セキセイインコのルル | ピロの屋本館@ロサンゼルス

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天使の女王の町Los Angelesでの生活記録


私は子供の頃、セキセイインコを何羽か飼った事があるんです。
セキセイインコ白ハルクイン横
今日はそのインコのお話。






インコの入手方法は、おじーちゃんたちと近所のデパートへ買い物へ行った時、ペットショップで1000円くらいで売っている雛を駄々こねて買ってもらうわけです


それは大抵夏休みなどの長期お休みで、その間おじーちゃんちで育てて、新学期が始まる直前に家に連れて帰るという感じ。


私のママは生き物が苦手な人でした。しかし、うちは幼い頃に両親が離婚した為私は小学2年生で転校。が、あまり新しい学校が好きではなかったんです。転校初日からお友達はたくさんできたものの心の中では馴染めなく、それをどこかで分かっていたのかママはインコを飼う事を快く承諾してくれました。


一度インコを許可された私は、その後も海で獲ってきたヤドカリやらお祭りで買ってきた緑ガメやら、お友達と田んぼで獲って来たオタマジャクシやらハムスターやらと、様々な生き物を玄関で飼いはじめた。ママは玄関を通る度に黙って鳥肌を立てていたのでした








インコの名前はルル。学校から戻るとランドセルを置くより前にルルを籠から出し、それからは夜寝るまでずーーーっと一緒でした。

ルルは絶対に逃げなかった。羽は切っていたけど、外へ出しても私の肩にとまって離れようとはしなかった。

公園で遊ぶ時も散歩へ行く時も、友達と遊ぶ時もどこへ行く時もルルは私の肩に乗って、髪の毛の中で温かそうにしていたんです。





心友私はルルと親友になった心友





ママは私がどこへ行くにもルルを連れて行っているのを知っていて特に何も言われなかったけど、食材の買い物へ行く時には連れて行っちゃダメよと言っていた。






そんなある日、私はその約束を破ったんです。

きらきら!! 悪魔 悪魔 悪魔 きらきら!!






夕方ママから、夕食の買い物へ行くから一緒に行かない?と電話があった。自宅とママの職場は徒歩5分。私は電話を切ってからルルを籠へと入れようとしたけど、ルルはとっても温かそうに私の首の後ろで髪の毛に包まって寝ていてなかなか離れてくれない。私はそんなルルを起こすのが可哀想になってしまった。




アオキラママはダメだって言ったけどルルは飛ばないし、
髪の毛で見えないし、黙ってればわからないや、きっと
アオキラ





そして私はルルを首の後ろに乗せたまま、ママの会社へと向かった。








5時過ぎ、二人でスーパーで買い物をしていた。ルルは相変わらず大人しくしている。私はいつもの通りママと買い物を楽しんでいた





ママとお魚コーナーを見ていた時、事件は起こった。




















バタバタバターーーーー











寝ていたはずのルルが突然飛び立ったのだインコインコインコ










あっっっ







飛び立ったルルを追いかけようとした私は、すぐさま立ち止まって両手を口に当てて硬直してしまった。











ルルは、隣のお肉売り場の試食コーナーで肉を頬張っている、短めアフロヘアーなおばちゃんのモジャモジャ頭のてっぺんへ飛んでいき、心地良さそうにとまったのであった。白ハルクイン1











全身から血の気が引いたゾゾゾゾゾゾゾゾゾ





ルルがそのもじゃもじゃアフロヘアーを鳥の巣と間違えたのは明らかだった。





『ど・・・・どうしよう・・・・・






当時私は小学2年生。そ~っとルルを捕まえるにはおばさんの背は高すぎる。でもママに言ったらこっぴどく怒られるだろう。そしてここは食料品を扱っている場所。いくらアホな私だって、そんな場所に生き物を無断で連れて入ったとばれたら怒られる事は当然わかるので、店員さんにも言えない。


でも早くルルを捕まえないと、もしアフロさんが鳥嫌いな人で、ルルの存在に気づいて『ギャー』となったら、それこそ怒られるどころの騒ぎじゃないし、ルルもバシッと手で叩かれてケガをしてしまうかも知れない





間違いなく一刻を争うパトランプEmergencyパトランプであるガーン





何も知らず夕食の魚を選んでいるママの横で、私は一人アウアウしながら少ない脳みそを振り絞って考えた。






ダメだ、わからない汗


そして、










マ・・・ママ~、ルルが飛んでっちゃった





するとママは、『えーっ あんた、ルル連れて来たの どこへ飛んでったのよー』とやや慌てた様子の小声で聞き返してきた。






私が、”あそこに”と、震えながらアフロさんの頭の上を指さすと、ママも一瞬ギョッとして絶句した。そしてまたまた小声で、


『あ・・・あんたーっ、何してるのよー



と言いながら、私に、すみませんって言ってルルを連れてくるように命じた。



しかし私は怖かった



鳥を連れて来た事を怒られる事も怖かったのだけれど、それよりも何よりも私が気にしたのは、おばさんが良かれ思ってしているそのファッショナブルなヘアーを、



それ、鳥にも区別がつかない程、鳥の巣チックですよ
と言っているようなものではないか・・・・

と言う事。



おばさんの思考が万が一私と同じであったらと考えたら、生きている心地がしなかった。





私はママに縋り付いた。



『ママ言ってよーーー泣泣泣





ママは『全くーっ』と言いながらアフロさんの元へ行って、『すみませ~ん、子供の鳥が逃げてしまって。。。』とか何とか言いながら、頭の上のルル無事救出してきてくれた




おばさんは私の予想に反してとても好意的で、『あら~』と笑いながらルルを返してくれたのであった。





直後、ママからの緊急命令で、ルルはすぐさま私のポケット移される事となった。









レジで会計待ちをしていた時、私はママにこう言った。



『ねぇねぇ、ルルさ、あのおばさんの頭を巣と思ったんだろうね鳥の巣




するとママは、


『また、あんたは~、そういう事言うんじゃないの~┐( ̄ヘ ̄)┌』


と言ったけど、ママの顔が一瞬”ぷっ”と笑い顔を堪えた表情をしたのを、
私は見逃さなかったアオキラ







私の初めて飼ったセキセイインコのルルのお話でした。

セキセイインコ白ハルクイン前(笑)


長い文章をお読みいただきありがとうございました


ではでは





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