リック・バンデンハークをリリース
パイレーツがリック・バンデンハークをリリースしました。
海外でプレーすることを容認したため。
日本かなと期待しましたが、韓国の三星ライオンズと契約しています。

そもそも40人枠が満員+正式契約がまだのフランシスコ・リリアーノがいるので、誰か1人を切る必要がありました。
ざっと見渡しても容易く切れる選手は見当たらなくて、海外行き云々を度外視してもバンデンハークという選択は無難なところでしょう。

おそらくバンデンハークはリリーフの枠を争う厳しい春になるところでした。
先発の序列的には、
 A.J.バーネット
 ワンディ・ロドリゲス
 フランシスコ・リリアーノ
 ジェームズ・マクドナルド
 ジェフ・ロックカイル・マクファーソン
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 (ジャスティン・ウィルソン)、(クリス・レルー
 ゲリット・コール
 アンドリュー・オリバーフィル・アーウィンザック・スチュワート
 バンデンハークビン・マザーロ
あたり?
先発させる気があるなら昨シーズン終盤に試してたと思います。
よほどのことがなければ先発5番手までには入れないし、リリーフ争奪戦でも普通にいけば漏れたと思います。
マイナーオプションが無いため、どちらにも入れなければウェーバーを通過しないとパイレーツに残れない。
クリス・レルーもマイナーオプションがありませんが、枠争いではレルーが優勢。
遅かれ早かれ、シーズン前にはDFAされていた可能性が高いです。

バンデンハークはオランダ代表の主力投手(今回のWBCには参加しない)。
速球は最速96~7マイル。
変化球はスライダー、チェンジアップ、カーブを投げるも、いずれのボールもプラスではありません。
基本的にフライ系投手。
パイレーツに来てからスリークォーターに変え、速球は安定して93~96マイルになり、ゴロの割合も劇的に増えました。
AAAではエース級でしたが、終盤に昇格した時のピッチングはあまり印象的でなかったと記憶しています。
打たれた試合も抑えた試合もありましたが。
過去の投稿 を読み返すと、バンデンハーク以上に彼を起用した監督の采配に文句たれてました、私。
ちょっと球が速い投手なんてどこにでもいますからね。
AAAでは通用しても、それ以上では厳しいんだろうと思います。
そしてやはりマイナーオプションが無いことで利便性を欠くことが大きなマイナスで、このままチームに残るならウェーバーを通過して再びAAAで投げてくれるのがベストだったかな。
バンデンハークにしても、メジャーでやれないなら海外でという考えがあったんでしょうし、両者の利害一致というところですかね。


フランシスコ・リリアーノの正式契約が決まらない
バンデンハークを切って席を空けましたが、肝心のリリアーノはいまだに正式契約に至っていません。
これでディスカウントできるなら良いんですけど、契約時にややこしい印象残しちゃうと、今後リリアーノを売る側に回った時に良い評価を得られなくなる可能性もありますからね。
元々懸念材料のある投手なのに、さらに故障を原因に契約がごたつくのはイメージがよろしくない。
しかも利き腕ではなく右腕の怪我なのにまとまらない。


●解せないトレード
クインシー・ラティモアを使い、インディアンズのジーンマー・ゴメスを獲得しました。
ゴメスはシンカーボーラー。
速球は90マイル程度で決め球もなく、ゴロ系であることだけが長所。
肝心のシンカーもよく打たれています。
まだ若いけど伸びしろも小さい。
最近インディアンズからDFAされていました。

ラティモアは2007年ドラフト4巡目。
2011年のBAプロスペクトランキングでパイレーツのBest Power Hitter(ランキングは21位)に選ばれた、小柄ながらパワーポテンシャルのある外野手。
2008年には22位に入っていて、20HR20盗塁のポテンシャルと言われていました。
それ以外の年はランク外です。

ラティモアをトレードするのは構わないのですが、ゴメスを得ることに意味はあるのでしょうか?
実力的に、ジェフ・ロックカイル・マクファーソンを押しのけてローテ入りできる投手ではない。
リリアーノと決裂する場合に備えてデプスを厚くするのなら理解できますが、ゴメスのマイナーオプションはもう切れています。
先発、ブルペンに多数の故障者が出なければ、開幕までにDFAされるでしょう。
同じ境遇のビン・マザーロもいるし、よく分かりません。
ただ単にシンカーボーラーが好きなだけかな。
保険の保険、程度でしかないでしょう。

これで40人枠が埋まってしまったため、リリアーノと契約がまとまれば誰かを切る必要があります。
ついにジョエル・ハンラハンのトレードが実現しました。
相手は何かと縁のあるレッドソックス。
印象としてはやや不満なところはあるもののまずまずで、「マーク・マランソン次第」という感じがします。

《パイレーツ→レッドソックス》
ジョエル・ハンラハンブロック・ホルト

《レッドソックス→パイレーツ》
マーク・マランソンジェリー・サンズストルミー・ピメンテルイバン・デヘスス


ホルトは守備走塁面のアピールが弱いので良いとこユーティリティだと思っていたし、SS候補としてはジョーディ・マーサーの方が上。
出して痛いというほどでもないと思います。
実際、今年チームが良かったときにはホルトがいませんでした。


マランソンは2011年にアストロズでクローザーを務め、今年はトレードでレッドソックスへ。
期待を大いに裏切るパフォーマンスでした。
楽なシチュエーションでの登板が大半とはいえ後半は復調しているし、xFIPは良いので復調を望めます。
実績があってまだ安く、セットアッパー~クローザーとして期待したいです。
他の3人からして、むしろそれくらいやってもらわないと困ります。
2011年レベルの活躍をしてくれれば、一応はこのトレードが失敗ということは無くなるでしょう。

