野田のこと

本日のロサンゼルスの気温３９℃。
真夏を通り越してヤバイです。
見て！こんな常夏のお花とかも満開になっちゃってるし。

ブーゲンビリア

日本はお盆時期ですね～。
私、日本の夏を思わせるモノ全て好きです

お祭り、花火、出店、七夕、朝顔、金魚すくい、ホオズキ、肝試し
（これには参加した事はありませんが＾＾

）

その他色々ですがお盆とかもね。

今日は私のある幼馴染、野田の事をブログにしてみたいと思います。

何でお盆に幼馴染

あぁ、それはね、

もう野田はこの世にはいないからですよ＾＾

私にとっては親しい人の初めての死でしたね。

小学校２年で両親の離婚によって
横浜からド田舎（あの当時ね）の相模原へ越した私。
田舎の子たちに馴染めなくてペットの小動物しか友達じゃなかったあの頃、
その３年後の小５の時に同じクラスになったのが野田でした。

転校先ではじめて意識した子でしたね。

私の家は小さなマンションでした。
そのすぐ裏に小さな広場があって、野田の家はその広場の前。
つまり、うちと野田の家は小さな広場を挟んだ位置でした。

学校が終わってからもよ～く一緒に遊びましたよ。
他のクラスメートとみんなで遊んだ事もあったけど、二人で遊んだ事もありましたね。

どちらからともなく

を送ったり、授業中にメモのやり取りをしたりね。
５年６年と同じクラスだった間に、何度手紙やら日記やらを交換した事か

”何度”と言うのはですね～、
大抵やり始めると少しして喧嘩したりするんです。

特に喧嘩の原因は私の浮気（←アホ

）。

昔から恋多きオナゴだった私は、す～ぐに他の男に心奪われるのね

でも結局上手くいかなくて、最終的には野田に戻るのと

当時手紙交換や交換日記が流行っていたのですが、
その内容ややり取りの方法を、
いつも野田と比べてしまっていたんでしょうね～。
だからあっさり破局し野田と寄りを戻すと

