2018年夏 河合東大オープン 文系数学 第2問 | 東大に文理両方で合格した男が綴る、受験の戦略

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それでは、昨日に引き続き東大模試の解説をしましょう。

 河合の東大オープン文系数学の第2問です。  

 

東大の整数問題は、比較的難しいことが多いですね。

確率とか微積分の問題の方が取りやすいことが多い印象ですが、この整数問題(ガウスと領域図示の問題)は、比較的取りやすい部類かと思います。 

 

というのも、日ごろの勉強の延長線上に全て解法が乗っかっているからです。 

この問題は、2つのポイントを押さえていると、満点解答が作れます。

 

ポイント① ガウス記号について

ガウス記号について、簡単にまとめましょう

・「xを越えない最大整数」が定義

・x>0の時は、xの整数部分になる

・覚えるべき不等式がある 

 

詳しくは、最後に載せる手書きの解答にまとめておきましたが、要するに整数部分を取り出せる便利な関数だと思ってくれればOK。 

基本的には文系の皆さんが見ていると思いますが、理系の受験生ならば、即座に「ハサミウチの原理」も思い出せなければなりませんよ。

 

ポイント② 常に + 不等式 =最大最小問題

 

これ、超重要事項!

うちの塾生には、この4カ月で何度いったか分からないほど。

 

数学では、「常に」とか「任意の」とか「すべての」という言葉が、キーワードです。

何も書かれてないけど、「常に」が省略されている場合もあるので、難しいのですが、とにかくこのワードには敏感にならなければならない。

 

常に + 等式  ときたら、恒等式

常に + 不等式 ときたら、最大最小問題

この2つを覚えておくだけで、かなり解答の幅が広がります。

 

常に + 不等式 ときたら、最大最小問題 について、少し補足を。

 

 「常に(どんなxに対しても) f(x)>0が成り立つ」 

というのは、 

「f(x)の最小値>0」

と同値です。

 

例えるなら、クラスの最低点のヤツが赤点でなければ、クラス全員が赤点ではない、というのと同じです。

要するに、最大最小問題に帰着できるのです。

 

この2つポイントを知っているだけで、満点がもらえる。 

どちらも、教科書の基礎事項ではありませんが、受験数学を解く上では非常に重要。 

ぜひ覚えておいてほしいと思います。 

では、手書きの解答を。

 

  

 

さて、この問題。

いわゆる「差がつく問題」だったでしょうね。

出来ない人はほとんど0点。 でも、出来る人は、20点近くもらえます。

 

細かいことですが、知識があるだけで解ける問題が多数あります。

 いいですか、問題を解く量ではありません。知識量です。 

せっせと問題集を解きまくるのも良いですが、本を読む、人の話を聞くなど、優良な情報ならば選り好みせずに入手しましょう。 その情報源の中に、このブログを入れてもらえたら嬉しいです。

では、明日は第3問へ。