ピメンテルは少し前まではレッドソックスのプロスペクトランキングでトップ10に顔を出していた、評価の高かった右腕。
速球は最速97、8マイル。
変化球ではチェンジアップが武器。
メカニクスやコントロール、コマンド、サードピッチなど不安定な部分が多い。
ジェイソン・ベイのトレードの時も狙っていたそうですが、その頃より評価はだいぶ落ちています。
すでにマイナーオプションが残り1つで、成長を待つ猶予は短いです。
とりあえず先発でしょうが、リリーフに移るかも。

サンズは夏のブロックバスターでドジャースから移籍した1B/LF/RF。
彼もマイナーオプションが最後の1つだし、ギャビー・サンチェスと被るのも印象が悪い。
OF争いも、マイナーオプション切れのホゼ・タバタトラビス・スナイダーに勝つようだと逆に困ります。
とりあえずAAAでしょう。
次の1年でMLBに対応できるようにならなければなりません。
AAAには1Bが3人(クリント・ロビンソンマット・カリーマット・ヘイグ)いるので、両翼を守ることが多くなるのかな。

デヘススもブロックバスターにくっ付いてレッドソックスへ移籍。
彼がトレードに含まれることには特に意味はありません。
SSを高いレベルで守れるならまだしも、やはり力不足とされています。
足を骨折してからスピードを失った。
マイナーオプションは切れてるし、この手のユーティリティには困っていません(笑)
それどころか私はうんざりしています。
ジョシュ・ハリソンチェイス・ドアーノウジョーディ・マーサーは皆マイナーオプションが残っています。
デヘススの場合、40人枠外という点に意味があるのでしょうが、つまりはAAAのデプスでしかない。



ということで、複数の伸び悩み気味の若手でお茶を濁した形ですね。
大喜びするようなトレードではありませんが、今のハンラハンならここら辺が限界なのかもしれません。

しかし、DFAされたばかりのマイナーオプション切れ1人と、40人枠を食う割に使い物になるか微妙で残された時間も少ない若手2人とは、どうしても不満に思いますね。
下手すりゃ3人とも一切貢献せずに2013年限りでいなくなるわけで。
それなら未知数でもポテンシャルと時間的猶予のある素材を手に入れるべきだったんじゃないかと。


レッドソックスにあってパイレーツにないもの。
それは豊富な3Bプロスペクト。
ウィル・ミドルブルックスザンダー・ボガーツは明らかにアンタッチャブル。
その2人に次ぐ存在はギャリン・チェッキーニです。
しかし、チェッキーニハンラハンで手に入るようなプロスペクトではない。
逆の立場で考えれば、チェッキーニをトレードで使うならもっと価値の高いトレード相手のときにします。
ハンラハンでは明らかに不足。

パッケージを工夫してSSのレイメル・フローレスあたりを組み込むことは出来なかったんでしょうか?
先は長いけど守備力が高いのは魅力だし、レッドソックスにはこのタイプのSSが多い。
3Bならニック・ムーアとか面白そうなのに。
ハンラハンの引きが弱いことに付け込まれ、数で誤魔化された印象です。
ホワイトソックスからFAになっていた左腕のフランシスコ・リリアーノ と2年1275万ドルで合意しました。

これならおとなしくジェフ・カーステンズに400万ドルくらい払っといても良かったんじゃないかという気持ちが無きにしも非ず。
故障と金額を懸念してカーステンズを見送ったのに、より不安の大きい投手により大きな契約を与えることなりました。
まぁ、A.J.バーネットが来年限りで抜けるので、それに備えてポテンシャルの高い先発投手を2年でというのは理解できます。
悪くない賭けだと思います。

確かにリリアーノはエース級の能力を持っていますが、健康面の不安もあり規定投球回をクリアしたのはたったの1度だけ。
制球難も悪化しています。
空振り率は高い数値で推移していますが、初球ストライク率が50%前後というのは酷すぎる。
ヤンキース時代のバーネットでさえ50%後半でした。
速球の平均球速も奪三振率も年ごとにバラついており、とにかく不安定な投手。
スライダーが非常に効果的で、30%前後という高い割合で投げる。
ターゲットフィールドが本塁打の出にくい投手有利の球場であるため、本拠地がPNCパークに変わるメリットはさほど無いか。
被本塁打の大半が右打者なので、そこに効果が出れば良いですが。

魅力のある投手なのは間違いないし、成功したときのことを思えば楽しみでもあります。
しかし、悪いシーズンの実績の方が多いわけで、そうそう楽観視できません。
エリック・ベダードのときは150イニング投げられれば成功なんて言われてましたが、この契約なら180イニングをある程度高い水準で投げてもらいたいです。
実質2年1300万ドルほどで獲得したバーネットと決定的に違うのは、バーネットがタフだったこと。
この差は大きいです。
もしリリアーノが2年間しっかり投げてくれるなら非常に良い契約になるし、FA保障のドラフト指名権を残してくれる可能性もあります。
期待します。

2011年5月3日 ノーヒッター
2012年7月13日 15K
2012年7月31日 ChiSoxデビュー


これで先発はA.J.バーネットワンディ・ロドリゲスジェームズ・マクドナルドリリアーノまでは確定でしょう。
したがって、カイル・マクファーソンジェフ・ロックのどちらかは先発から漏れることになり、さらに順調なら6月頃にゲリット・コールが昇格します。
ロックマクファーソンも、AAAでやるべきことなどほとんど無いでしょうけどね。
他のポジションの補強に金を回すためにも、彼らクラスのプロスペクトを一人前の先発投手に育てて節約するのが本来あるべき道。
そこもしっかりして欲しいです。

