今回は『選挙』についてです。
7月21日に参議院議員選挙があるとの事ですし、是非皆さんも選挙について理解を深めておいてください。
今回は、選挙の中でも『投票率』についてです。
投票率とは、『投票数÷有権者数』で計算されますが、そのような定義よりも、意味合いが大切です。
投票率とは何を表しているのかと言えば、有権者が持つ選挙や政治への関心度(憂国度?)でしょう。なので、投票率が下がった事を受けて、マスコミが”若者の政治離れ”などと騒いでいます。
最近の国政選挙などでは、投票率が60%を下回ってしまっていますし、そもそも国民の60%しか支持を表明していない政党や総理大臣が、大きな権力を奮ってよいのか、という問題もあります。
では、投票率が低いと何が起こるのかと言うと、組織票を持つ候補者が有利になります。
各政党、各候補者に支持団体というものがあります(ない場合もあります。)最も分かり易いのが、公明党ですね。支持団体は創価学会です。
他にも、弁護士出身の候補者ならば弁護士会が後ろにいたり、医師出身なら医師会などが後ろにいます。
他にも、建設業界とかたくさんの支持団体がいて、その支持団体が選挙運動をするため、ある一定の投票数が確保できるという仕組みです。
この、支持団体を中心とした有権者は、まず間違いなく投票へ行きます!!
逆に、選挙に投票するかわからない、どの政党やどの候補者に入れるかわからない人たちもいます。これを浮動票といいます。
この浮動票の投票率が低いと、全体の投票率が下がり、浮動票の投票率が高いと全体の投票率が上がります。
よって、この浮動票がどのように動くかを、世の中の流れから読んでいくのが、選挙の戦い方の重要な点です。
例えば、若い候補者の場合、確たる後ろ盾がなかったりします。すると、組織票を持っている候補者には中々勝てません。
なので、『自分に投票してください!』と訴えると同時に、『選挙に行こう!!』とも訴えます。
すると、投票率(つまり、浮動票)が上がって、若い候補者への投票数が伸びるわけですね。
ただし怖いのは、この浮動票は、ブームに乗っかりやすいというか、世間の流れに流されやすいです。
例えば、6年前の参議院選では、マスコミによる執拗な安倍麻生総理などの自民党叩きと同時に、蓮舫などを担ぎ上げてとにかく民主党を持ち上げました。
その結果、浮動票がブームに流されて、大量の人が民主党に投票してしまったというわけです。
つい半年前の衆院選も、維新の会を持ち上げた結果、大阪付近では維新の会が大きく議席数を伸ばしました。
さて、もう一つ投票率で関心を持ってほしい事が、『若い人の投票率が上がらなければ、国の未来は明るくならない』というものです。
人は、自分にとって都合の良い事を言う人に投票します。これは当たり前です。なので、若い人が投票に行かずにお年寄りばかり投票に行っていると、お年寄りに有利な法律や政策ばかりになってしまいます。例えば、医療保障とか。
別に悪いとは言いませんが、しかし国は未来永劫続いていくものなので、やはりこれからの国の未来を作っていく若者向けの政策も実行されなければなりません。
民主党がどうしても通したかった法案に、『外国人参政権の付与』がありますが、これはその名の通り、日本の選挙に外国人が投票できるようになるという、とんでもない悪法です。
しかし、これも何故良くないかというと、外国人に投票権をあげてしまうと、日本人に有利な政策よりも外国人に有利な政策が優先されてしまうからです。
ようするに、誰が投票に行ってるかを見るのもとても大切な要素なんですね。
幸い、外国人参政権法案は通りませんでしたが、しかし地方によっては外国人が投票できる選挙があるとかないとか。
とにかく、国を良くしようとするならば、賢い国民が賢い政治家を選ぶしかなさそうですね。