どうやって寄りを戻すかと言うと、
一度はこんな事がありました。

私がお友達を招いて誕生会をやっていたら、
外で野田が自転車でうちの周りをグルグル回っていて、
なんの嫌がらせだよ

思って外へ出ていったら、

「これ。買い物行ったついでだから」と
誕生日プレゼントをくれた事もあったっけね。

なんとも可愛い小学生時代ですね

中学になって同じクラスになることはなかったし、
中学は２つの小学校が一緒になっていたので、
私は私でまた新しい男たちとの

子供恋愛

を満喫していて、

野田は恋愛対象から単なる幼馴染に格下げ

昔から知ってると、恋愛対象からは遠ざかってしまってね～。

中３の時に私の友達が野田と同じクラスで隣の席になった事で、
またよく話すようになったんです。

恋愛感情はなかったけど、やぱり相模原では一番古い友達だったので、
私の中で野田はそれなりに大切な存在だった事に
当時の私はぜーーーんぜん気づいてませんでしたよ。

中学生くらいとかって、まだまだ脳みその発達がね～。。。

って、
私だけですね、それは・・・＾＾

高校へ進学した我々はそれぞれの生活を満喫していたんです。
特に連絡を取る事もなく。

ある日、地元でもうちのガソリンスタンドの側にファミマが出来ました。
そこはうちも、うちのスタンドも、野田の家も目と鼻の先。

私が友達とそのファミマに買い物へいった時、
なぜか野田が働いていた。

小学生・中学生の頃にはどちらかと言うと背が低い方で
男友達の中では小さい感じだったのに、
ちょっと大人な雰囲気になっていたヤツ。

軽くジョークとか言いながら話をしていた時に
野田が笑いながらこんな事を言った。

『今度中学ん時の仲間と高校の友達と大人数で
ベイブリッジへツーリング行くんだ。
で、単車は買ったんだけど、メット買う金ないんだよ』

もっと話してみると、

どうやらヤツはクレージュという原チャリを乗っていたんだけど、
単車を買ったのでもう必要なくなったらしい。
そしてその原チャリはまさに私が欲しかったもの。

実は私も１６歳になってすぐ原チャリの免許を取ってクレージュに乗っていたのですが、
バイトの帰りに事故って廃車

で、チャリ

でキコキコバイトへ行くのがけったるくてね～。

でも当時我々は高３で１７歳。
車の免許を取るまで間もなくなのに、
原付ごときにお金を出したくないって感じだったわけですよ。

そんな話をお互いにしていたら、
野田がある提案を出した。

『オレのクレージュ３万円で売ってやるよ。
それでオレはメット買えるし、
お前も安く原チャリが手に入る。どう？』

私は二度返事で

を出した。

それが野田を死に追いやってしまうと当時の私がわかっていたら、
間違いなく原付を諦めていましたけどね～。

未来なんて誰にもわかりませんよっ

あの日の前日、野田は買ったばかりのピカピカ単車を乗って
うちのスタンドにガソリンを入れに来たらしい。

ママが、

『あら～、野田くんじゃない

久しぶりねー

ちょっと見ない間に大人っぽくなって～

どう、元気にやってるの

』

　
『あー、どうもお久しぶりっす

元気です

』

といつものようにニコニコしながら言っていたそうだ。

ちょっとした世間話で、
翌日に仲間たちとベイブリッジにツーリングへ行くと聞いたママが、

『あんた～、まだ免許取ったばかりなんだから
気を付けて行きなさいね～。どうせ大して運転も上手くないんだろうから～

』

と冗談交えて言ったら、野田は笑いながら

『は～い

じゃ、またー

失礼しまーっす

』

と去っていったらしい。

うちに野田が亡くなったと連絡が来たのはその６日後くらいだったのだろうか。
正直、あまり覚えていない。

ヤツは言っていた通り、仲間達とベイブリッジへツーリングへと出かけた。
ベイブリッジは中央が勾配になっていて、仲間達の証言によると、
野田はその勾配の手前でなぜかわからないけど突然スピードを上げ
仲間達を追い越して突っ走って行ったのだが、
勾配の向こうは予想外に渋滞していて、
ほぼノーブレーキで止まっていた車に激突したとの事だった。

駆け寄った仲間達が見たものは、
白目をむいて口から泡をふいて横たわっている野田だった。

首の骨が折れていたにも関わらず、それから野田は３日生きた。

そして３日後の４月１７日、

１７年という短い生涯を終えた。

高３の春だった。

その後、

まぁ、アホな私はメチャクチャな人生を歩んできたわけですが、その都度、

『あぁ、、、野田がいてくれたら、相談したのに。。。』

と思う事は度々あったわけです。

私の事もよく知っていて、
うちの家族や家庭の事情もよく知っていて、
うちの親からも信頼があって、
ヤツ自体、友達が多くて良いヤツで、
何よりも、お互い昔から知っている仲である。

でね、

今書いたまではいつものように長～い前置きだったわけですが(^▽^

、

あれから２５年経った今年。

野田の事も、やっと思い出さなくなってきていたある日。
本棚の整理をしていたら、ストンッと何かが落ちて来た。

ん

と思って見ると、それは１枚のCDだった。

チェッカーズ

小学生の頃に夢中になって聞いていたんです

流行っていてね～、当時は

私は思わず、

『わぉ～懐かしー』と独り言を吐いた。

それにしても、CDはCDの場所にあるはずが、
なんでまた本の間から落ちて来たのかは全く不明。

本の間にCDとか挟まないんだけどなぁ～、わたし、、、

と思いつつも、その後すぐに出かける予定があったので、
これは面白いと思ってそのCDを持って車に乗った。

そしてそれを聞きながら出掛けたわけですが、
途中でかかった曲にある昔の記憶がどーんと鮮明に蘇って来た。

小５の社会見学の時、ちょうどチェッカーズが新曲を出したんです。
バスの中でかかったその新曲を私が友達と小声で歌っていた時、
後ろの席に座っていた野田が

『ヘタくそ～

』と、からかってきた。

私はフリーウェイを走りながらその子供の頃の懐かしい想い出に
あはは～

と思わず笑ってしまった。

本当に鮮明に出て来たので頭の中では動画になっていてね。

が、その瞬間硬直してしまった・・・

ありゃ・・・・

　今日って