本格的にFA市場が開始してしばらく経ちましたが、ここまでパイレーツはラッセル・マーティンと契約し、ジェイソン・グリーリと再契約したのみ。

獲得してしまったらドラフト指名権を取り上げられちゃう選手は以下の5名。
カイル・ローシュアダム・ラローシュニック・スウィッシャーラファエル・ソリアーノマイケル・ボーン
もちろん関係ないですね。
来年のドラフトで全体11~13位指名権を持つチーム(メッツ、マリナーズ、パドレス)に彼らを獲得してもらえると嬉しいです。
そうすれば最高でパイレーツの指名権が全体11位にまで上がりますからね。
ジョシュ・ハミルトンのエンゼルス行きにはガッカリしました。
マリナーズへ行って欲しかったな。

パイレーツも早くレイズのような主力選手との別れ方ができるようにならないといけませんね。
主砲を出したのに落ち目プロスペクトの詰め合わせしか手に入れられなかったGMで大丈夫かな?



【先発投手】
開幕はA.J.バーネットワンディ・ロドリゲスカイル・マクファーソンジェームズ・マクドナルドジェフ・ロックの5人でいいと思いますが、一応補強は視野に入っています。
リック・ポーセロなどに興味を示しているとされます。
しかし、タイガースはハンラハンに興味無しとも言われており、ドジャースのクリス・カプアーノの方がまだ現実的か?
獲得後の価値は若いポーセロの方が高いかと思いますが、どっちにしろあまり惹かれる話でもありません。
プレーオフ進出を絶対目標にできるほど戦力が揃っていないのは明らかなので、成功すれば長く安く雇える若手にチャンスを与えるのが良いと思います。
そのためにもデプスを厚くしておきたく、ベテランをマイナー契約なりスプリット契約なりで獲得したいです。


アーロン・クック (レッドソックスFA)
かつてハードルの下でプレーした。
2012年がスプリット契約だったので、今オフもマイナー契約でしょう。

フレディ・ガルシア (ヤンキースFA)
2011年のようにマイナー契約で。

クリス・ヤング (メッツFA)
元々はパイレーツがドラフト指名したが、タダ同然で放出しています。
今年はマイナー契約から昇格を勝ち取り、最後の4試合はQSだった。

王建民 (ナショナルズFA)
パイレーツはシンカーボーラーが好きだと思う。

松坂大輔 (レッドソックスFA)
メジャー契約を提示するチームあるのかな?
パイレーツが松坂にメジャー契約を与える理由は全くありません。
マイナー契約orスプリット契約なら是非。
黒田と長年バッテリーを組んだマーティンがいるということで、日本のメディアも色々書きやすいのでは?
18番は地元の人気者が着けてるからあげられませんけどね。

ジェイミー・モイヤー (FA)
マリナーズ時代に加え、パイレーツとは歴史的にライバル関係であるフィリーズのイメージも強い選手 ですが、50歳のシーズンをパイレーツで迎えてくれたら嬉しい。
ペンシルベニア州でもピッツバーグと逆のフィラデルフィア近郊出身でフィリーズファン。

柳賢振(ハンファ・イーグルス、ポスティング)
*すでにドジャースと契約しましたが、修正せずに残しておきます。
入札くらいしてみても良いのでは?
Ryu Hyun-jin's 13 strikeouts
Ryu Hyun-jin strikes out 9
Ryu Hyun-jin strikes out 7
Ryu Hyun-jin strikes out 12
速球は最速でも93マイル程度でスライダー、カーブ、チェンジアップですかね。
チェンジアップの評価が良いのは好印象。
ハンファが容認する基準を含めどんな金額になるか想像できませんが、4年総額2400万ドル(ポスティング料含む)くらいなら許容範囲かなと思うんですけど。
1000~1200万ドルで入札して4年1200~1400万ドルで契約という感じ。
3人のプロスペクト放出+残り2年1550万ドルという条件でワンディ・ロドリゲスを手に入れたのだから、ローテ中盤の投手に年800万ドル程度は出せるという価値観のはず。
A.J.バーネットが来年限り、ワンディは2014年限りで契約が切れる。
年俸の安い若手(ゲリット・コールジェームソン・タイオウンカイル・マクファーソンなど)に入れ替わっていくので、投手陣に金銭的不安はあまりないと思います。
中日からオリオールズと契約したチェン・ウェインが3年1100万ドル強+オプションでしたから、判断材料になるかも。
代理人がスコット・ボラスなのが厄介ですけど、パイレーツはボラスのクライアントも結構多いし。
正直ジェフ・ロックくらいの実力にも見えるし、本気で獲りに行くこともないだろうけど入札するだけしてみたら?
ちなみにキース・ロウは先発よりリリーフだと評価している。
結局6年総額6000万ドル以上ですか。
ドジャースはかなり高く評価したんですね




【リリーフ投手】
クローザーのジョエル・ハンラハンはこのオフにトレードすべきです。
といってもあまり人気が出なくて苦労してそうですが・・・。
どさくさに紛れてブルージェイズに獲ってもらえませんかね?(笑)
とにかくトレードしないと。
ジェイソン・グリーリと再契約できたのでハンラハンを出した場合のクローザーは彼ですが、ブルペンに若手が多いのでしっかりした投手を1人獲っても良いかも。
グリーリがクローザーで失敗することに備える意味でも。


カイル・ファーンズワース (レイズFA)
安価なクローザー候補になります。
あとは乱闘要員。

コーリー・ウェイド (ブルージェイズFA)
パイレーツのリリーフにいないタイプ。
球速は無いが、右打者に縦カーブ、左打者にチェンジアップ。
今季最初の2ヶ月は素晴らしかったのに突如荒れたのは何故?
コントロールがしっかりしている投手が少ないし、リーズナブルで年齢的にも問題ないので悪くないかと。

