東大に文理両方で合格した男が綴る、受験の戦略

東大に文理両方で合格した男が綴る、受験の戦略

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今年の東大入試が終わりました。
毎年思いますが、受験は学力より人間力の勝負です。特に東大入試は。

昔、ちょっとしたことですぐに落ち込み、勉強に手が付かなくなってしまう生徒がいました。失敗を反省して生かそうとする姿勢なら良いのですが、その子は失敗に自分が飲み込まれてしまい反省どころではありません。ちょっとしたことで落ち込んで、励まして・・・を繰り返すような状態ですから、計画もあったものではないですし、当然成績も上がりません。

一方で、今年うちの塾から合格した生徒は、どんなに成績が悪くても、全く動じません(笑)ちょっと落ち込んだとしても一晩寝れば忘れられるとのこと。どんなことがあっても「自分のやるべきことは変わらない」と考え、粛々と勉強を続けられます。堂々としているというか、頑丈というか。頼もしさを感じます。

学力と人間力というのは、たとえるなら水とコップのようなものです。
容量が300ccのコップに水を入れていけば、だんだんたまっていきますが、300ccに達した瞬間に、それ以上は水が入らなくなってしまいます。どれだけ水を注いでも、コップから溢れて無駄になってしまいます。

学力も同じです。

勉強量を増やしていけば学力が伸びますが、しばらくすると天井に到達して、成績が伸びなくなってしまいます。そこから、どれだけ勉強を積み重ねても、成績は上がりません。
そう、コップのサイズが人間力で、水の量が学力です。コップに満タンになると水があふれてしまうように、人間力以上に学力は伸びないのです。

人はそれぞれ違うサイズのコップを持っています。100ccしか入らないコップの人もいれば、500cc入るコップを持っている人もいます。人間力が違うのです。
もし自分のコップ(=人間力)が小さいなら、コップのサイズを大きくする努力をするしかありません。

しかし、なかなかそんなことをする人はいません。
受験生は勉強していれば褒められます。コップのサイズを大きくする努力なんかせずに、すでに満タンのコップに向かって水を入れて溢れさせ続けていれば(目先の勉強をしていれば)褒めてもらえるのです。

私からしてみれば、ある意味、勉強は逃げであり現実逃避なのです。
勉強していれば、自分の弱い部分を見ずに済む。すぐに落ち込む自分や、要領が悪くて作業が遅い自分と向き合わなくて済む。

東大入試となると、皆、勉強時間はタップリと確保してきます。
つまり、皆が自分自身のコップを満タンにしてくるのです。しかし、コップのサイズには違いがあります。そしてコップが大きい順に受かるのです。
「一生懸命に勉強したのに」と嘆きますが、コップのサイズを大きくする努力を怠ったという反省はしません。

勉強量を増やすこと、勉強を積み重ねることは大事です。しかしそれ以上に「受かる人間になる」努力をしてほしいなと思います。

東大の出願数や足切りラインについての雑感。

真面目な考察は弊塾HPのこちらのページでやってるので、どうぞ。

2/4 案外、昨日の予想が当たったかも。

HPよりこっちの方が突っ込んだことを書いていることを、ほとんどの人が知らない。
HPは本拠地だしインテリジェンス蓄積の場なので、あまり派手なことは言えないけど、こっちはアクセスも少ないし別に閉じても良いくらいの感覚でやっているから気楽。
ということで、今日も鼻歌混じりで書いてみよう。
 
当たり前ですが、HPなどに書いている予想は、色々検討した中での最後の1滴みたいなものなので、前段階として色々予想しています。昨日の時点で、今日の数字がどれくらいになるか予想しているのですが、文Ⅰ文Ⅱは予想通りでほぼピタリ、文Ⅲは50通くらい多くてびっくりしました。でも文Ⅲは定員が大きいのと、数字がブレまくるので(笑)、とりあえず予想は7割以下に落ち着いたって感じです。
文系受験の方は、ほっと胸をなでおろした方も多いのではないでしょうか。
 
理系は、最後にどんでん返しで理Ⅱが爆増しましたね。500通も増えるとは思いませんでした。なにせ、昨日の時点では足切りナシかもしれないと思っていたら、理Ⅰより高くなりそうっていう予想になりましたから。
 
理Ⅰは200通くらいしか増えていないのに、理Ⅱは500通。
昨日が明らかに理Ⅱが少なかったから、それを踏まえてドカッと殺到したんでしょう。これは来年以降の貴重なデータになるぞ。明日までに増える数を想定すれば、理系だけで1000人くらいは待機組がいるのでしょう。出願速報を見て、どこに出願しようか待っている人が1000人いるとなると、これからも足切りラインは下がるだろう。あ、これは昨日書いた記事と同じ考え方ですよ。
 
文系の方もかなりいると思われますよね。ただ文系は安全志向が強いのか(笑)、あまり思い切った出願はしないようで、だから選抜人数くらいに落ち着いているのでしょうね。文Ⅱは思ったより伸びなかったので、かなり低くなる可能性もあります。
 
共テ後の出願数の伸びにはかなりビビりましたが、最終的には例年通りの感じに落ち着いたのかなと思っています。
今年は出願の仕方が面倒になって、ネットで科類を選択したあとに、pdfデータを印刷して、自分で買った封筒に貼り付けなければならないらしく。通知書を忘れたとか、そういうのが煩わしいのがあって、出願が早まったというのも、あるのかも。
 
東大の願書を取り寄せなくなったというのは、大きな変化ですよね。特に地方。
こうやって、東京と地方の差がなくなる方向に動いていくのは、僕としては歓迎。東大の方も改革してくれているようなので、頭が下がります。

2/3 まあ、思ったより落ち着いたかな

週末金曜日の時点では、メチャクチャ出願数が多くてビビりまくってたけど、今日の数字を見て「あ、落ち着いたかも」となった。

まあそれでも、全然わからないんだけど、試算では足切り90%みたいな、バカみたいな数字も出てしまってたので、それはないだろうなと分かって一安心。

予備校より正確に予想できるって銘打っていて、予備校予想の方がずっと当てになるっていう状態が続いていたから、やばいやばいって思ってました。イレギュラーが多い年なので、何を信じて、何を信じないか、取捨選択がむずいっす。

 

さて、以下は無責任に書きます。絶対に参考にしないようにしてください。

7月に東大の足切りが上がるっていうニュースが飛び込んできたとき、もちろん世間と同じように「マジで!足切り超上がるじゃん!」と思いました。そして、その日のうちに、どのくらいまで上がるか試算を出してみようと思ったら、過去データと比較できないような数字が連発されて、即諦めました。

 

ただ一方で、「実はあまり足切り上がらないんじゃないの?」という気持ちもありました。

というのも、年を重ねるごとに足切りラインが低くなっていたからです。「去年低いから、今年も低い」みたいな単純な論理ではありませんよ。足切りが毎年低いっていうことは、定員×倍率=選抜人数を大きく超えないということですね。これはなぜかというと、出願速報を見ながら東大に出そうか迷っている人が増えている、結果として倍率ギリギリになるように収束しているっていうことだと。

 

十分点数が高い人は、早めにドンドン出願すると思いますが、そこまで自信がない人は潜在的な待機組です。そして、倍率が下がったとしても、出願速報を見ながら東大に出そうか迷っている待機組がたくさんいれば、その人の中に出願する人としない人が確率的に生まれて、結局選抜人数ちょうどくらいのところに落ち着くだろうと。

 

まあ、これが当たるかどうかは、神のみぞ知るところなんですがね。もしこの仮説が正しい場合、僕も結構貢献しているんじゃないかと思います。足切り速報する人の中では古参ですし。ある程度、毎年アクセスありますしね。

 

さて、この仮説が正しいと、今年の足切りはかなり低いことになります。

試しに計算してみたら、理Ⅱはナシ、理Ⅰが750~800くらいで、他の4つは70%以下っていう試算が出ました。ちょっと低すぎるかもしれませんが、ある程度あり得る線かなと思います。

 

予備校予想と違いすぎるので、もう少し高くなるかなという気もしますが、ココ(アメブロ)は自由気ままに無責任に書いているので、このくらいは良いでしょう(笑)

ということで、「思い上がった仮説をぶちまけてみた」でした。

 

今日は怖くて、HPの速報記事では数字出さなかったので、明日は出したいな。さすがに無理してでも出すと思います。

 

1/31 今年は全然わからん

多分毎日更新とか言いながら、全然更新できてなくてすみません。ちょっと満身創痍でして。
それにしても今年は全然わからないですね。例年「分からない」と言い続けていますが、今年は本当難しい。
 
