もうすぐ台風が来るらしい。
いや、もうすでに台風が来始めている。

外ではひゅんひゅんという音が聞こえる。
ざざざざ、と強く雨が打ち付ける音が聞こえる。

本日木曜日より彼女は3連休。
せっかくの休みだ。

…と思ったら、金曜日にはお食事会!?
仕事の後輩との交流会で抜けることは出来ないらしい。
…はぁ。

そんなこんな言っていたら、台風のニュースが入ってきたわけだ。
四国と中国は橋で繋がっているが、台風が来たら瞬殺される。
空もダメ、鉄道もダメ。
四国というのは台風や大雨によって簡単に外界との関係を断たれるのだ。

以前、彼女の家に遊びに行っていて帰ることができず困った経験がある。
台風が来ているのに同じ失敗をしたくはない。

こうなると、土日あたりのどこかで日帰りで遊びに行くくらいだろうか。
台風で高速道路が止まらなければ。
台風よ、早く去ってくれ。


6月24日
一か月以上あいた。
ようやく、彼女と会うことができた。

最近嫌なことばかりあって、少し落ち込んでいたのだが、いろんなことがぶっ飛んでしまう。
バスから下りてきた彼女に一言つぶやいた。

「髪伸びたね。」
「じゃろ?」

久しぶりでも落ち着く。
とてもうれしい。
でも、違ったところは違うところでわかるものだ。

寝像悪くごろごろとベッドを動き回る姿も、寝顔も、自慢げに語るその表情も…
ああ、やっぱり好きなんだなと再認識させてくれる。

今回は料理を作ってくれた。
毎食食事を出してくれた。
こんな夫婦生活が将来待っていたら嬉しいなと思いながら、内心喜びをかみしめながら、もしゃもしゃと食べた。

今日彼女は帰ってしまう。
ああ、この人のためにももっと頑張らないとと感じる。
この人との未来のためにも。
この人と一生歩くためにも。

アニメを見ていたら、フンボルトペンギンが出てきた。
「どちらかが死んでしまわない限り、同じパートナーとつれそい続けます。」
ということらしい。

こんな関係に慣れたら嬉しい。
好きな人ができて、付き合い始めたら考えるのが体のつながりだろう。
他の人たちは、付き合い始めてどのくらいで体を交えるのだろう。

僕たちの場合は抱きしめるのですら結構時間がかかった記憶がある。
別に今の彼女が初めての彼女ではないし、そういうことの経験がないわけじゃない。

それでも何故か今の彼女にはすぐに近寄れない何かがあった。


現在、お付き合いを初めて4年がすぎているが、いまだに体の交わりは無いと言っていい。

元気な赤ちゃんを産みたいから、中絶したくない。
もしかしたらできちゃうかもしれないでしょう?
だから、結婚するまではしない。

彼女から言われた言葉だ。


決して性欲がないわけじゃない。
もっと彼女を求めたいと思わないわけがない。

でも、彼女の言葉には共感できた。
僕も子供が大好きだ。
早く子供がほしいとすら思う。

でもまだ学生だ。

彼女の意志を尊重しようと思った。


いつまで僕の理性が頑張ってくれるかわからないが、もう少し頑張ろうと思う。

たまに不安になることもある。
もしかして、何かそういうことができない理由があるんじゃないのか。
何か、浮気か何かしているのだろうかと。

そんなことはないだろうと思っているのだが、ふと考えてしまう。
そんな自分が何とも悲しい。

それでも、あと1年を切った。
卒業するまでの辛抱だ。

まずは卒業試験に向けて…頑張るしかない。