スコット・アッチソン (レッドソックスFA)
肘に不安があるのでマイナー契約で。

ブライアン・ウィルソン (ジャイアンツFA)
ノンテンダーされる前の時点でドジャースに行きたいと言ってジャイアンツファンを怒らせていた。
300万ドル程度なら試してみる価値があると思うけど、それ以上ならパスで。

リッチ・ハーデン (FA)
もちろんマイナー契約で。
肩を手術して2012年は無所属。
どんなもんか分からないけど復帰を目指しているそうだし、元々の能力が凄いのでリリーフで使えるようになればラッキー。

藤川球児 (阪神FA)
*カブスと契約しましたが修正しないでおきます。
桑田真澄岩村明憲五十嵐亮太高橋尚成と、日本人選手を雇った経験はあります。
(誰1人として、一瞬たりとも活躍していませんが。)
プロ野球を観ることがあまりないので今の藤川がどんなものかよく知らないのですが、リーズナブルな契約が可能なら良いのではないでしょうか。
昨年も空振り率はまだ傑出して高かったようだし、今でもその質があるのなら。
統一球で飛ばなくなっても空振りには関係ないですからね。
球速自体はMLBのリリーフとしては平凡だし横の変化もないので、フォークがあるにしても速球の質次第でしょうか。
いつかのサンスポに「米球界の評価は最低でも2年1000万ドル以上!」とか出てましたけど、そんなの迷わず却下。
オーバー30の未知数なリリーフにそんなデカイ契約を支払うのは、相当なギャンブルだと思います。
少なくともパイレーツはそんなことができるチームではない。
今のところ、獲得する可能性はほぼゼロ。
2年950万ドル+オプションという好条件でカブスと契約。



【捕手】
個人的には不本意でしたが、ラッセル・マーティンと2年1700万ドルで契約して正捕手決定。
控えのマイケル・マッケンリーはマイナーオプションを残すので、別の控え捕手を加えることも可能です。
ただ、高額でマーティンと契約しただけに、そこまでの贅沢はして欲しくありません。
むしろマイナー契約でAAAにベテラン捕手を置きたい。
トニー・サンチェスの昇格準備がいつ整うか分からないし、そもそも期待度が下がってる。
ラモン・カブレラはトレード、エリック・フライヤーも去りました。
MLB経験のある捕手をAAAに置いておきたいです。


ブライアン・シュナイダー (フィリーズFA)
マーティンマッケンリーサンチェスが右打者なので、できれば左打ちの捕手が良い。
マイナー契約じゃ無理?

ヨービット・トレアルバ (ブルワーズFA)
ロッキーズ時代にハードルの下でプレーしていたのでコネはある。
しかし成績の低下が激しく、特に定評のあった守備力がむしろ足を引っ張っている。

ダスティ・ブラウン (レンジャーズ、マイナーFA)
AAAに最適の捕手だと思いますが、2011年にパイレーツは見切りをつけている。

ジェイソン・ハラミーヨ (アスレチックス、マイナーFA)
出戻り。

J.R.トウルズ (ツインズ、マイナーFA)
評価の高いプロスペクトだったがMLBでさっぱり打てず。
今年はAAAでも駄目だった。
いまさら開花する見込みはかなり小さいけれど、AAAならまあ良いか。



【ユーティリティ】
守備力を考えると、唯一SSをしっかり守れるジョーディ・マーサーはベンチに入れておきたい。
ユーティリティはジョシュ・ハリソンが重宝されていますが、私は力不足だと感じています。
ブロック・ホルトでも良いかもしれませんが、やはり攻守にもう1つといった印象。
経験豊富なベテランが欲しいです。


プラシド・ポランコ (フィリーズFA)
SSを守らないのは残念ですが。
巧みなコンタクト能力と状況に応じた打撃はパイレーツに欠けているもの。
ペドロ・アルバレスが拙守なので、2Bと3Bを高水準で守れる点も重要です。

ライアン・テリオ (ジャイアンツFA)
2年連続世界一の幸運を分けてもらいたい。



個人的に欲しかったケビン・ユーキリスはヤンキースと契約しました。
ギャレット・ジョーンズにはトレードの噂もあるけど結局残ると予想します。
今が売り時といっても大きな見返りを引き出せる選手ではないと思うし、彼に抜けられると戦力的に厳しくなるのも確か。
もうジョーンズサンチェスで我慢しますよ。
奇跡が起きて今年以上の活躍をしないとも言い切れないし。
とすると、この11人がほぼ決定。

 C マーティンマッケンリー
1B ジョーンズサンチェス
2B ウォーカー
3B アルバレス
SS バームス
LF マーテ
CF マッカッチェン
RF スナイダータバタ

あとは控え野手2人。
補強せずにいけないこともないですが・・・。
個人的にはSSのマーサーを入れてハリソンは外し。
ポランコを獲ります。

2年675万ドル。
カブスとジャイアンツ、ブルージェイズが最終候補に残っていた。
ブルージェイズがもっと良いオファーを出していたそうですが、パイレーツに残ることを選びました。

これにより、ジョエル・ハンラハンのトレードを絶対にまとめなければなりません。


開幕ブルペン争いは、今のところ以下のような感じでしょうか。

【確定】
RHP ジェイソン・グリーリ
RHP ブライアン・モリス(マイナーオプション切れ)

【濃厚】
RHP ジャレッド・ヒューズ
LHP トニー・ワトソン

【争奪戦】
LHP ジャスティン・ウィルソン
RHP ザック・スチュワート
RHP クリス・レルー(マイナーオプション切れ)
RHP リック・バンデンハーク(マイナーオプション切れ)
RHP ビン・マザーロ(マイナーオプション切れ)