僕のやり方は、いたって単純。定員×倍率で2次試験を受けられる人数が計算できますが、(仮にこれを資格者数としましょう)
出願者が資格者数を何人超えるか、を見るという方法です。
倍率が何倍であろうと、どの科類だろうと(定員が変わろうと)、とにかく「出願者ー資格者数」を見る。
この数値が大きければ大きいほど、足切りは高くなるだろう、小さければ足切りは下がるだろうと予測するだけです。
(もちろん、マイナスになったら足切りなし)
 
本当にこれしかやっていません。
例えば、理Ⅰが出願数少ないから理Ⅱに高得点者が集まっているだろうとか、出願が遅いから低得点者が少ないだろうとか、共テの難易度が上がったから足切りも上がるだろうとか、そういう細かい条件は一切無視しています。
なぜかというと、あくまで参考程度にしてほしいから。
私は、自分の人生は自分で選択するのが良いと思っているので、なるべくご自身で決めてほしい。だから、なるべく僕の主観や意見を排除して、純粋な情報提供だけにしています。「平井のアドバイスで〇〇に出願した」としてほしくないわけですね。それは、他人に人生を預けているのと同じで、そういう生徒はずっと何かを他人のせいにして生きていくし、自分で何かをしようという意欲が書けてしまうからです。これまで教育現場でそうなっていった生徒を見ているからこそ、やはり自分の人生は自分で切り開いてほしいと思っています。特に東大を目指すような優秀な方には。
 
もちろん、個人的な意見や主観はありますよ。表に書かないような僕の独自のノウハウもあるにはありますが、そういうのは滅多なことでは言いません。懇意にしている生徒にもあまり言いません。だから、聞かれても答えないようにしています。
むしろ、そうやって主観を入れずに情報を提供することこそが、皆さんに対する誠意だと思っています。
占い師ではないですからね。情報の取り扱いは、なるべく生データに触れた方が良いです。そして自分の頭で考える。自分で考えて分からないところを、他人の解釈や意見を踏まえて補強するのは良いのですが、あくまで補助として、自分で考えることを旨としてくださいね。
そうしないと、どこかで聞いた話を受け売りにして生きるだけの人間になります。そういった願いを込めて、あの数字ばっかりが書かれているバカでかいエクセルの表を毎日貼り付けているわけです。
 
あとは、予想に関しても、ちゃんと「分からない」とか「難しい」とか「当たるかどうか自信がない」とか言います。これも皆さんへの誠意です。出願数のデータを追っていると分かりますが、突然特定の科類だけ出願数が増えることがあったりしますし、締め切り直前に急増することもあります。
そういうのを知っているからこそ、分からないものは分からないのです。むしろ、現時点で「理Ⅰが高くなる!」とか「文Ⅱが低いはずだ」みたいに断定する人は信用ならないと思っています。それこそ、予想じゃなくて占い。別に占いが悪いわけじゃなくて、学問的ではないという意味です。占いには占いの良さもあるし、占いにしかできないことはあるけど、僕はそういうスタンスではないです。
日本全国の東大志望者の願書が全てで終わって、集計が終わって、初めて足切りラインが分かるわけなので、分かるはずがないんですが。僕が慎重すぎるだけなんでしょうかね。
別に僕は、(悪い意味の)Youtuberみたいに、極端な予想を出して、バズって、フォロワー増やして商売したいわけではないので、そういうのは全く興味ないです。フォロワーなんて1人も増えなくてもよくて、Xのアカウントも全然動かしてないですから。
でも、予想以上に皆さん楽しみにしてくれているようなのと、こんな誰でもできるような情報整理と予想(というか算出)でも為になると言ってくださる方がたくさんいるので、やっています。
 
僕は地方出身で、東大に入ってみたら同級生が持っている情報の量も質も全然違うことが分かりました。
理系なら、数学の問題が解けりゃよいでしょみたいな、腕力の勝負でしたが、文系受験は全然違って、情報を握っている方が絶対に有利だと思いました。
東京に住んで、小さいころからずっと勉強して、有名塾に通って・・・という東大生のことは本当にすごいと思うけれど、地方には化け物みたいに頭が良いのに情報がない、ノウハウがないということで、受験に勝てない高校生がいます。
東京だって、とにかくバカみたいな量の問題を解かされて無理やり成績ドーピングさせられて苦労している子がいますが、ちゃんと情報と効率よい勉強法を教えたことで救われたと言ってくれる子もいます。
情報は判断材料になります。情報は人生の指針を決めます。日本に存在する格差はたくさんあるけれど、今のように東京でも地方でも、金持ちでも貧乏でも、ある程度同じフィールドに立てて勝負ができるのがネットだと思うので、
せめてネット上ではフラットな立場に立ってもらえるように、HP上で情報発信をしています。うまく使うかどうかは、本人次第にはなってしまうけど、情報格差を言い訳にされたくないなと。
教材も、塾の中の他の職員には「そんなに安く売ってよいの」と言われますが、だいたい僕の一存で値段下げてます。東大受験に必要だと思うのに、市販されていないようなものを中心に作っています。
そうやって、徐々に東大受験の市場が変化してくれればよいなと思っていますので、またよろしければお越しください。
 
最後、何の話かよくわからなくなりましたが、また後日更新します。
 

1/27 採点基準とか、合格最低点などの情報について

今日からアメブロの方も更新していこうと思います。
HPで毎日更新している速報記事とはちがって、こちらでは個人的な所感などを踏まえて、ラフに。
 
さて、私の記事を読みに来ている人は、受験に有利になる情報を少しでもほしいと思っている方がほとんどだと思います。
特に、足切りを突破したいというのが一番でしょうけど、その次は当然、東大に受かりたい。ということで、様々、情報を集める人が多々いると思います。
 
ネットが気軽に使えるようになって情報があふれています。その中には、有益なものから無益なものまで存在しますし、真実から嘘やデマまで様々含まれています。当然です。
 
ということは、無駄な情報や、嘘の情報を信じてしまう人もたくさん出てくる。「自分はそうならない」と思っていても、慎重な取り扱いをしないと引っかかります。
ちなみに、デマというのは、いわゆる「頭の良い人」の方が引っかかりやすいなんて話もありますよね。自分は頭が良いんだから、自分が正しいと思ったものは真実に違いないと思ってしまいやすいそうです。まさに東大受験生や、ご両親、先生などは、慎重になることをお勧めします。
 
例年「予想を教えてください」のような質問がたくさん来ます。
答えてあげたいのはヤマヤマなんですが、このような質問は一切お断りしています。
僕が占い師だったら、ポンポン予想数値を言うんでしょうけどね。僕のことを占い師だと思っている人はいないだろうし笑
これにはいろいろあって、予想を人に伝えた瞬間、自分に責任が及びます。足切りの点数なんて受験生の人生を左右する大事な情報なので軽々しく言えません。「おまえのせいで足切りくらっただろ!」みたいに言われても困るっていうのもありますが、僕の理念として、大事な決断は自分ですべきだというのがあるので、情報は提供するけど「そこからあとはご自分で」と思っています。

あと、もう一つ大きな理由があって「本当にどうなるかわからない」というのがあります。
ほんと、分からないんですよ。特に出願期間前とか初期に、どうなるかなんて全くわからない。だから予想のしようもない。
僕だって皆さんと同じように、予備校の予想の数値くらいしか情報がないんだから、同じ土俵に立っているわけです。
皆さんが分からないのと同じように僕もわからない。
 
「いやいや、平井先生なら、過去に考察してきたんだから、色々な知見があって予想出来るんでしょ?」みたいに思われることもあるみたいですが、ないです。もしかしたらあるのかもしませんが、そんなこと気にして予想数値出していません。例えば共テの平均点だとか、〇〇年は理Ⅱに出願が偏っているだとか、そういう細かいことを気にしていると、もう複雑になりすぎて数値なんて出せなくなってしまいます。「私個人に備わっている知見」を利用して予想した瞬間に、私の責任になりますしね。
「なんだ大したことないじゃないか」と思うでしょうが、その通り。大した事をしていません。かなりドライに機械的にやっています。裏を返せば、そんな単純な予想の仕方でも、ある程度は当たってしまうということでしょう。
 
そもそもの話をすれば、敬天塾がどうとか関係なく、ネットに無料で公開されいている情報について、そんなに信頼する方がリテラシーがないと思っています。省庁が出しているデータならまだしも、個人が好き勝手書いているものを鵜呑みにするのは怖いです。僕の記事もそういうものです。
でも、そんなこと言われたら何も信じられないじゃないか、となってしまうので、私は過去の予想結果を全部無料で見られるようにしておいて「このくらいの精度でやってますよ」と公表しています。
割と良い精度で当たることもあれば、外れることもあります。一応、今のところ予備校予想よりやや正確かなと思うので、そういう触れ込みにしていますが、後出しジャンケンしておいてマウント取るのも馬鹿らしいので、ちゃんと「後出しジャンケンですよ」と書いています。
 
