たくさん考えて、幾つかの対策をした冬休み明けの2学期復習テストが返却されました。

 

 

実は、娘不在の元旦に夫と観た『PERFECT DAYS』にハマってしまいまして。

建築物大好きな娘も含めて家族で昼、夜、夕方と光の移り変わりと共にイメージを変える渋谷区のTHE TOKYO TOILETを撮影しに、時間や天気を変えては幾度も聖地巡りをし、いつのまにか、というより結果的に数学は自走させてしまいました。

いや、自走なんて素敵なものではありません。おしゃれトイレにハマって、娘の数学のことを忘れていました。よって数学のテストは「直感の解法を優先して。問題に◯と_引くんだよー」という当日のアドバイスふたつだけ。

 

汚い・暗い・危ない公共のトイレを、デザインし個性的に美しく・照明で物理的に明るく・往来からの見通し良く安全にすることによって街の治安を良くしていくという逆転の発想がまず最高です。

さらにトイレという住居や建築物のミニチュア版のような筐体に、錚々たるクリエイターたちが周囲の風景に馴染ませながら自分の力や個性を最大限発揮しているのも素晴らしいです。

そしてヴィム・ベンダースに、あれほど静謐でありながら熱量のある映画をたった17日間で撮らせるなんて……感無量。

娘にも、こういう発案ができる人になってほしい。

ちなみに娘さん、一緒に行くとわたしたちが見つけられない視点での気づきをくれるので、そういうところが本当に素晴らしいと思っています。

 

すみません。『PERFECT DAYS』の話をすると長くなるのでテストの話に戻します。

そう、返却がありました。

 

「……ひっ!こ、これは一体どういうこと!?」

予想外の数字に驚き、成績分布図に照らしあわせますと……

 

英語:まさかの上位10%台!

数学:安心安堵胸なでおろしの上位20%台!

 

英語は今までの定期テスト・休み明けテストの中で一番よい成績でした。

定期テストとは違って気合い入ってない子もたくさんいる中での順位とは思いますが、それでもビックリ!(特に英語)

 

そんなわけで、娘は大喜び。

「さあ、終わった終わった〜♪」と、新学期始業1週間にして全てをやりきった感を出しているツヤツヤピカピカの笑顔には不安しかありません。

次回の定期テストが心配。

そしてわたしも安堵のあまり怒りという燃料が枯渇してしまい、勉強を勧める気力を失ってしまっています。

これは小学校から良く見てきた風景。

きっと想像した以上にわかりやすい未来が母を待ってるー♪

 

そんなことを夫に言っていたら「いや、瓢箪から駒じゃないけど、意外と自力で点数取れたのが嬉しくて頑張るかもよ」と言っていました。

のー天気さんか。

そもそも「怒り」でしかお勉強を伴走できない、わたしの燃料システムも再考の余地ありだな、と、このブログを書いていて気づきました。

 

「勝って兜の緒を締めて」と言いますが、それが全くできない我が家なので、今思えば1月校が軒並みぼろぼろだったのは神様やお祈りしに行ったご先祖様の思し召しだったのかもしれません。

ちなみに「勝って兜の緒を締めて」は、北条氏綱が息子・北条氏康にあてた遺言「五か条の訓戒(ごかじょうのくんかい)」の中のひと文だそうです。

 

↓代々木公園近くのトイレ 昼もいいけど、

 

夜が最高♪