【トレード必須】
RHP ジョエル・ハンラハン

個人的には残りの3枠はウィルソンレルー、もう1人は補強します。
クローザーはグリーリになるでしょうが、その実績は無い。
セットアッパーなら誰でもクローザーも出来る・・・というわけではないからこそクローザーの方が金を貰える。
したがって、グリーリがクローザーを全うできない場合に備えておくことは不可欠。
モリスは終盤にちょろっと投げただけだし、スタッフ的には素晴らしいビクター・ブラックもAAAでどう転ぶかわかりません。
実績のあるベテランを1人加えたいですね。
しかも安価で。
とりあえずカイル・ファーンズワースでもいっときますか。
ウインター・ミーティングが終わりました。
ラッセル・マーティンと契約して以来、地味な動きに終始しています。


12月1日
マイク・ザガースキー とマイナー契約
最速95マイルのリリーフ左腕。


12月5日
トレードでアンドリュー・オリバー を獲得
捕手プロスペクトのラモン・カブレラを放出し、見返りとしてタイガースの左腕アンドリュー・オリバーを獲得しました。
カブレラは日本で活躍したアレックス・カブレラの息子。
ルール5ドラフトからプロテクトするために40人枠へ入ったばかりでした。
唯一の長所はコンタクト能力で、バットに当てるのが上手い。
その反面パワーはなく、体格的にも低身長で守備の評価が高いわけでもない。
MLBで貢献できるかは疑わしいところで、捕手のデプスとして計算しにくい存在でした。

オリバーはポテンシャルのあるパワー系の左腕
オクラホマ州立大ではジョーディ・マーサーの1年後輩。
マーサーはクローザーもやっていたので、2人で継投もあったかもしれません。
2008年はワシントン大から移ってきたマット・ヘイグともチームメイト。
タイガース得意の早上げにより完成度の低い段階でメジャーデビューし、2012年は制球難がさらに悪化した。
92~96マイル、最速97マイルの速球に、スライダーとチェンジアップは未熟。
ややジャスティン・ウィルソンに似たタイプ。
プロスペクトとしての元々の評価はオリバーの方が上ですが、現時点の実力ではウィルソンが前を行っているかな。
マイナーオプションが残っているので、まだ先発で試すでしょう。
個人的に好きな投手なのでこの動きに満足しています。


12月6日
ルール5ドラフト
パイレーツは指名せず、指名されもしませんでした。
AAAフェイズではロイヤルズのイーサン・ホリングスワース を指名。
また、エレビス・ゴンザレス をドジャースに指名されました。


12月6日
PTBNLはカイル・カミンスカ
先日レッドソックスからザック・スチュワートを獲得した見返りが、右腕のカミンスカになりました。
平凡なロスターフィラー程度だったがパイレーツに移籍してから内容が良く、AFLでも好投したことでルール5プロテクト候補にも挙がっていた。
結局指名されることなくトレードに。
コントロールの良い技巧派ですが、個人的には興味をそそられない投手なのでスチュワートでもどっちでも良いです。
カミンスカが結果を残したのは極めて短期間だし、スタッフ的にもMLBで通用するかは大いに疑問。
元々の素質で上回りMLBに近い位置にいるスチュワートの方が必要ということでしょう。



つくづく思うのは、アレックス・プレスリーもったいないな、と。
フィリーズはツインズのベン・リビアを獲得するために、バンス・ウォーリートレバー・メイを放出しました。
ツインズはディナード・スパンでもアレックス・メイヤーという重要な見返りを得た。
プレスリーが2011年に近い成績を残していれば、それなりのトレードバリューが生まれていたかもしれません。
またもやビル・ジェームズは好意的な成績予測値を出していますが、その通りになってくれればねぇ。



まもなく決まるとされていたジェイソン・グリーリの決断はまだ。
パイレーツと再契約という情報も流れましたが否定。

ジョン・ラナンらローコストの先発投手にも興味を示しています。

そして、ついにタイガースがクローザーを探していると本格的に報道さられました。
さすがにニック・カステラノスは無理として、ドラ2のジェイク・トンプソン なら結構良いかもしれない。
今はまだトレードできないのでPTBNLとして。
楽しみ。

3番はアンドリュー・マッカッチェンに間違いない。
1番はスターリング・マーテを使うべきでしょう。
どう考えても2番打者が重要になってきます。

私が思うパーフェクトフィットはマルコ・スクータロでした。
「空振りをしない」というのが何よりも素晴らしい。
ペドロ・アルバレスを1Bにコンバートしてでも、と。
そのスクータロと同じくらい良いと思っているのがケビン・ユーキリスです。
なんといってもボールをよく見る。
その点ではスクータロ以上に望ましい選手かもしれません。

【昨年のパイレーツ1~3番打者の成績】
1番 11HR .246/.291/.386
2番 18HR .248/.304/.397

3番 31HR .319/.390/.535

ユーキリスが2番にいればマーテも走りやすくなる。
その我慢強さで投手のリズムを崩すこともでき、後ろのマッカッチェンにも相乗効果が得られるはず。
「三振かHRかマッカッチェン」か、だったのがまともな「打線」になる。

今年はBABIPがキャリア最低だったし、ラインドライブ率も下がっていません。
もちろん怪我の不安は常にあるものの、復調の見込みはあります。
勝者のメンタリティーもパイレーツに持ち込んで欲しい。
重みのある選手が欲しいのです。


現在、複数チームから複数年契約をオファーされている。
2年1600~1800万ドルだそうです。
特にインディアンズは関心を強めているとのこと。
オリオールズも興味。
ジェフ・ケッピンジャーと契約したホワイトソックス残留の可能性は極小か。
ヤンキースは1年1200マンドルでオファー。
勝てるチームなら1年契約にも応じる姿勢。


