テストで

学校へ行かねばならなかった。

 

 

学校にもリムーバルバンがあり、

それで毎週検死課から

エンバーミングラボの為の

ご遺体を引き取りに行くのだ。

 

 

我々新入生は、

そのガーニーに乗ったご遺体を、

1人1人バンから下してまた入れる

という作業をして、

その後にみんなでラボまで運ぶ、

実技能力テスト

というのをせねばならなかった。

 

 

先生に”練習しとけ”

言われてたので、

私も同僚のブリオに頼んで

練習に付き合ってもらった。

 

 

これ、失敗すると、下す時に

片側が完全にドンッと

下まで落ちる。

 

 

まぁ、ガーニーだけなら

大した事ないけれど、

実際にご遺体を乗せている時に

それやると、もちろん

ずっごい音と勢いで落ちる。

 

 

で、一旦落としてしまうと、

地面と同じ高さから

ご遺体をもちあげる感じになるんで

とっても力がいる。

 

 

最初ブリオに、

『ねぇねぇ、ガーニーの扱い方を

練習しないといけないんだけど、

ブリオ、ガーニーに寝てくれない?

ご遺体みたく』

と言ったらブリオ、

目をまん丸くして、

『ノーノーノーノー!!!』

って激しく拒否したので

しかたない、誰も乗ってない

ガーニーでの練習となった。

 

 

ふふふ笑

 

 

200lb(90kg)以上もあるフリオが

ガーニーに乗っていて

私に失敗でもされた日には、

相当な衝撃であるので

気持ちはわかる笑

 

 

そしてやっぱり私は

失敗した笑い泣き

 

 

横で見ていたブリオは、

ドンッと落とされるガーニーに、

自分が乗っている姿でも

重ねたのか、

私が落とす度に、

ガーン

な顔をしていた

 

笑い泣きてへぺろ笑い泣き

 

 

 

さて、実技技能のテスト当日。

 

 

ちょっとここからの内容は、

本来なら道徳的には

いけない内容ですので、

そういった事が

苦手な方はここまでで

お願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

くるくるグリーンハートくるくるグリーンハートくるくるグリーンハートくるくる

 

 

この検死課からのご遺体って、

身寄りがなかったり

ホームレスだったり、

またはご遺族が

引取拒否だったりなんですね。

 

 

私は人生死んでも終わらない

と考えている派なので、

きっと亡くなった方って

まだしばらくは

自分の亡骸の傍にいて、

現実を把握しようとしていたり、

悲しんだり後悔したり、

なんか色々あるんだろうと思ってる。

 

 

そんな中、検死課から

うちの学校に連れてこられた

ご遺体とその魂さん、

到着したかと思うや否や、

多くの女子大生に取り囲まれて、

次から次へと

下手クソにバンに入れたり出したりと

練習に使われている自分をみたら。。。

 

 

って思ったら、

クククッと

笑いが込み上げてきてしまった笑

 

 

でもあれですよ、

決してバカにしての笑いではなく、

どちらかと言うと

漫画チックなね。

 

 

もう一度言っておきます。

ホント、すみませんあせる

 

 

 

ということで、

実技能力テストの

お話しでした。

 

 

 

またね音譜