娘ちゃん、夏休みの半分はほぼ探求の活動で埋まっています。

 

習いごとの先生たちから「これ、できる?」「こんな仕事があるけど一緒にどう?」なんて話があると、二つ返事で「はい!できます!」と答えてしまう娘に慄きが止まりません。

新しい体験による成長をさせてくれようと、さまざまなお誘いをくださる先生たちなのに、「やりがい搾取になってない?ごめんね」などという優しいお言葉をいただいてしまい、その気遣いに恐縮した娘は「こちらこそ経験搾取させてもらってます!」と答えてしまったそうな。

娘らしい言い方ですが、本当にありがたい気持ちでいっぱいです。

 

で、娘に「そうポンポンと初めての場所で、初めての人たちとのセッションを受けられるね」と言ったところ、こんな返事が返ってきました。

 

 

だってさ、お母さん!

まだまだ高1の右も左もわからない時、自分の力量がわからなすぎて、偶然であう機会のあった校長先生に海外の学校の授業を「やらせてください!」って勢いでお願いしちゃったんだよ。

で、やってみましょう、と。

目的に応じた授業内容を初めて自分で考えて、企画書出して、オーダーに合わせて修正して、で、本番はひとりで先生だよ!

あの時の恐怖に比べれば、先生たちが作って既に通してある企画をそのまま先生たちと一緒にやればいいだけなんて本当に楽させてもらってる。

人はあまりの恐怖を体験すると、ひとつハードルがあがって、その後が楽になるのかもキラキラ

 

 

確かに、あの時は終わった瞬間、泣いてたもんねタラー

でもその後、何度も授業をさせてもらって、今では少し先生が板についています。

 

その後、娘は区のボランティアコーナーや、区の施設につっこんでいって、自分のスキルが活かせそうな場所にオリジナルの企画書を作って提案し何とか成功させるという体験を経て、そして最近は、、、、、

 

なぜかお友だちと一緒にボランティアコーナーや本屋さんに行くツアーを決行しています。

なんと意識が高い高校生。

 

そういえば家族づきあいで仲良しのお姉さんも高校時代からボランティアでアフリカに行っていました。

そのため、ある時、アフリカと関わるお仕事をする大人たちがホームパーティに呼ばれていて、その大人たちと堂々と意見を交わすお姉さんがめちゃくちゃ眩しくて「今のJK、キラキラすぎる」と驚いたものですが、もはや娘たちの代もそんなキラキラ発光JKになっているのでしょう。

 

先日のコンテストのお友だちからは、通しの企画書を読ませてもらって、自分のしたいこと、今の社会への疑問、こうしたらいいんじゃないかなという仮定、その中で自分のできることの提案をする、という流れを知り、とても勉強になったと言っていました。

 

なんか、すごい青春してる!

もちろん駿河屋にも寄るんだろうけど(笑)探求活動ツアー素敵だな。

 

と、ちょっと素敵そうなことでも書いて、勉強時間が非常に少ないことにハラハラしちゃう気持ちを何とか宥めようおばけ

たった一度しかない高2の夏休み、日差しに負けないよう輝いておくれ。ほどほどにね。

1学期の成績はTheイエローハート普通に終わりました。

良くもなく悪くもない成績はいったい評定平均いくつをもらえるんでしょうか。

怖い怖いパック

 

さて、やはり年内入試が増えてきている昨今、娘ちゃんの学校でも探求活動が大流行りらしい。

さまざまなコンテストに出場して実績を積む子たちが増えているそうです。

 

で、そんな子たちから「娘を見込んで面接の質疑応答たのむーーー!書類選考は通ったんだけど、次は面接なのーーー!」とお願いされたとのこと。

休み時間を使って選考に通った書類を読み込み、めっちゃ圧迫面接をしたそうです。

JK同士の圧迫面接、可愛いーハートのバルーン

とはいえ従姉兄たちから、チューターさんから、そして親からの圧迫面接を超えている娘だけに、本当に圧迫だったと思います。

(従姉妹ふたりは就職2年目と1年目なので、その面接の圧迫ぷりたるやるや、リアルな体験をもとにしているので実にお見事おばけ

 