そんな感じでやっています。
もちろん私なりに誠意を持って記事を書いて予想をしますが、生徒の指導もやって、塾の経営もやって、合間で記事を書いているというのもありますし、そもそも足切りに関しては全てたった一人でやっていますから、間違えることもあるでしょうから、考慮して読んでいただけると助かります。
 
HPでは、映像授業や教材の販売なんかもしています。
直前であと5点10点を押し上げるようなものもたくさんありますし、無料のものや100円、200円のものもたくさんあります。
見るだけでも見ていってください。

東大の出願数や足切りラインについての雑感。

真面目な考察は弊塾HPのこちらのページでやってるので、どうぞ。

1/27 採点基準とか、合格最低点などの情報について

今日からアメブロの方も更新していこうと思います。
HPで毎日更新している速報記事とはちがって、こちらでは個人的な所感などを踏まえて、ラフに。
 
さて、私の記事を読みに来ている人は、受験に有利になる情報を少しでもほしいと思っている方がほとんどだと思います。
特に、足切りを突破したいというのが一番でしょうけど、その次は当然、東大に受かりたい。ということで、様々、情報を集める人が多々いると思います。
 
ネットが気軽に使えるようになって情報があふれています。その中には、有益なものから無益なものまで存在しますし、真実から嘘やデマまで様々含まれています。当然です。
 
ということは、無駄な情報や、嘘の情報を信じてしまう人もたくさん出てくる。「自分はそうならない」と思っていても、慎重な取り扱いをしないと引っかかります。
ちなみに、デマというのは、いわゆる「頭の良い人」の方が引っかかりやすいなんて話もありますよね。自分は頭が良いんだから、自分が正しいと思ったものは真実に違いないと思ってしまいやすいそうです。まさに東大受験生や、ご両親、先生などは、慎重になることをお勧めします。
 
例年「予想を教えてください」のような質問がたくさん来ます。
答えてあげたいのはヤマヤマなんですが、このような質問は一切お断りしています。
僕が占い師だったら、ポンポン予想数値を言うんでしょうけどね。僕のことを占い師だと思っている人はいないだろうし笑
これにはいろいろあって、予想を人に伝えた瞬間、自分に責任が及びます。足切りの点数なんて受験生の人生を左右する大事な情報なので軽々しく言えません。「おまえのせいで足切りくらっただろ!」みたいに言われても困るっていうのもありますが、僕の理念として、大事な決断は自分ですべきだというのがあるので、情報は提供するけど「そこからあとはご自分で」と思っています。

あと、もう一つ大きな理由があって「本当にどうなるかわからない」というのがあります。
ほんと、分からないんですよ。特に出願期間前とか初期に、どうなるかなんて全くわからない。だから予想のしようもない。
僕だって皆さんと同じように、予備校の予想の数値くらいしか情報がないんだから、同じ土俵に立っているわけです。
皆さんが分からないのと同じように僕もわからない。
 
「いやいや、平井先生なら、過去に考察してきたんだから、色々な知見があって予想出来るんでしょ?」みたいに思われることもあるみたいですが、ないです。もしかしたらあるのかもしませんが、そんなこと気にして予想数値出していません。例えば共テの平均点だとか、〇〇年は理Ⅱに出願が偏っているだとか、そういう細かいことを気にしていると、もう複雑になりすぎて数値なんて出せなくなってしまいます。「私個人に備わっている知見」を利用して予想した瞬間に、私の責任になりますしね。
「なんだ大したことないじゃないか」と思うでしょうが、その通り。大した事をしていません。かなりドライに機械的にやっています。裏を返せば、そんな単純な予想の仕方でも、ある程度は当たってしまうということでしょう。
 
そもそもの話をすれば、敬天塾がどうとか関係なく、ネットに無料で公開されいている情報について、そんなに信頼する方がリテラシーがないと思っています。省庁が出しているデータならまだしも、個人が好き勝手書いているものを鵜呑みにするのは怖いです。僕の記事もそういうものです。
でも、そんなこと言われたら何も信じられないじゃないか、となってしまうので、私は過去の予想結果を全部無料で見られるようにしておいて「このくらいの精度でやってますよ」と公表しています。
割と良い精度で当たることもあれば、外れることもあります。一応、今のところ予備校予想よりやや正確かなと思うので、そういう触れ込みにしていますが、後出しジャンケンしておいてマウント取るのも馬鹿らしいので、ちゃんと「後出しジャンケンですよ」と書いています。
 
そんな感じでやっています。
もちろん私なりに誠意を持って記事を書いて予想をしますが、生徒の指導もやって、塾の経営もやって、合間で記事を書いているというのもありますし、そもそも足切りに関しては全てたった一人でやっていますから、間違えることもあるでしょうから、考慮して読んでいただけると助かります。
 
HPでは、映像授業や教材の販売なんかもしています。
直前であと5点10点を押し上げるようなものもたくさんありますし、無料のものや100円、200円のものもたくさんあります。
見るだけでも見ていってください。

東大の出願数や足切りラインについての雑感。

真面目な考察は弊塾HPのこちらのページでやってるので、どうぞ。

 
教材を作成していた時に作って没になってしまったので、
折角だからこちらに貼っておきます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
高得点取るためには苦手分野をつくらないことが重要だ、なんて誰でもわかっている。しかし誰しも苦手分野はあるだろう。そこで簡単ではあるが、苦手分野の克服法を書こうと思う。

まずほとんどの人が「苦手」という意識を漠然と持っているだけだ。「なぜ苦手なの?」と聞いても明確な理由はなく「〇〇のテストで点数が悪かった」など1回悪い点数を取っただけで苦手だと思い込んでいるケースばかりだ。この場合、案外簡単に苦手が克服できる。別のテストを実施して高得点を取ればよい。

他には「苦手」と「嫌い」を混同してしまっているケースも多い。「嫌いだから勉強しない、勉強しないから苦手」となるため、確かに「苦手」と「嫌い」は双子のように同時に生まれる。さて、この場合は、効率的な勉強法を取り入れては「いけない」。効率的な勉強法というのは、概して短期で成績を上げようとするためストイックさが求められる。しかし「ストイック」と「嫌い」は相性が悪く、どうせ途中でつまらなくなって続かない。そのため時間はかかるが、なるべくストレスなく楽しめる方法(例えば、マンガで読むとか、ゲーム性を取り入れるなど)。

最後に本当に苦手なパターン、つまりとても頑張って勉強しているのに成績が上がらない人は、工夫が足りないのが原因だ。勉強法を変えずに同じ方法をひたすら何度も試して時間をかけまくっている人に多い。この人は勉強法そのものを抜本的に変えることで解決することが多い、例えば単純な知識の暗記ばかりしている人は、言葉の定義を確認するとか、関連して登場する別の知識と結びつけながら覚えるとか、本じゃなくて動画にするなど。

苦手の原因をしっかり分析し、ぜひとも得意に変えてほしい。

東大の出願数や足切りラインについての雑感。

真面目な考察は弊塾HPのこちらのページでやってるので、どうぞ。

2/5

出願期間が終わり週明け。

私の足切りラインの予想に関して、予想が不満なのか、違和感があるのか、お前はダメだとマウントを取りたいのか。
色々な問い合わせがあります。

 

このような問い合わせに関して、改めて私のスタンスの説明を表明しておきます。毎年書いているのですが、改めて。

 

・予想は、毎日貼り付けていたエクセルの表、つまり過去の出願数のデータ「のみ」からしか予想していません。共テの難易度や、「あの年は〇〇だった」など別の要因は、一切考慮にいれていないとお考え下さい。

 

・要するに、限りなく私の主観を排しているということです。最後の予想値を算出する時にはどうしても多少は主観が入りますが、なるべく主観が入らないようにしています。
この意味で、私は予想をしているというより、情報を発信しているという感覚です。

 

・なぜ主観を混ぜないかというと、1次情報(つまり、東大の出願数の速報値)こそが一番大事だと考えているからです。1次情報は誰が発信しようが信頼性に揺らぎがありませんので、私も安心して扱えます。

しかし、そこに私が解釈や主観を入れた瞬間に、私のバイアスがかかった情報になります。ネットを使う人が多くなって、情報の取り扱いが雑で下手な人が露わになったと感じますが、私は徹底して情報は「1次情報から優先して扱うべき」だというスタンスです。私の解釈や主観を入れた2次情報で出願を判断するのではなく、なるべく1次情報にアクセスして判断すべきです。

 

・もちろん私にも表に出していないだけで、主観があります。混ぜようと思ったら混ぜられるし、混ぜた結果として発表している予想値からとは違う予想値に変わる可能性があります。そして本当にガチで予想しようと思ったら、エクセルの表以外の要素を考慮すべきかもしれません。

しかし主観はわざと混ぜていません。このHPで発表しているのは、「私が個人的に予想している数値」というより「私の個人的な意見を排し、過去データから説明できる範囲の数値」だと思ってください。

