棟は違うけど、同じアパートの住人のAさんは元軍人。
フォークランドにも派遣されたという経歴がありますが、たぶん60歳を過ぎた今は「どこにでもいる普通のイギリスのおじさん」です。
ただ、いつも何か思いつめたような悲しそうな様子の人です。
気の好い人で、相棒が大手術の後退院してきたときにもいろいろと心配してくれました。
私に「買い物とか通院で運転手が必要ならいつでも言ってきて」と申し出てくれたこともあります。
そのAさん、このたびネットを通した出会いがあってスペインに引っ越すことになったとか。
で、相棒が駐車場であったときに「残念やけど、お元気で」と挨拶したときのこと。
とてもイキイキとした様子で嬉しそうに詳細を語ってくれたのだそうです。
Aさん、今までに2回の結婚離婚をしていて今は一人暮らしです。
ずっと「どうして自分の人生はうまくいかないのだろう」とずっと悩んでいたそう。
ところがネットで知り合った人に招待されてスペインに遊びに行ったところ、相手の人と意気投合、とても充実した休暇になったのでした。
相手は永年のパートナーを亡くしたばかりのゲイで、がらんとした家が寂しいとホリデーホームの経営を始めた人でした。
つまりAさん、60歳過ぎてようやく「自分はゲイだったんだ。」とわかったのです。
本当の自分と現実の生活がうまく折り合わず、苦しんでいたのだそう。
自分はゲイだったんだ、と受け入れた途端、なんだか憑き物が落ちたというような、ものすごくすっきりとした気分になったとか。
迷いが吹っ切れて自信がついたために明るく前向きになってきたのでした。
相棒と二人、「人生の終わる瞬間ではなくて元気で楽しめるうちに本当の自分がわかってよかったな」話したのです。
どうかお幸せに、と思います。
相棒、ちゃっかりと「奥さんと一緒にスペインに遊びにおいでよ、」という招待もしてもらってました・・・。