で、お友だち、素敵な結果を出せたそうな。

応援していた娘ちゃん、大喜び!先生から娘にも謎のお礼が!w

そんな経緯があって「こういう大会、娘も出なよ〜」とお友だちからオススメされたそうです。

 

そうなんです。もちろん自分自身が動いてゲットしてきた活動は最高だけど、学校に来ている高校生向けの自治体コンテストや大学が主催しているコンテストも楽しそう。

去年、応募した大学のキャンプ以来、なにも学校からは情報をゲットしてこないので不思議に思っていたのです。

 

聞けば「あれは廊下にフライヤーが置いてあって、そのワークショップのテーマが目にガン目!って飛び込んできたから」とのことでした。

今年はもう高2だから、向こうから飛び込んできたものだけでなく、こちらからも飛び込んでみようと言いたい。いや、言った。

そしたら親が言うまでもなく面接を頼んできてくれたお友だちから、学校のどこにお宝があるか教えてくれもらったそうで、「コラボしちゃう?」なんて計画も立てているそうな。

可愛い。そして楽しそう。でもほどほどに、頼むからほどほどにねヒヨコ

先日、チームビルディングかアイスブレイク(推定)の時、娘が他の方に他 己紹介してもらったそうです。

その紹介内容が秀逸でした。

 

ふんわりウイングふんわりウイングふんわりウイング

わたしの名前は◯◯です。

頭の中は探求活動でいっぱいでーす!

夏休みの予定も半分は探求活動で埋まっちゃいましたー!

でも知ってました?

なんと、ワタクシ受験生!

勉強も頑張らなくちゃいけないってわかってはいるのですが、いるのですが、いるのですが……頑張りまーーーーーすピンクハート てへ!

ふんわりウイングふんわりウイングふんわりウイング

 

天才かと思いました。まさに娘の本質を捉えた紹介です。

そう!残りの半分は受験生らしく学業(勉強だけでなく)に励んでくださいまし。

 

さて、そんな娘の背中をほんのちょいと大学受験に押し戻してくれる出来事がありました。

それは土曜日にお邪魔した、娘が大好きな大学のイベントですセキセイインコ青

 

娘はのほほーんとノープランで動いているように見えたので、講堂でステージを見たり、お茶したり、生協の本屋さんをチェックしたりして楽しみながらも、うんうん、オーキャンとか文化祭ってこんな感じ!(しかし暑い)と思っていたら、いきなり「行きたい場所がある」と言い出しました。

はて、どこだろう?聞いても暑さのためか加齢のためかわたしの脳みそが溶けていて、うまく耳から頭まで届いてくれません。

 

すたすたすた。

とある建物の、ひとつの部屋に入っていく娘。

 

いつもならば、娘に何かしたいことがある時、わたしは行動に口を出さないよう、娘もわたしの目を気にしないよう、部屋には入らず廊下で待っているのですが、その時は暑すぎて涼しい部屋のはじっこに座らせてもらいました。

 

で、娘。

詳しくは書けませんが、学生さんたちがやっていることを自分もやってみたいとお願いしています。

「えー!もちろん!」「やったことあるの?」と大変ウェルカムな雰囲気に安心したものの、「いいえ。初めてです」、そう、娘はやったことのないことなのです。でも、やってみたい、と。

 

最初は大学生の皆さんの波に合わせて乗っておそるおそる。

途中で自分のターンにふってもらって、そこからどんどん上調子に。

そして最後の最後で、ゾーンに突入、バーサーカー状態で終了。

 

一瞬の間のあとは「うわああああーーーー!」「すごいーーー!」と教室中の皆さんから拍手をいただき、頬を紅潮させて照れ笑いをしている娘を見て「ああ、来て良かった」と母としては感涙ものだったのですが、その後がまた素晴らしかったのです。

 

皆さんが「ねーねー、この大学、受験するんだよね!」「度胸がこの学校に向いてる」「何学部に来てよー」「娘ちゃんが入った時にはまだオレはいる」そんな温かい励ましから始まって、「娘ちゃんには、この先生のこの講座が向いていると思う」「この先生のゼミはこういうことを教えてくれるんだけど興味ある?」などと、テーマにまつわるアドバイスまで娘に直接教えてくださいました。

なんと、ありがたい!