1Bの層の薄さからして2年は問題ないはず。
むしろ2年いて欲しい。
ラッセル・マーティンの2年1700万ドルとユーキリスに2年2000万ドルなら、私は絶対ユーキリスの方を選びますよ。


私はドラフトピックを捨ててギャビー・サンチェスを獲得したことに不満を持っているので、たぶんフィルターかかってます(^_^;)
噂も何もないし金も出さないでしょうから私の戯言で終わるでしょう。
サンチェス頑張って。


大人気のジェイソン・グリーリもまもなく決まりそう。
パイレーツは今オフにジョエル・ハンラハンをトレードすべきです。


ハンラハンは来オフFAですが、その補償としてドラフト指名権を得ることは出来ないと考えるべき。
保障を得るためには、年俸上位125人の平均額で1年契約をオファーする必要があります。
今オフだと1330万ドルで、来年も大きくは変わらないでしょう。
このオファーを選手が拒否して初めて補償を受ける権利が生まれます。
ハンラハンは今オフの年俸調停予想額が690万ドル。
2013年の年俸は700万ドル前後になるはずです。
つまり、FA保障を得るためには来季年俸のおよそ2倍の金額を提示しなければなりません。
こんなリスクの塊のようなギャンブル、出来ませんよ。
パイレーツがクローザーに1300万ドルも支払わなきゃならないなんてことになったら笑えない。
今年と同様の成績でも厳しいのに、成績が悪化すれば100%FA保障は貰えません。

昨オフにも私はハンラハンのトレードに関するブログを書いているように、彼がトレード候補になって久しい。
出し時が見つからず今日に至るうちに保有期間が短くなり、年俸は上がっていきました。
当然ながらハンラハンのトレードバリューは低くなっています。
しかし、今季終盤の不調も悪い印象を残しているのでしょうが、TJ手術で投げていない元クローザーだったり、未知数で若くもない藤川球児になかなかの規模の契約を与えている。
トレードで何かを失うよりも金だけで手に入るFAの方が手を出し易いというのはあるでしょうが、ハンラハンに需要が全くないわけではないはず。

トレードせず、何も得ることなくクローザーを流出させるのは駄目だ。
シーズンが始まってしまえばトレードバリューはさらに落ちます。
できる限りの見返りを得てトレードするのがGMの仕事だ。
就任以来、トレードの練習は積み重ねてきたはず(笑)

トレードしないのであれば、2013年を勝てるよう他のポジションを強化すべきです。
チームが勝てず、ハンラハンがただのFAになるのは最悪のシナリオ。



マリナーズとギャレット・ジョーンズのトレードを交渉していますが、パイレーツは恐れ多くもタイフアン・ウォーカーを要求したようです。
もちろん断られました。
まぁ、要求するのは自由ですしね(笑)。
より良い見返りを求める姿勢は良いです。

ウインターミーティングが始まりました。
ジョエル・ハンラハンのトレードを模索する一方、マリナーズがギャレット・ジョーンズに興味を持っていると伝えられるなど、パイレーツの噂も増えてきました。

ハンラハンジョーンズも基本的にはトレードすべきだと思っているので、彼らを中心としたトレードを考えていきたいと思います。


ギャレット・ジョーンズは左投手に弱く、主砲がプラトーンタイプというのは頼りない。
OFのポジションは埋まっていて1Bしか無いが、守備力が低い。
四球が少なく三振が多いという、パイレーツに多く見られる打者。
キャリアイヤーと言えるシーズンを過ごし、保有期間的にも今が売り時。
調停予想額は440万ドル。
以前投稿した希望布陣では残しましたが、それまではトレードすべきだとずっと考えていました。
マリナーズが興味を持っている他、アダム・ラローシュに真剣と伝えられるオリオールズの代替案になるかも。

ジョエル・ハンラハンはトレード候補と言われて久しい。
ここ2年、チームが想定外の躍進を見せたためにトレード機会を失った印象です。
時が経つにつれてトレードバリューは当然下がっています。
調停予想額が690万ドルと安くなく、来オフにFA。
トレードせずFAで流出する場合、新制度で補償を得るのは簡単ではありません。
今回で言うとラファエル・ソリアーノがリリーフで唯一1330万ドルの単年オファーを受けました。
ただし、ソリアーノは自ら1400万ドルの来季契約を解除してFAになることを選んだので、オファーを断るのは確実でした。
ハンラハンと契約延長やFA再契約は考えにくい。
FA保障を得るのが難しい以上、トレードするのが妥当な策。
今季は必ずしも良くなかったものの、2年連続でセーブ成功率が90%以上。
オールスターにも2年連続で選ばれました。


仮想トレード① ヤンキース
ギャレット・ジョーンズ  + ジョエル・ハンラハン
  ↑↓
ホゼ・カンポスJ.R.マーフィークラウディオ・カストディオ

ヤンキースはニック・スウィッシャーがFA移籍濃厚で、ラウル・イバニエズイチローもFA。
ブレット・ガードナーが復帰すれば相対的にイチローの存在価値が下がるし、主力の衰えと抜けた選手のパワーを補うためにジョーンズは打って付けの選手ではないでしょうか。
過去にはフランシスコ・セルベリとのトレード話が浮上したこともありました。
強豪チームのプラトーン要員としては、ジョーンズは悪くないと思うんですよね。
右投手なら打てるし、ヤンキースタジアムにもフィットするはず。
【vs RHP】
 09年 213打数 15HR .333/.426/.620 OPS1.046
 10年 378打数 15HR .262/.330/.775 OPS.775
 11年 355打数 14HR .262/.346/.462 OPS.808
 12年 401打数 25HR .289/.332/.556 OPS.888