 

・私の予想の仕方がおかしいとか、不十分だと思うなら、どうぞご自身で予想をしてください。私も、正確さを追求した予想方法だと思っていません。あくまで、どこぞのオッちゃんが発表している参考値です。

私のエクセルの表をよく見てくださり、「この年は〇〇人多いから、今年は△△なんじゃないか」とか「共テの難易度が〇〇」のようにご意見を下さるような方は、恐らく私より正確に予想ができると思いますので、どうぞご自身の感覚を優先してください。


・というか、私が行っている予想は、誰でもできることだと思っています。

私は、いわゆる「後出しジャンケン」のように東大の出願を毎日追えば予備校予想より正確に予想することが誰でもできます、と言ったことはありますが、私だからこそ正確に予想できるのだ。わっはっは。と言ったことはありません。常に自身がありません。誰でもできるレベルの予想を、わざわざ記事にして書いているだけです。

全部一人で作業を行っているため、過去データの見方を間違えることもありますし、予想が外れることもあるでしょう。そのくらいの信ぴょう性だと思って読んでください。
 
・ただ、こんな簡単な作業であっても、過去の予備校予想と比べて、やや正確に予想出来ているとは思います。そのくらいの意味はあるかなぁと思います。
 
 
さて、頂戴した質問に対して。
 
Q、理2について、昨年(出願2294 足切り711)と比べて今年(出願2217)は出願数が多少は少ないもののあまり大差ないように感じるのですが、なぜ足切りが630~670と低めの予想をしたのでしょうか。
 
A、こんな感じで、私の理Ⅱの予想が低いのではないかという問い合わせが多数ありました。
これは、どういう意図の質問なんでしょうか?「お前の予想はおかしい」といいたいのか、「何か表に出してない情報があるのか?」と聞きたいのか。
「私の予想がおかしい」と思うなら、ご自身はもう少し高いだろうと予想をすればよいと思います。
「表に出してない情報を引き出そう」とするなら、残念でした。その辺、私は口が堅いです。見知らぬ匿名の人に対して、ネット上で大事な情報を言うはずがありません。(というか、言っちゃうような人は信頼できないと思っています)
 
さて、この質問に対する答えは「2022年の数字(出願2225 足切り646)の方が近いから」です。
すると、さらにこういう問いが返ってきます。
 
Q、2022年は共テの難易度が高かった(共テの平均点が低かった)のではないですか?だから、2022年の足切りは特に低いとみなすべきであって、今年の理Ⅱの予想はもう少し高くした方が良いのではないですか?
 
A、こう思ってしまうのもわかりますね。平均点が低ければ、足切りも低くなるのではないかと。
確かにそうかもしれません。説得力のある説です。
 
しかし、共テの平均点と、足切りの点数はそこまで相関があるのでしょうか?私は調べたことがないので、調べてみてください。(多分、質問者は理系でしょうし)。こういう時に、人を頼らず、自分で計算してみると、勉強になると思いますよ。
仮に、共テの平均点と足切りの点数に相関があったとしましょう。
そうしたら、私の予想は「考慮すべき点が考慮されていない」ということで、不十分な予想になりますね。良かったら私の代わりに、情報発信してください。
相関がなかったとしても、勉強になったということで、よかったですね。
 
また、「共テの平均点を考慮に入れるべき」という主観を入れることで、私の予想は1次情報からグッと2次情報に近づきます。1次情報以外の要素を入れようと思うと、無限に入れなければならなくなります。そうすると、もう1次情報なんてどうでもよくて主観だらけの予想になってしまいます。
これは私が避けたいところなので、やりません。
ようするに、私の予想値は「データから得られる予想値」だという価値を持たせてください。私の予想値があっているかどうか、ではなくて、どのように利用するかを考えるということです。
 
Q、文Ⅱは10名の余裕を残して最終日の出願を追えたようですが、過去年度を見ると最終日から確定値まで10名以上増えていることもあります。すると、足切りが発生するのではないですか?
 
A、これは非常に鋭い指摘ですね。これに関しては、1次情報に基づいて発信した情報に対して、1次情報に基づいた質問が来ているので、非常に有意義だと思います。
まず、どういうわけかわかりませんが、出願最終日の17時発表以降にも出願数が少し増えるようです。そのため、確かに文Ⅱの出願者が倍率を超過する可能性が残されています。
 
これに関しては、面倒で書かなかった話があるので、補足しましょう。
これも1次情報から分かるのですが、実は東大の倍率は「3.0倍」ではなく「約3.0倍」となっていて、ピッタリではないと、暗に示しているんですよね。
実際に、倍率に対して数名超過した年に、足切りが無かったことがあるんです。
 
つまり、今年も数名であれば超過しても足切りナシになる可能性があるわけです。
一応、そこまでは考慮して予想を「足切りナシ」としました。
 
これはほとんど知られていないのですが、1次情報を見れば誰でもわかります。
1次情報をちゃんと見るとは、こういうことです。すぐに誰かの主観が混じった意見に飛びつくのではなくて、自分の目で1次情報をくまなく見て、取れる情報を取ってください。
 
 

1/30

あんまり調子が良くなくて筆不精になってますがが、久しぶりに更新。
出願期間も後半になり、概ね様子が分かってきました。とは言っても、共テになってから後出しの傾向が強まったから、どうなるかわかりませんけど。
 
現時点では文Ⅲと理Ⅰがやや多い感じ。
順当に考えたら、この2つを避ければ、足切りが回避できる可能性が高いということになりますね。
僕の記事を見るなどして「文Ⅲと理Ⅰを避けよう」と考える人が、まだ千人規模で残っているなら、もう少し慎重に待とうという話になりますし、
平井の記事なんて、どうせそんなに読んでないだろと見積もれば、今の状況から大きく変わらないだろうと見越せばよいわけです。
 
「俺はグーを出すぜ」
に対して、「じゃあ、素直にパーを出すか。いや、裏を読んでチョキか?そのまた裏をかいてパーか・・・?」
みたいな読み合いと全く同じです。
結局、答えなんてない。相手が何を出すかによって、自分の行動を変えるべきだというゲームなので、
どの科類が一番出願が少なくなるかなんて、(予備校の予想も含めて)世界中の誰にもわからない、というのが私のスタンスです。
もう少し言えば、誰にもわからないんだから、確かな情報を一つ一つ手に入れて考えよう。だから東大の毎日の速報を待とう。というシンプルな立場です。
「〇〇予備校の△△先生が「今年は理Ⅰがおススメだ」と言ってたから、理Ⅰが良いと思います!」
みたいな情報は、その先生がどれほど権威があり情報を持っていたとしても、東大の速報には及びません。一次情報は全てに優先されます。
こういう情報の取り扱いというか、ソースの信ぴょう性の判断がだらしない人は、陰謀論にハマってしまいかねないので、気を付けてください。
まずは、絶対に正しい情報を集めてから、考えましょう。
 
そういう意味で、僕が敬天塾のHPで書いている記事の中で、最も重要な情報は、東大の出願速報の画像です。
その次に、過去年度の数字が入力されているエクセルの表。ここまでは、入力ミスがない限り、事実なので信頼しても良いと思います。
その次が、エクセルの表に付記してある「倍率に対する超過分」など、僕が良かれと思って追加しているセルですね。ココは平井の主観やバイアスが入っているので、やや重要度は下がります。
とは言っても、1次情報の数字を足したり引いたりしているだけなので、「その情報が考察に必要かどうか」は疑わしいとしても、「事実と信じられるかどうか」は担保されていると言ってよいでしょう。平井の入力ミスやエクセルの技能を疑うならば、信用できない情報になりますね(笑)
 
さてさて、これ以外に書いてある本文の部分。
「文Ⅰが少ないですね」とか「理Ⅰが多いですね」「過去と比べて遅いですね」など、僕がコメントをしている部分は、もうほとんど価値はありません(笑)
あるオッサンが趣味で書いているだけの部分だけですから、信ぴょう性なんてその程度です。
もちろん、妄想にならないようにとか、推測の域を出ないようになど、なるべく信頼できる情報になるような配慮はしています。
突飛なことや、根拠に乏しいことは書いていないつもりですけど、それでも、どこぞの他人が書いていることですからね。どこまで信頼するかは、皆さんにお任せします。
 
話はそれましたが、それにしても、出願が遅くなるのは予想が出来なくて困るんですが、無駄な出願が減るのは良いことですね。
私が、東大の出願速報を追い始めてから10年くらいたちますが、そのころはまだまだ予備校の予想値をもとに出願する人ばかりだったような気がします。要するに、東大が出願数を毎日アップしているという事実を知らない人が多かったわけですね。
確たる情報が不足していると、無謀な出願が増えます。よって、既定の倍率を超えた願書がたくさん届いて、足切りラインが上がってしまうわけです。
 