 

前述のご紹介の通り、最近は探求活動と学校の行事と部活と推し活(2次元)に熱が入りすぎて、「大学受験」という1年数ヶ月後には必ず訪れる大事なイベントが頭からスカーンと抜けてしまっていた娘だったので、夏休み前に行って良かったとしみじみ思いました。

なんて素敵な生徒さんたち!

 

ひとつひとつの体験が娘を成長させてくれます。

わたしは内容には全く関与できてないけど、見守らせてもらって嬉しかったです。

 

今から始まる一度きりの高2の夏晴れ

夏休みもド派手に行こうぜ!(いつもの宇髄さん節。ところで宇髄さんって身長198cmなんだって!)

娘さんの探究活動が暴走しています。

娘だけでなくオファーも爆走しています。

 

今週末も来週末も予定が入っていて、夏休みも怒涛の忙しさ決定で、遠征はするけれど娘はやることがあるので旅行気分でゆっくりはできず、飛び飛びに予定が入っているので恒例の南の海も無理、軽井沢もあやしい。

 

そんなわけで、先に休んでおこうと先日、温泉に行ってきました。

わたしが自転車事故を起こして怪我した翌週に、娘ちゃんも階段から落ちて怪我をしたので湯治も兼ねておばけ

 

海を見ながらのお部屋温泉、最高に癒されました。

娘もベランダのベッドでごろんごろんしたり、本を読んだり、大好きな自然を体に浴びて幸せそう。

夫よ、ありがとう乙女のトキメキ

 

 

で、温泉は最高だったのですが、現実問題に戻るとですね。

学校のお勉強をする時間が確保できません。

 

小テスト対策すら、学校の休み時間にやるしかない週もあります。

でもありがたいのはクラスのメンバーです。休み時間せっせと単語を覚えていても漢字を練習しても「娘、えらいじゃん!問題出してあげよっか?」「一緒にわたしもやろう」と友だちのみならず席が近い子までもが言ってくれるそうです。

もはやわたしができることなんて送迎と荷物持ちと「いいクラスで良かったね」と皆さんに感謝をすることぐらいしかありません。

 

気になる成績は、と言えば。苦手教科がほぼなくなったので、完全なやらかしがなくなって、ふわっと丸くおさまっているような感じです。良くもなく、かといって悪くもなく、まさに温泉のようなぬるま湯感覚の成績です。

高1までは温泉どころか五右衛門風呂の様相で、音楽、技術家庭、保健、日本史、地理のドボンぷりが凄まじく、ひどい時には10点台もあるという火のつきっぷり。

あ、古典と物理とリスニングもドボンでしたが、対になる現代文と化学と文法&英会話が頑張ってくれて、「国語」と「理科」と「英語」いうくくりであれば何とかまあまあを維持してくれていました。

で、結果、ドボン教科の評定にとんでもない数字がついてしまい、それがイヤってほど足を引っ張っていたのですが、高2になって副教科のほとんどと日本史がなくなり、トータルを台無しに導くほどの猛烈に足を引っ張る教科がなくなった所感です。

いや、勘違い所感かもしれませんがw

 

数学苦手勢が抜けたことによりIAとIIBとCが低迷するかと心配していましたが、かなり踏ん張り返してきていて、そうなると思い上がって「数学がんばろう」となることが、褒めて鼻がノビる娘ちゃんクオリティ。

そこを利用して英語は苦手なリスニングはさておいて(おくな)得意な英作文のAI夏期講習を取ってみることにしました。いいよ、いいよ、もうやって嬉しいことをしよう。そこを伸ばそう、鼻と一緒にピンク薔薇

幼稚園の一泊保育の時、先輩ママから「たった一晩、離れただけなのに、翌朝お迎えに行った時には『なんてうち子は愛しいんだろうラブラブ』と思うのよ〜」と教えてもらったのですが、高校生になっても感覚はあまり変わらないようです。

 

そうそう。その幼稚園一泊保育の夜、ママたちは居ても立ってもいられず飲み会でした生ビール

深夜、幼稚園に忍者のように忍び込んで偵察しに行かぬよう、お互いに見張りあったり励ましあったり。(門までは見に行った猛者パパがいたw)

その後、小学校時代もお泊まり行事の時には毎回ママ友たちと「一緒に行って近隣でママ旅しちゃう?」案が何度も出たのですが、すんでのところで「やめよう」と思いとどまりました。本当に危なかった!