再契約したマリアノ・リベラが100%復活するかといえばそうではないはず。
代役クローザーを見事に果たしたラファエル・ソリアーノもFAになっており、デビッド・ロバートソンはいるもののクローザーをこなせるハイレベルなリリーフを1人加える意味はありそうです。
ジェレミー・アフェルトの契約などを見ると、ハンラハンに600~700万ドルは決して高くない金額です。
そもそもヤンキースは、前年セーブ王のソリアーノをセットアッパーとして高額で獲得したチームだ。

問題は交換要員なんですよね。
捕手のゲイリー・サンチェスは無理でしょう。
ヤンキースの有力プロスペクトにはOFが多い。
BAランキングの1位、2位、4位がOF。
CFのメイソン・ウィリアムズスレイド・ヒースコットはフィットしません。
タイラー・オースティンはその2人より興味深い。
3Bのままなら良かったんですけどね。
RF/1Bとなるとちょっと。

投手はマニー・バニュエロスがTJ手術で来季もアウト。
気になるのはホゼ・カンポス
カンポスの素質はヤンキースにとって捨てがたいと思いますが、肘を痛めて2012年の大部分を棒に振ったことで多少価値が下がっているはず。
欲しいです。

もう1人、捕手も貰いたい。
個人的に気に入っているのは攻撃型捕手のJ.R.マーフィー
ヤンキースはサンチェスオースティン・ロマインがいるし、ドラフトではやはり攻撃的捕手の大学生ピーター・オブライエンを獲っています。
しかもマーフィーはやや停滞感があります。
トレード要員になり得る状況でしょう。
カストディオはおまけ。



《仮想トレード② タイガース&レッドソックス
ホゼ・バルバーディがFAになるタイガースは、豪球右腕のブルース・ロンドンをクローザーに大抜擢するかも。
そうでなければ、新たにクオリティのあるクローザーが必要のはず。
もちろん世界一を狙うチームだからそうなる可能性はあるでしょう。
また、プロスペクトを軽視するチームでもあります。
ニック・カステラノスが欲しいですが、ハンラハンに彼を一本釣りするほどの価値は絶対に無い。
そうなれば良いなぁ、と思うけど(笑)
A+で4割以上打ってフューチャーズ・ゲームでMVPにもなったが、AAではさすがに打てず。
オールスター候補のピュアヒッターである一方でパワーやアプローチ、守備に課題を残し、将来を不安視する声もあります。
本格的にOFに移るなら別として、3Bとしては当面ミゲル・カブレラにブロックされます。
ビクター・マルティネスがいなくなる2015年には一応空けることができるが、タイガースがそれまで我慢してカステラノスを保持するかは怪しい。

三角トレードなんてどうでしょう?


パイレーツ ⇒ タイガース
 ジョエル・ハンラハンジェームズ・マクドナルドブロック・ホルトクレイ・ホームズデューク・ウェルカー
タイガース ⇒ パイレーツ
 ニック・カステラノス
タイガース ⇒ レッドソックス
 リック・ポーセロ
レッドソックス ⇒ パイレーツ
 アンドリュー・ベイリーマディソン・ヤンギナー
レッドソックス ⇒ タイガース
 ショーン・コイル

【タイガース】
 out リック・ポーセロニック・カステラノス
 in  ジョエル・ハンラハンジェームズ・マクドナルドクレイ・ホームズブロック・ホルトデューク・ウェルカーショーン・コイル
ポーセロを似通った実力でより安いマクドナルドに交換してローテ下位のクオリティを維持(アニバル・サンチェスと再契約するなどの場合は先発が余ってしまうが)。
カステラノスを失う代わり、来季のクローザーとプロスペクト4人を手に入れます。
巧打力に優れるホルトの将来像はユーティリティですが、来オフFAになるオマー・インファンテのような選手になる可能性は持っている。
すでにMLBで戦力になれるところに来ています。
ホームズはドラフト9巡目ながら120万ドルの契約金で契約し、これは9巡目の新記録。
まだまだ未完成ですが順調なプロデビューを果たしました。
ウェルカーは90マイル後半の速球とゴロ系が魅力の大型リリーフ右腕。
2010年頃に球速が伸びて96~98マイルを投げるようになった。
今年も大抵が97マイル前後だったそうです。
来季中にも使えそう。
コイルダスティン・ペドロイアと比較される小柄な2B。
130万ドルの契約金を得たことが示すように、走攻守に非常に素質がある。
今季は苦しんだが後半戦はしっかり打ちました。

【レッドソックス】
 out アンドリュー・ベイリーショーン・コイルマディソン・ヤンギナー
 in  リック・ポーセロ
トレードバリューがかなり落ちているベイリーペドロイアにブロックされる可能性が高いコイルを使い、懸案の先発投手を補強します。
もう1人のヤンギナーは、ジャスティン・バーランダーと比較する声すらあったほど非常に素質を評価されるプロスペクトだったが、プロ入り後はさっぱり。
早上げの影響かドラフト当初の素質を発揮できていないポーセロですが、今季は球速が上がってきた。
ホゼ・イグレシアスがSSのレギュラーになるならタイガースと比べて内野の守備力は高く、ゴロ系投手のポーセロにとって有利になる。

【パイレーツ】
 out ジョエル・ハンラハンジェームズ・マクドナルドブロック・ホルトクレイ・ホームズデューク・ウェルカー
 in  ニック・カステラノスアンドリュー・ベイリーマディソン・ヤンギナー
ハンラハンはすでにトレード要員で、マクドナルドの穴も埋まらないものではありません。
ジョン・ラナンら手頃な投手は市場にいます。
ホルトは開幕メンバー入りを争う存在ですが、パイレーツはジョシュ・ハリソンを気に入っている。
故障が多すぎるし復活するかわからないですが、ベイリーハンラハンの抜けた穴を少しでも塞ぎます。
FAのジェイソン・グリーリと再契約できないならさらに必要となるところです。
ホームズだけは惜しいですが、カステラノスが手に入るなら何でもないこと。