一方、今みたいに、東大の出願速報を確認する人が増えると、足切りに引っかかって他大学の受験資格を失ってしまう受験生が少なくなります。どうしても東大とか、東大以外眼中にない人もたくさんいますから、無謀でも出願する人は出てしまうのでしょうけど、多いよりは少ない方が良いでしょう。
受験生がせっかく勉強してきた学力は、発揮されなければ意味がありません。入試会場で発揮してこそ、価値が生まれます。地味なことではありますが、国力につながるわけですから、私は歓迎しています。
 
あとは、東大の職員さんの事務作業が減るのも良いですね。
東大という存在に依存して仕事をしているわけですから、少しくらい東大に貢献したいじゃないですか。
たくさん願書が届くより、少ない方が、職員さんも楽です。ちょっとした恩返しだと思っています。
 
あとは、敬天塾から東大に入る生徒が増えることが東大への恩返しだと思って頑張ってます。
敬天塾は、東大に受かるかどうかだけじゃなくて、社会問題の解決を図るとか、先端の研究を志しているとか、そういう生徒を応援する塾です。
東大に行って目的を失ってしまい退学する学生さんもいます。その方も、大いに悩み、苦労したのだと思いますが、やはり東大を活用して社会に羽ばたき、少しでも良い社会の実現に貢献できる人を、私は応援したい。
目的もなく、私利私欲で東大を目指すのではなく、そこに少しでも公益や公憤を混ぜてほしい。
そのようなリーダーとなる人物を東大に送り込むことで、少しでも東大を盛り上げたいですね。
 

1/24 採点基準とか、合格最低点などの情報について

今日からアメブロの方も更新していこうと思います。
HPで毎日更新している速報記事とはちがって、こちらでは個人的な所感などを踏まえて、ラフに書いていこうと思います。
 
さて、私の記事を読みに来ている人は、受験に有利になる情報を少しでもほしいと思っている方がほとんどだと思います。
特に、足切りを突破したいというのが一番でしょうけど、その次は当然、東大に受かりたい。ということで、様々、情報を集める人が多々いると思います。
 
ネットが気軽に使えるようになって情報があふれています。その中には、有益なものから無益なものまで存在しますし、真実から嘘やデマまで様々含まれています。当然です。
 
ということは、無駄な情報や、嘘の情報を信じてしまう人もたくさん出てくる。「自分はそうならない」と思っていても、慎重な取り扱いをしないと引っかかります。
ちなみに、デマというのは、いわゆる「頭の良い人」の方が引っかかりやすいなんて話もありますよね。自分は頭が良いんだから、自分が正しいと思ったものは真実に違いないと思ってしまいやすいそうです。まさに東大受験生や、ご両親、先生などは、慎重になることをお勧めします。
 
さて、東大の採点基準などの情報について触れてみましょう。
今日も、理Ⅰと理Ⅱの差は採点基準が理Ⅱで厳しいからだとか、文Ⅱより文Ⅲの方が数学の採点が甘いなど、毎日いろいろな情報が入ってきます。もしかしたら、そうなのかもしれません。
 
しかし、ここで大切なのは、その根拠です。
根拠が正確でない情報は、どれだけ本当っぽく感じられても陰謀論です。
確かに、理Ⅰと理Ⅱの差が採点基準だとすれば、いつも理Ⅱの方が合格最低点が低いという現象の説明はできます。しかし、これを「真実だ」と考えるのと「仮説だ」と考えるのでは大きな違いです。
 
東大は、採点基準について、全くと言ってよいほど公表していません。

公表していないということは、よほど内部の人でないと、採点基準は知らないということです。

 
だから、採点基準に関する全ての情報は「分からない」というスタンスで聞かないといけません。確証がないものは、分からないのです。
よって、「採点基準はどうなってますか?」とか「科類によって違うのですか?」と聞かれたとしても、何も答えられません。「答えてくれないなんて、不親切だ」と思うかもしれませんが、不親切ではなくて、誠実な態度なのです。
 
ここで、少し頭を使って「平井先生個人としては、採点がどうなっていると思いますか?」などと、私個人の意見を聞こうとしてくる人もいます。この方が、情報を取る方法としては狡猾ですね。確かに、私が知っていることと、私が感じていることは違います。
ただ、残念ながら私はこのような方法で質問されても、当然答えは「分からない」です。この手の質問には慣れているというのもありますが、意地悪ではなく、本当に分からないのだから、「分からない」と答えているんです。
ちなみに、「お金を払うから教えてくれ」という要望にも、一切答えてないです。私は、このアメブロの他に、敬天塾のHPで無料の記事や有料の記事を販売しています。しかし、有料の記事にも出来ないような情報も当然あります。お金で売ってよい情報とダメな情報があるというわけです。
 
というか、私がもし「現代文の採点は、あ~だこ~だ。」「文Ⅱと文Ⅲでは社会の採点があ~だこ~だ。」などと吹聴しているとしたら、そうとうヤバイ奴です。
東大がトップシークレットにしている情報に関して、軽々しく口にしてしまう人というのは、情報の取扱いに関して信用できません。そうやって、ナンでもカンでも口を滑らせちゃう人は、秘密を打ち明けてもらえません。
「コイツに話したら、明日はクラス中に知られちゃうな」と思ったら、秘密なんて教えないでしょう。
情報を持っている人というのは、口が堅いわけです。
 
私のところに「〇〇塾の先生が、文Ⅰより文Ⅱの方が採点が云々・・・」と相談に来る人もいます。困っているときに、そのような情報を信じてしまいそうになる心理は理解できますが、信じないようにしましょう。そのような情報は全て「仮説」や「憶測」の話ですし、授業とか講演会などで重要な情報をペラペラと軽々しく人に言う人が、トップシークレットの情報を持っている可能性は低いでしょう。
 
一応言っておくと、根拠があれば信用はできますよ。
生徒の再現答案を、毎年、数百枚単位で、メチャクチャ時間をかけて分析しているという場合は、それなりの信用のある結論をお持ちの場合もあるでしょう。
ただ、現代文や社会の答案は、数百枚見たところでほとんど何もわからない可能性も高いですし、ものすごく時間がかかります。英語や数学、古典であれば、ある程度見えてくることもあるでしょうが、それでも数十から数百は検討したいところです。
 
ちなみにですが、仮に、科類ごとに採点が異なっていたとします。この場合、今年の文Ⅰで採点が甘かったとしたら、来年は辛くなる可能性があるわけですよね。こういう意味でも、採点について予想するのは、私のような仕事にしている人でない限りは、ほぼ無意味だと思います。
 
うちの塾は、確かに採点基準の研究をしています。情報も集めています。その意味で、色々教えてくださるのは嬉しいです。
ただこういう研究というのは、「100%分からない状態から、1%くらいわかってきたのを大きな成果として喜ぶ」というような仕事です。圧倒的にわからない中、その中で確かな情報を少しずつ明らかにしていきます。これを喜んでいくのです。
 
「敬天塾のブログでも読んで、何か有益な情報でも得てやろう」と思ってココに来た人は、ガッカリしたことと思います。
そうです。重要な情報は簡単に手に入らないし、分からないものはわからないのです。ネットがどれだけ発達しても、情報が簡単に手に入るわけではありません。ピンからキリまで情報があふれただけで、今も昔も重要な情報は、ちゃんとしかるべきところに収まっています。そこから情報を引っ張るには、それなりの苦労が必要です。
 
受験で勝つのは簡単です。
情報収集なんか最低限にして、学力アップを頑張ればよいのです。
毎日、足切りの情報をアップしていますが、そんなの見ても見なくても良いのです。見たければ、ちょっと息抜きの時にちらっと見ればよいし、有益だと思ったらご自身の出願タイミングに、また来てください。

新シリーズ「いけ好かなくなる俺を見てくれ

ひねくれた視点で、パソコン周りの道具を使用した感想とともにレビューしていく。

デスク周りが気になるけど、高いのは買えない・・・という入門者向けに、なるべく安く済ませつつ、ある程度本格的になるようになものを紹介していくぞ。

 

1発目はデュアルモニター。

ガジェット系Youtuberの口車に乗って失敗した商品第1位だと思う。

 

デュアルモニターっていうのは、↓こういうやつ。モニターが横に並んでいる。

 

Youtuber曰く、

「今すぐやらないと、毎日2時間無駄にする」

「生産性が爆上がりして、仕事が超はかどる」

「一度使ったら、もう戻れない」

などなど、煽るに煽った宣伝文句が飛び交っている界隈。

 

簡単に言うと、パソコンの画面を拡張できるというもの。

パソコン画面が小さいと、ウィンドウが前と後ろに重なってウザいってのは誰でもあると思う。ファイルをドラッグする時なんかも、わざわざウィンドウを小さくして、横に並べなおしてから移動したりする。イライラ。