 

さて、そんなわけで修学旅行から帰ってきた娘ちゃんが可愛いセキセイインコ青

 

義妹と姪っ子ちゃんとお迎えしたのですが、もんのすごく楽しかったようで延々、旅の思い出を語ってくれました。

 

たくさんの実りあるお話の中で一番ウケたのは、初日のホテルでの話。

娘は興奮のあまり朝4時起きしてしまい夜にはグッタリだったので大浴場には行かず、お部屋の小さなお風呂に入ることにしたらしいのですが、一緒に残った子が知らない場所のお風呂に一人で入るのが怖かったんだそうです。

そんなお友だちから「本当、部屋に娘ちゃんがいて良かったよー。それでも怖いから、お風呂の扉越しに話しててくれる?」とお願いされ、娘が「歌でもいい?」と聞いたら「いいよー!」と言われたので、これ歌ったんだよねブルー音符と歌いあげてくれたのは……

 

ハー音符ハッハッハッハハハハハー音符 ハー音符ハッハッハッハハハハハー音符

 

そう魔笛『夜の女王のアリア』です。

夜の女王ならぬ、夜の高音厨JKの歪んだアリアを聞いて、お友だちが『テルマエ・ロマエ』の逆バージョン如く、古代エジプトの異空間に召還されなくて良かったふんわりウイング

ビクビクしているところに、まさかの「ハー音符ハッハッハッハハハハハー音符 ハー音符ハッハッハッハハハハハー音符」が聞こえてきたら、飛びあがっちゃいそうですが、お友だちは大笑いしてくれたそうで怖さがふっとんだなら何よりです。

 

そんなこんなで、たくさんのお友だちと宿泊し、観光地をまわり、初めてご飯を何種類も食べて、友だちと共通の趣味も存分に満喫し、両親のみならず部活の先輩・後輩や従姉兄たちにもたくさんのお土産を買い、楽しんできた修学旅行。

一皮むけて帰ってきました。

眩しい乙女のトキメキ

 

そして帰ってきてからの娘、勉強にも変化がありました。

とうとう自立(希望混じりの推定)です。

なんなら日中は家で勉強せずに自習室や図書館、カフェという人目がある場所を利用するようになりました。

我が家は家だと遊んでしまうので、皆んなMacを背負って自転車でお気に入りのカフェに遠征し仕事するノマド家族なのですが、やはり娘もか……。

そして人目目が気になるタチ。

 

新しいクラスの子たちと仲良くなって、小テスト前はお昼休みや休み時間一緒にお勉強しているらしいのも修学旅行の賜物かも。

 

夜、家で勉強しながら「わたしに足りなかったのは、こういうことかー」と言いつつ勉強していて、夫と「今か!」と顔を見合わせています。意識としては、中学受験で頑張った子の小6の春というイメージです。

 

ちょっと大人になった修学旅行体験でした。

学校の友だちと、国内でこれなのだから、留学やホームステイしたらもっとすごい成長が見られるんだろうなあ。素敵リボン

仲良しママ友の、自称・英語ができないお兄さんが旧帝大に進学しました。

ランチをしながら言うには……

「もーさー、英語ができなくてできなくて本当に絶望的にできなくてね、でも絶対に浪人したくないって言うから東大は諦めて旧帝大にしたわよー」

 

わたしは声を大にして言いたい!

なんなら虚空に絶叫したい!

ママ友の肩をつかんでガクガク揺さぶりながら詰めたい!