どうですかね。
はじめはホームズを含ませてなかったのですが、もう少しパイレーツに痛みがあるべきだと思ってホームズを加えました。
これでもまだパイレーツに都合が良くなってるかな?と思ったので、さらにウェルカーも付けました。

昨年同様、ポジション別でも見ていく予定です。
とりあえず個人的なプロスペクトランキングを。


【私が選ぶ2012年最優秀プロスペクト】
投手:ビクター・ブラック
野手:グレゴリー・ポランコ


 1.ゲリット・コール  (AAA) RHP
評判通り抜群のスタッフを見せている割に、成績は目を見張るものではありません。
6月には上で投げて欲しい。
トレード厳禁

 2.ジェームソン・タイオウン  (AA) RHP
コール同様、スタッフが成績に反映されていない。
決め球のカーブを制限して速球のコマンド向上に注力させるなど、育成プランも影響しているのでしょう。
AAに昇格したあとは素晴らしい結果を残しました。
秋には上で見たいです。
トレード厳禁

 3.グレゴリー・ポランコ  (A) CF
全くの無名から一気にトッププロスペクトの仲間入り。
5ツールなだけでなくスキルもある。
デビュー時期は順調に行けば2014年シーズン中か。
2015年からレギュラーで使いたい。
そのあたりからマッカッチェンの契約が重くなってくる期間。
ポランコが成功すればマッカッチェンを使って大きなトレードを仕掛けられます。
そういう健全なサイクルが貧乏球団の生き残る道。
マーテポランコベルで1~3番を打つ格安OF陣が理想です。

 4.アレン・ハンソン  (A) SS
ポランコと一緒にブレイクしたが、ハンソンの方が1歳若い。
ポランコと比べると打撃の完成度は低い。
非常に軽量ながら、スピードだけでなくパワーもあるSS。
彼の価値を左右するのは守備位置で、SSに残れるならプレミア度が上がります。
肩力から2B向きとされ、SSには残れないだろうと言われることが多いか。
もちろん失格の烙印を押されるまでSSを守らせるでしょう。
トレード厳禁

 5.ルイス・ヘレディア  (A-) RHP
速球を低めに集めることに焦点を当て、フライ系からゴロ系に。
まずまず順調でしょう。

 6.ジョシュ・ベル  (A) RF
プレーしたのは1ヶ月弱のみ。
膝を手術し、経過も良くありませんでした。
万全の状態でSTを迎えられると良いのですが。

 7.カイル・マクファーソン  (MLB) RHP
肩を痛めてSTでは80マイルちょっとしか出せなかったとは思えないピッチングを見せました。
短いイニングが多かったが速球は平均93マイル。
新人王候補に推します。

 8.バレット・バーンズ  (A-) CF
CFに残れたら面白いが。

 9.ニック・キンガム  (A) RHP
波のあるシーズンだったが、7月中旬以降は優秀な成績で成長を見せた。
ゴロアウトと三振が増加。

10.ブライアン・モリス  (MLB) RHP
マイナーオプション切れなので開幕ブルペン入りは確実。
ということは降格させられないので、すぐに結果を出さなければなりません。

11.ディルソン・ヘレーラ  (A-) 2B
2013年のブレイク候補筆頭。

12.ワイアット・マシセン  (GCL) C
パワー以外は素晴らしかった。
高校時代は様々なポジションでプレーしたため捕手経験は浅い。
捕手としてはスピードがあり、積極的に走りました。
トレード厳禁

13.クレイ・ホームズ  (A-) RHP
ゴロ系で被打率も素晴らしく、順調なプロデビュー。
キンガムと同じように、奪三振力向上が必要。

14.タイラー・グラスノウ  (A-) RHP
パイレーツのこの手のオーバースロットとしては珍しいほど印象的なプロデビュー。
高校時代に身長とともに伸びた速球は最速93マイルとされていたが、常時93マイル、最速96マイルと短期間でさらに伸びた。

15.ビクター・ブラック  (AA) RHP
魅力的なスタッフだが制球面の不安が大きいクローザー候補。
最速99マイルの速球に、スライダーで空振りを量産する。
昨年は今より10マイル落ちていることがあったので、目を見張るカムバックというか成長です。
AFLでは荒れました。
まずはAAAでしっかり投げることが必要。

16.トニー・サンチェス  (AAA) C
もはや将来の正捕手として計算するのは楽観的すぎる。
ジョン・シッケルズのランキングでは屈辱の選外に落ちた。
来季中に昇格するはずですが、マーティンの加入でプレー機会を与えにくくなりました。

17.フィル・アーウィン  (AAA) RHP
貴重な先発デプス。
制球は良いがスタッフは平凡で、マイナーでは良くてもMLBで通用するかどうかというところでしょう。
AAA昇格後、急激に奪三振が増えたが・・・。

18.ジャスティン・ウィルソン  (MLB) LHP
昨年99マイルを何度も投げたことでざわつかせました。
今年、昇格後は最速96、7マイル。
コントロールをどうにかする必要があります。

19.アレックス・ディッカーソン  (A+) 1B
中盤からは割と打ちましたが、1Bとしてはまだまだアピールが弱い。
1シーズンでも躓いてしまうと厳しいと思います。

20.張進德  (GCL) C
マシセンと捕手を分け合い、同じように優れたディシプリンと打撃を見せました。
2人で切磋琢磨して欲しいです。


右投手 10人
左投手  1人
  捕手  3人
一塁手  1人
二塁手  1人
三塁手  0人
遊撃手  1人
外野手  3人