「ああ、画面がもう少し広ければ、ウィンドウを何枚も並べられるのに・・・。」

という願いを、シェンロンに頼まなくても叶ってしまうのがデュアルモニターだ。

 

しかも、なんとパソコンにケーブルをぶっ刺すだけで、パソコンの画面が外部モニターに拡張されて、広々と仕事ができるという夢のような裏技なのであーる。

 

方法も簡単。

まず、モニターを買ってきて、HDMIっていう種類のケーブルを、パソコンとモニターにぶっ刺すだけ。

すると勝手にパソコンが認識して、画面を拡張してくれる。

 

いずれまた紹介するかもしれないが、HDMIケーブルっていうのは、ググればすぐに出てくるし、ダイソーでも売ってるような安くて手に入りやすい、ありふれたケーブルだ。

自宅にテレビがある人は、もしかすると既に背面に刺さっている可能性が高い。

HDMIのケーブル端子がパソコンになくても、別の端子から変換する道具を使うことで、接続できるようになったりするかもしれない。

ちなみに、こういうちょっとした道具を調べるときには、Amazonで調べるより「HDMI 変換 ダイソー」みたいに調べると最安値付近で買える可能性が高い。ダイソーなら100円で買えるのに、Amazonだと500円とか1000円取られるってことが多々ある。

実は、ダイソーはパソコン周りの商品にかなり力を入れているらしく(平井調べ)、案外なんでも手に入る。

だから、まずAmazonでどんな商品があるか調べて、類似品がダイソーにあるかどうか調べるっていうのが、今のルーティンになっている。

 

さて、モニターを拡張するとどうなるか。

ノートパソコンの画面の端っこまでマウスカーソルを移動させ、そのまま画面の外に追いやると、あら不思議、外部モニターにカーソルが瞬間移動している。

ウィンドウをドラッグして移動しようとすると、パソコンとモニターで半分ずつに切断されたりして、はじめはちょっと感動した。

↑右のパソコンから、左に拡張したモニターへ、ウィンドウを移動させようとしているところ

 

この画像は、モニターが左になっているが、設定すれば右にも拡張できるし、上下にもできる。自分のお好みに設定すればよい。

やり方が気になる人は、この人の動画がおススメだ。圧倒的初心者でもわかるように、知らない単語をひたすら説明しながら丁寧に解説してくれる。

 

さて、デュアルモニターやデュアルディスプレイは、確かに良い。

俺も導入したときは、ノートパソコンと21.5インチのモニターを2つ並べていたが、今では多い時で4枚くらい画面を並べて仕事している。

細かいことをいうと、実は4枚をケーブルでつないでいるわけではなくて、1枚の時もあれば、4枚まで拡張することもあるという、変則的なやり方になっているが、まあ良いだろう。いずれ解説していこう。

 

とにかくパソコンの画面が大きいのは正義だ。正義は勝つ。愛も勝つ。

映画館だって、テレビだって、大画面の方が良い。迫力も出るし気分も上がる。

 

しかし、モニター拡張で気を付けなければならないのは、首や腰の負担だ。

モニターが増えると、当たり前だが、視線を遣る面積が広がる。今まで画面1枚の中で完結していた世界が、横や縦に広がるのだ。広がれば広がるほど、首を振ることになる。

 

俺の失敗談を紹介しよう。

俺がいけ好かない世界に入る前、ノートパソコン1台で仕事をしていた。

その時、外部ディスプレイの事を知って導入したのが、こんな形。

 

 

真ん中に支柱が立っていて、そこからアームが伸びて、左にパソコン、右にモニターが固定されている。

こうして、左右に並べて仕事をしていた。

 

しかし、ここに落とし穴があった。

さっきも言ったが、広い画面は正義だ。基本的には、広い方が良い。

だからこそ、ノートパソコンではなく、外部モニターをメインに使ってしまうのだ。

 

俺の場合、外部モニターを左に設置していたから、体が必然的に左に傾く。

腰も左に曲がりっぱなしだし、首も曲がりっぱなし。

たまにストレッチなどして解消しようとするが、全然解消されない。

 

仕事はたしかにやりやすかったのだが、健康を害す

首や腰が痛いままだと、集中力も下がってしまうから、本来の効果が発揮できない。

 

では、横ではなくて縦(上下)に並べるのはどうかというと、上下の方が良い。

 

しかし、上下にしたとしても、やはり首の角度は重要だ。

自然な角度で画面が眺められるような位置にモニターを固定する必要がある。

テキトーにモニターを買ってきて、テキトーにモニターを設置するだけだと、自分の理想の高さにならず、結局は首を痛めることになる。

ということで、いろいろ試した結果、今ではモニターは上下に配置している。しかも、首をほとんど動かさず、視線を上下に遣るだけで切り替えられるピッタリの位置に固定している。

これは、メチャクチャ快適だ。

 

ここまでこだわれる人は、ぜひ導入してみると良いと思う。

Youtuberの言う通り、快適だし、仕事しやすいし、元には戻れなくなった。

毎日2時間無駄にしているかどうかは、よくわからないが。

ただし、ここまでたどり着くのが、それなりに面倒かもしれない。

 

さて、モニターは何を買えば良いのかというと、正直安いので良いと思う。

Youtuberが紹介しているモニターは高い。

平気で4万円とか5万円のを紹介してくるし、2~3万円のを「安い」と言ってくる。

まあ、仕事が快適になって、パフォーマンスが上がるなら、2~3万円の投資は高くないとは思うが、もっと安くても十分だと思う。

 

高いのだと、画質がキレイになったり、スピーカーがついたり、ケーブルのハブがついたり、多機能になるらしいが、俺はそこまで多機能を求めてないし、そんなのが必要な人はそう多くないだろうから、いらない。だから、あまり調べてない。

 

結局、モニターの初代はアマゾンで14000円くらいの21.5インチで、それでも十分満足していたし、

2代目は13000円の27インチ。より安いのになったけど、十分、十分。問題なく使えてる。

そんなに寿命が短いものでもないから、中古品でも良いだろう。うちには近所にGEOがあるから、まずはそこで市場調査をしたりする。

モニターはある程度大きいし重量もあるから、Amazonのセールの時なんかに割引品を買えば良いと思う。

 

もちろん、こだわりたい人はこだわれる。例えば、ブルーライトカット機能があると目が疲れづらくなるらしく、興味はあった。

ただ、どうしてもブルーライトカットをしたくなったら、あとでフィルムを貼ればよいやと思って、結局買わなかった。こうやって、初期費用を落として、必要になった時に工夫して安く済ませるというのがスタンスだ。

 

ということで、デュアルモニター自体は良いものなんだが、絶妙な位置に調節しなければならないと、体に負担がかかるのが難点。そこにたどり着くには、工夫が必要だ。

では、どういう工夫が考えられるか。それは次回に。

何年か前から主戦場をアメブロから、自分の塾のHPに移動してしまったのだけど、ずっと気になるアメブロ。

だって、自分がちょっと世に出るようになったのって、アメブロきっかけだもん。
今も毎日来訪してくれる人がまあまあいて、ありがたい話です。

 

HPは塾のものだから、平井個人のものは書けないので、たまったストレスはこちらで解消。

何年振りかわからないけど、新シリーズ始めてみようと思います。

 

テーマは仕事道具の紹介って感じかな。

ここ何年か、デスク周りを色々工夫していて、自分なりに納得いくようになったので1つずつ紹介してみようかと。

全然受験と関係ないけど、やっちまえ。もう受験に関することはHPへ行ってくれ。(もはや、このアメブロとは比べ物にならないくらい充実してますから。)

ここでは書きたいことを書くぜ!という気軽な感じ。

 

知っている人も多いと思うけど、自分のデスクを昇降式とか、スタンディングにする人が増えている。
座りっぱなしだと姿勢が固定されて腰やら背中やらに負担がかかるし、立って仕事をしていた方が集中力があがるとな。

へえ、そんなもんかねと半信半疑のままYoutubeで検索してみると、ガジェット系Youtuberなるものをたくさん発見。最新のパソコンやらスマホやら、家具やらを紹介して再生回数を稼いでいる。

自分の部屋をわざと映して、いかにオシャレで多機能なのかを一生懸命アピール。しかも、一般人が手を出せないような高いものばっかり使う。

 

世の中にはいけ好かない連中がいるなと反発心を持っていつつも、一つ買い、二つ買い・・・と、段々そちらに染まっている自分がいる。

「そちら」がだんだん「こちら」になってしまった。

 

何年か前は、スタバでMacbookを広げて仕事している奴らが好きになれなかった。

仕事にオシャレさなんかいらねぇ。仕事は成果だろ?スタバじゃなくてドトールで良い、いや、むしろ俺はドトール派だ。

そう思ってきた。まあ、今でもドトール派なんだけど。

 

ついでに言うと、表参道だか代官山だか知らないけど、夏の暑い日にオープンカフェのテラス席でコーヒー飲んでしゃべっている人の気持ちもわからん。どちらかというと太っているから、そもそもテラス席の何が良いのかわからない。

でもまあ、そもそもそういうカフェに行く人は、旨いものを求めているというより、オシャレ感を味わいにいっているんだから、そんなものか。

勢いで書いてしまったが、オープンカフェの話は完全に言いたいだけ流れ弾。

 

戻そう。

そういうオシャレアピールしてるヤツが嫌いで、いけ好かないと思っていたはずなのに。何年かかけて、染まりつつある自分を、ついに無視できなくなってきた。

 

ガジェット系Youtuberは言う。

「これを使ったら、仕事効率が上がりますよ!」

「生産性が爆上がりですよ!」

 

本当か!?