「英語ができなくてできなくて、というのは君の息子に使う言葉じゃない!うちの娘のことを言うんだあああああ!」と。

本当にハッキリ言ったけど(笑)

 

しかし。英語ですよタラータラータラー

 

実を言うと英語がNo.1重課金です。

国語はノー課金を超えてノー勉だし(しなさいよ!)、数学も週に1回塾に通っているだけ。

娘ちゃんの英語適応能力がなさすぎて、むしろ可哀想で泣けてきます。

夫は「英語は単語や文章を見た瞬間、母語のように風景が思い浮かべられないとダメだよ」なんて、高いところから悠長なことを言っているのですが、もはやそんなターンではなくなってきました。

 

なんでこんなに英語ができないの目

だいたいの理由は知っています。

 

①苦手意識が強いから。

初めてやるものへの恐怖が強くて、中受時代はどうにかして英語がない中学校を探そうしていたくらい、やる前から苦手で、それが5年も続いてしまっています。

②単語しかやってない。

そして英語塾以外の時間、英単語しかやってないから。

小テストの英単語を覚えるのでいっぱいいっぱいで他になにひとつ英語の勉強はできてないから。

③過去を振り返らない性格だから。

過去テストを見たくないので、やり直しをしない。

東進の合格力なんちゃらの直しどころか、学校の春休み明けテストの直しもまだだし、なんなら小テストの直しだって1回もやってない。

宵越しの記憶は持たない主義なので、終わった回の単語はもれなく頭から失われていく。

④やり過ごしの天才だから。

 

うむ。闇が深いおばけくん

 

で、ここからが伸びしろということで気持ちを反転させますスター

 

そうこう悩んでいる時、以前ブログにも書いたスポーツ推薦、公募は残念だったけど一般まで粘って熱望大学に入ったお兄さんのママからドドーンと参考書が届いたのです。数にして30冊ぐらい。

英語と世界史と古文がほとんどというピンポイントで娘が苦手なものばかり。ありがたや。

 

「うちの息子は英語の偏差値なんてナイに等しかったから!偏差値ゼロだったから!そんなあの子でも数ヶ月で偏差値が出てきたから、娘ちゃんなら大丈夫!」

 

「英語が絶望的にできなくて旧帝大」「英語の偏差値がゼロ」

ママ友たちのパワーワードがとどまるところを知らず、もう愛が止まりません。大好きハートのバルーン もはやキラーワードとも言う。

 

そして娘の悪いところは、ひっくり返せば良いところ。

探究活動の時間に、とある問題について発言したところ先生から「ここまで言語化できた生徒は大学生でも見たことがない」と褒められたそうで、おそらく言語そのものは嫌いではなく、突発的なものへの解決能力は高いと思う!

おそらく英語を話すことを恐れなくなれば一気に嫌いではなるんじゃないかな、という、そんな甘い期待も持っています。

高2という切羽詰まった時期だけど、期待は甘いピンクハート親も甘いピンクハート

そして研究テーマの原書読書会にも参加していて、そちらも期待したいところ。

 

・小テストのための単語勉強をダラダラと続けない。

(時間をくぎる)

 

・毎日、長文の速読を15分やる。

(読みながらセンテンスごとに訳していく / 簡単な問題集から)

 

・夏休みに入ったら毎日、英会話。

(優しい外人さん相手だと適当にやりすごすので、今度はバイリンガルの日本人の先生に・オンラインか対面かハイブリッドかは娘と相談)

 

・夏休みに入ったら、たくさん個別。

(先にお支払いしてしまった塾の個別があまりまくっているのです)

 

今までも、たくさんの作戦をたてたことをご存知だと思います。

もうここは娘がやると言ってやらなかったことの墓場魂みたいなものです。

それでも、微かに続いているものもあります。

 

で、とりあえず書いておかないと、娘はもちろんわたしも全てを忘れてしまいます。

だから、わたしはブログに備忘録し続けるのです。

と、かっこ悪いことを、かっこ良く言ってみて今日のブログの幕を下ろしてみます。

以前、右の肩をかばって左腰をやられ、左腰をかばうために右の股関節をやられ、結果、身体が捻れてしまいました、というブログを書いたのですが、先日エアコンのフィルターを掃除していて気づいたのです。