と思って批判的なことを思うと同時に、使ってみたいという憧れも生まれる。そして、他の動画を見たり、サイトを見たりしているうちに、期待が高まってしまう。

 

しかし、奴らの使っている道具は高い。

平気で何万円もするような道具を買い足す。どうせレギュラーで使う道具は限られているはずなのに、ガンガン買う。

50万近くするMacのパソコンも当たり前のように勝ってレビューする。絶対に広告収入で回収できないような気がするけど、買う。

彼らは経済原理の外側にいるに違いない。

 

そんな高いのは、自分には無理。というか引く。

動画編集みたいな高負荷な作業をするわけじゃないから、高性能なパソコンなんかいらない。そこそこで良い。

 

ということで、コスパの良いものを探す。

すると、大抵、彼らが使っているものと、そんなに変わらない機能なのに安いものが見つかる。どうやら「サードパーティ」というらしい。

仕事柄、他人のしゃべり方とか説明の上手さについて気になってしまうのだが、彼らは平気で専門用語を使う。誰にでもわかるように、相手が知らなそうな単語に関しては、簡単な説明を加えてほしい。

仕方ないから、他の動画を見る。すると、少しずつ専門用語がわかるようになってくる。同時に、再生回数を稼ぐヤツらの術中にハマる。

 

Appleが販売しているiPhoneの充電ケーブルは高い。別に充電するだけなら100均だって買える。こんな風に、本家の製品じゃないけど、互換性がある他社の安い製品のことが「サードパーティ」というらしい。

モノにもよるが、Amazonで検索するとサードパーティばっかりがヒットする。

その中でコスパの良さそうなものを探す。

しかし値段を下げすぎると、彼らが蔑む「中華製」商品になる。壊れやすいとか、注文したものと別のものが届くとかで、安かろう悪かろうの洗礼に遭うそうだ。
いくつか失敗をしながら、見極めつつ買ったり買わなかったりしてみる。

 

そんなこんなで、仕事環境が整ってきた。仕事の速度が確かに上がっている。

今までこなせなかった仕事量が処理できるようになって、ずっと放置していたものがドンドン終わる。

なんと健康にもなった。

体重も減ったし、血圧も下がったし、運動量も増えた。思わぬ副産物だ。

いけ好かないと思っていたけど、悔しいかな、彼らの言っていることは正しかった。

金はかかったが、得られたものが大きかった。

 

さて、次回からは実際に色々使ってみた感想を、ひねくれた視点からつづっていく。

いけ好かない連中に反発心を持ちつつも、染まっていく。そんな俺を見てくれ。

とある仕事の関係で、東大合格者がいかに偏在しているかを説明することになった。

その時に、いくつか資料を作ったので、こちらに掲載。

ちょっとデータが古いのですが、大雑把な構図は変わらないと思うので、ご勘弁。

 

 

まず、このように、東大合格者は東京に超偏在している。

 

「そりゃ、東京は人口が多いから」というツッコミもあろうが、人口比では説明できないくらい多い。

東京の人口は、日本の総人口の約1割。対して、東大合格者は3割強。

さすがに、東京には「何か」があると言わざるを得ないでしょう。

 

表にしたものがこれ。

 

47都道府県のうち、半分くらいが、県全体で20名程度しか東大に受からせられない。

20名と言ったら、東京の中堅高校1つ分くらいの規模。例えば、西高校という東京では有名だけど、地方では全く無名の高校くらい。

 

私の出身の山梨だと、5名くらい受かる高校が県内トップで、山梨全体で20名という状況。

つまり、山梨全体の優秀生をかき集めて、やっと西高校と対等に勝負できる。しかも、その西高校は東京では中堅。

 

これが、佐賀とか鳥取になると、もっと差がつく。何しろ、県全体で5名程度しかいない。

東京で5名程度の合格者となると、中学受験や高校受験に失敗した人がいくところ。もしくは、3番手4番手の層が進学するところとなるでしょう。

 

東京の受験生が頑張っているのは当然。しかし、地方の受験生がチャンスを失っているのではないか?

ということで、敬天塾を作り、地方にも情報とノウハウを届けて、チャレンジする機会を与えていきたいと思っています。

 

最近では、社会人受験の方にも利用してもらっており、大変うれしい。

社会人受験となると、そもそも受け入れてくれる塾や予備校がないそうだ。

その点、敬天塾はウェルカム。

学びに年齢なんか関係ない。

今年は、吉本芸人のさんきゅう倉田さんがうちから合格して、多くの期待を寄せていただいている。

※さんきゅう倉田さんのことについては、こちらで書いています。

 

情報が戦略を作り、戦略が進歩を呼び寄せ、合格に達します。

よろしければ、敬天塾のHPへお越しください。(無料のものが大半ですから、ご安心下さい。)

 

 

 

 

 

 

仕事のない芸人から、一気に時の人へと飛躍した、さんきゅう倉田さん。

これからの活躍が一層楽しみだが、今日は先生から見た倉田さんの凄さを書いてみようと思う。

実際に倉田さんを指導した私だからこそ気づいた点なども、ぜひ参考にしてほしい。

 

有言実行

まず、もちろん「有言実行したところ」。

倉田さんは、日大系の高校出身で、日本大学には内部進学している。だから、大学受験を経験していない。

国税出身ということばかりが目立っていて「どうせ、もともと勉強できるんでしょ?」みたいに思われることが多いそうだが、少なくとも大学受験は初体験だ。

だから、受験を決意された3年前、倉田さんは東大受験の「イロハのイ」すら知らなかった。というか、大学受験のこともほとんど何も知らなかった。

普通のお問い合わせの方には、センターの点数とか共テの点数が何点くらい解けるのか聞くことが多いが、倉田さんには聞いても意味がない。どうせ取れないからだ。古文も漢文も、何も知らない。日本史も地理もゼロ。(正確に言うと、忘れてしまっているのだが)

それでも現状を知りたいということで、2020年のセンター試験を解いてくれた。

数学は、高校の頃の知識が多少あると言っていたけど、それは数学ⅠAだけだったらしく、数ⅡBはたったの9点だった。

どの科目を解いたら良いかもわからず、地理と日本史だけで良いのに、「倫理」と「政治経済」と「倫理政治経済」と「現代社会」も解いていた。

こんな状態から「3年で」と言った。

この「3年」は、「3年あれば東大に受かれるぞ」と綿密に計算した3年ではなく、適当に言った3年。もしくは、仕事などの関係で「耐えられる」のが3年だったということだろう。いずれにしろ、3年で受かる算段など存在しない。

その適当に決めた期日に、間に合わせた。これが圧倒的にすごい。

 

ストイックさ

それを実現したのは、持ち前の「ストイックさ」。

倉田さんのSNSなどでの発言を追うと、1日13時間勉強したとか、15時間とか20時間とかという数字が出てくるが、普通できない。

ちなみに私は毎日13時間の勉強をしたことはあるが、15時間でルーティン化したことはないし、当然20時間も無理。

文Ⅲを受けた時も、せいぜい10~12時間が良い所だった。

仕事をしていたせいもあったが、単純に倉田さんに比べてストイックさは負けている。

目標を1つに絞り、全てをそこに注ぎこむ。この姿勢は、仮に普通の受験生であっても、そう簡単に真似できるものではない。

※宣伝というわけではないが、倉田さんの勉強内容がいかに壮絶な者だったかは、弊塾のインタビュー動画で見られるので、ぜひご覧いただきたい。

 

 

決断力

3つ目は「決断力」。

倉田さんは、非常に稀有なフランス語受験だ。

東大を受ける際、3つの受験の仕方が存在する。

1つ目は、「英語のみ」。

2つ目は、「英語以外の言語のみ」。例えば、ドイツ語だけとか、中国語だけを選択し、英語の試験は実施されない。

3つ目は、第1~3問は英語で、第4~5問だけ別言語にするというもの。(ちなみに、当日の試験時間内に、英語の問題とドイツ語の問題を見比べて、受かりそうな言語を選んでも良い)

 