身体だけじゃなくて、能力も同じだな、と。

 

わたしはモノの構造を把握するのがとんでもなく苦手で、エアコンについている2つのフィルターを同時に掃除することができないのです。

なぜなら、一度はずしてしまうと構造がわからなくて自分では二度とつけられなくなってしまうからです。

ですので、付け方のサンプルとしてひとつフィルターを残して水洗いし、乾いたらエアコンに装着して、また次のフィルターをはずして洗うという手順を経ます。

こう書くと、わたし可哀想ですねおばけ

 

で、この能力のなさをかばうための能力が発動します。

わたしの場合、それはサンプルが横にあれば想像力だけで真似ができるという力を身につけました。

例えば高校時代、セーターを編むのが流行っていたのですが、編み物の本を見てつくろうと思ったら頭が爆発しそうにもやもやあの×と-と◯の編み図!!!!!

で、一計を案じたのが「これと同じセーターを編もう」と複雑な編み込み模様の入ったセーターを買ってきて、それと同じように編んでみました。

いや、現時点でそこまでのことは絶対にできないので若さゆえの性能だとは思うのですが、構造を把握できない分、感性だけでしのげる能力を発達させていったのかな、と思います。

 

で、娘ちゃんの話です。

とにかく適当。

学校から出た宿題が1ページから10ページまでやりなさい、だったとします。

「できたーラブラブ」と当人が思っているものが、絶望的に歯抜けなのです。

1ページから6ページまでやっていて、後半4ページ忘れている、ならまだ理解できます。

でも娘の場合は違います。

同一ページの中でもやっていない問題があり、まるまる見開き2ページやっていないところもあり、やっているけど丸つけしていない問題もあり、めちゃくちゃランダムな形でやっていないのです。

でも本人はやった気でいます。詳しく聞いてみると「やってないかもしれないということは心のどこかでわかっているけど、わかっているだけに確認をして現実を直視するのが重たい」と言います。

また「小テストのために苦手な問題だけチョイスしてやって、そのまま残りは放置していた」と、歯抜けの理由も一応はあります。

とはいえ結果だけ見れば、完璧主義の反対です。非完璧主義。適当主義。終わっている気がすればOK主義。

 

そんな適当を積み重ねていると重大な問題が発生します。

それを補完するために強化した思しき力は、反射能力です。

例えば、で思いつくお話。とにかく適当なので、論文発表の直前でタブレットの電池残量がゼロになり準備していたことが全く使えなくなった娘ちゃん、頭が真っ白に飛んでしまったので、逆に秒で新しいことを考えてプレゼンしたそうで、のちに先生から用意していた内容より全然よかった、と褒められたそうです。

そう。真面目に準備していたものより、追い詰められた状態でとっさに出てくるもののほうが斬新で魅力的なのが、非完璧主義と引き換えとして手に入れた異能力なのでしょう。

 

重大な忘れ物やルートの失敗があっても、現場で解決案を出し何とかしてしまう、何ならそっちのほうが結果的に良かったこともある(もちろん、単なる応急処置の場合も多々あり)ので、ますます適当癖が直らないという、わたしの体のような歪んだループに入り込んでいます。

 

たぶん娘の本質に近い部分の特性なので、注意しても怒っても諭しても直らないし、うまく誘導して完璧にやれるような子に矯正しようとしても心が壊れるような予感しかなく、「ビックリドッキリやり残しSHOW」として楽しもうと心掛けています。

あと、わたしも完璧主義ではなく、言うなれば効率主義というか最短主義なので「ま、仕方ないか!」と思えるのかもw

 

タイトルには「欠けた能力を補完して生きる」とありますが、「能力を」は「能力は」に変え、その後に( )つきで、「しかない」がつくのかな、と。

欠けた能力は補完して生きる(しかない)。

うん、わたしも夫もそうだもの。

 

と思っていないとやるせない数学の宿題ノートや、英語の試験範囲の問題集が目の前にあるわけで……バイキンくん

 

机に向かえど向かえど、なお娘の宿題終わらならざり ぢっと宙を見る