3つ目のように、複数言語を同一試験で受験するという人がどれだけいるか分からないが、恐らく少数。

そして、2つ目の「英語以外の言語だけ」で受ける人は、1%もいないようだ。

 

倉田さんは、迷わずフランス語を選んだ。

 

まず、倉田さんは、自分の英語の能力なんか他の受験生に比べて無視できる程度しかないということで、英語でもフランス語でもドイツ語でも、なんでもよいと言っていた。

決め手となったのは、倉田さんがすでにソムリエの資格を持っていたことだ。とあるキッカケでソムリエの資格を取っていて、ワインの仕事もを増やしていきたいと。そこで、ワインと言ったらフランスということで、フランス語を選んだ。

私が軽く説明をしたあと「じゃ、フランス語で」と即決。

「え?もう決めちゃってよいんですか?」と聞いたところ、「ハイ」と二つ返事。早かった。

 

また、地歴科目を選ぶのも一瞬だった。

日本史、世界史、地理の科目の特徴を大雑把に説明。するとやはり「日本史と地理で」とすぐ返事が来た。

他にも、参考書を勧めたときも、その場ですぐAmazonをポチっていたし、記号問題も2択であまり迷わない。(これは、もう少し考えても良いかなと思う瞬間もあったが)

いずれにしろ、決断が非常に早かった。

 

ちなみに、3年前の時点で、すでに倉田さんとは友人だったが、ここまでストイックな人だと知らなかった。もし知っていたら、暗記でカバーしやすい世界史を勧めていたかもしれない。(そのくらい、ストイックさは驚きだった)

 

常に考えていた

そして、4つ目。倉田さんは常に考えていた。

アドバイスはすぐに素直に取り入れて実行してくれた。僕の授業も聞いてくれたし、おススメの参考書も買ってくれた。

実行も早くて、どんどん弱点を改善していった。

しかし、提出される答案は、僕の方針とは違った。

僕も、答案を作成するときは、問題文、リード文、教科書などの資料を参考にして一生懸命考えて作る。

しかし、倉田さんの答案は違う主張をしていることが多かった。

なぜなら、倉田さんも考えて答案を作っていたからだ。

敬天塾では、塾長である僕のやり方や答案例をまねることは推奨していない。まねるというのは、考えていないからだ。考えた結果、同じものになればそれで良いし、違う答案になっても良い。

大事なのは、根拠。なぜその答案を作ったか。なぜその方法で勉強したのか。根拠があり、その根拠が妥当であれば、良い。

倉田さんに何か質問したところ、必ず答えが返ってきた。「僕はこう考えて、こう解きました。」と

 

受かるため行動していた

そして、受かるために行動していた。常に考えていたからこそ、受かるための行動が見えてきたのだろう。

確かに勉強量は激しかった。でも、なぜ勉強量が多かったかというと、それだけ弱点が見つかったから。

受験生は勉強をすることで「逃げられる」。

「今日は10時間勉強したからOK」と、自分も周りも安心させられる。誰も「その10時間は意味がある10時間だったの?」などと聞いてこない。10時間の勉強で、10時間分の成長が得られる人と、5時間分しか成長できない人と、20時間分成長できる人がいる。10時間はあくまで手段。成長させるために取るべくして取った10時間なのか、日付が変わったから与えられた10時間なのか。中身は全く違う。

倉田さんは、ダラダラと時間を使わない。意味のあることに使っていた。弱点を見つけては、すぐに克服した。そうしていたら、積もり積もって勉強時間が増えていったのだろう。

 

受かるべくして受かる人になろう

さて、こうして書いてみると、倉田さんはやはりすごい。こんなすごい人、合格して当然ように思える。読んでいる方も「自分なんか到底及ばない」と思うかもしれない。

しかし、そうではない。

倉田さんは、努力で「合格できる人」にまで成長したと思う。まさか、ここまで激しく勉強しなければならないとは思っていなかっただろう。しかし、そう「なった」。

勉強量だけが、合格への道ではない。勉強をしつつも、自分を変えていくのだ。

今が「合格しない人」であっても良い。まずは「合格しそうな人」になろう。そして「合格して当然な人」になれば良いのだ。

ストイックさが足りないのであれば、まずは明日、今日よりもストイックに生きてみよう。

ダラダラ勉強しているだけになってしまったら、一度ゆっくり時間をとり、ニヤニヤが止まらないような合格作戦を立ててみよう。あとは死に物狂いで実行するだけだ。

後を続く受験生は、ぜひ、勉強量の部分はもちろん、勉強量以外のところも学んでほしいと思う。

 

 

 

 

 

 

今まで応援していたTAWASHIさんは落ちた途端、合格したさんきゅう倉田さんばかり発信。

そりゃないぜ、という意見もあるかと思いますが、この辺りの事情について書いておこうと思います。

 

まず、そもそもTAWASHIさんと倉田さんは、ほぼ同時に敬天塾に関わり出し、共に東大合格を目指してきた仲間であり、ライバルでした。TAWASHIさんはドラゴン堀江の事もあり、受験していく姿を見せていくスタイルだったけど、倉田さんは公表しないスタイルをとっただけ。タマタマ表に出ていたのがTAWASHIさんだっただけで、裏では平等に指導していました。

TAWASHIさんにとって、一緒に勉強してきた同世代の仲間、しかも芸人の倉田さんがいたことは、大きな支えになったことでしょうし、倉田さんにとってもそう。

2次試験の2日目の終了時には、毎年倉田さん、TAWASHIさんと一緒に飲みに行って、解放気分を味わうというのが恒例だし、それ以外にも何度か息抜きに行った。

敬天塾の忘年会にも一緒に来てもらっているし、倉田さんとTAWSHIさんは仲良しだ。二人は3年間、東大受験という目標に向かって共に戦かった戦友なのだ。まずこの前提は、まだあまり世間に知られてないだろう。

 

また、こういってはなんだが、塾としてTAWASHIさんや倉田さんが合格したとして、宣伝に使わせてもらうのは自然な流れだと思う。というか、むしろ宣伝に使ってくれと言われていたし、少しでも宣伝して恩返ししたいと、ことあるごとに二人からは言われていた。こちらは、そこまで大変な支援をしたというより、他の塾生と同様、勉強の指導をしただけだが、TAWASHIさんも倉田さんも、とても義理堅いから、いつもそう言ってくれた。

あとは、うちの塾は超小規模で、いつでも吹けば飛ぶような塾だから、あまり宣伝が好きではない私でも必要な時にはせざるを得ないという事情もある。(多少、宣伝に協力してもらうのは勘弁してほしい)

そういうお財布事情もあるが、もう一つ。僕が社会人受験になって東大合格をしたからこそ、同じように社会人になって東大受験を目指す人には、並々ならぬ思いがある。倉田さんやTAWASHIさんの合格は、きっと日本中で、ひっそりと声を潜めて孤独に不安なまま東大受験を志している人に届くはずだ。

だから、世間から何と言われようと、今春は倉田さんに宣伝に協力してもらっている。

 

そして、ここが一番大切なポイントだが、TAWASHIさんには「今春は倉田さんをSNSで発信することになってもよいですか?」と聞いたところ、TAWASHIさんからは、間髪入れずに快く許可をもらった。というか、そんなの聞くまでもないという感じすらあった。要するに、「TAWASHI→倉田」のチェンジに関して、TAWASHIさんには筋を通している。

 

合格発表のあった3月10日の夕方頃、TAWASHIさんに連絡した。

私の方は生徒からの連絡も一段落したというのもあるが、倉田さんだけ合格し、TAWASHIさんが落ち込みすぎて精神的にまいってないか心配だったからだ。

LINEを何回も入れてみたが、既読がつかない。そこで、かなり心配になり、さっきまで一緒のカメラマンさんにも連絡を入れてもらうが、やはり未読。

二人ともちょっと心配になってドキドキしていたら、「寝てました」。

まあ、それなら大丈夫だなということで、3月11日には労いの会を開く。

本当によく頑張ったのを知っているからこそ、心から労って、お酒も奢って色んな話をした。

4月以降の話も当然でたが、それはここでは内緒。一つだけ言えるのは、TAWASHIさんは元気だということ。

 

もちろん、敬天塾が倉田さんばかりを推すことに対して、TAWASHIさんが悔しいとか悲しいとかいう気持ちになることはあるだろう。だけど敬天塾を恨むかというと、そんなことはないと断言できる。それくらい僕はTAWASHIさんを信頼しているし、応援しているし、共に戦っている自負がある。「どんな泥船でも、最後まで一緒に乗りますよ」と、何度も伝えている。

 

SNSの発信だけ見ている人には分からないと思うが、我々はそんなにドライな関係ではない。

TAWASHIさんが、6度目の挑戦をするかどうか分からないけど、もしチャレンジして合格したら、今度はみんなで本当の祝勝会をやりたい。