物理で「教科書を読む」技、社会で「記憶する」技を覚えた娘ちゃんでしたが、古典は丸暗記もあれば読解もあります。

 

現国がやってもやらなくても点数が変わらなかった科目なだけに小学校時代から勉強したことがなく、よって古典の勉強方法は苦手だった社会よりずっとわからないという衝撃の事実。

娘もだけど、実も親のわたしも現国と漢文はが得意で特に勉強したことがなかったので、国語の勉強法全般がわからない。

 

で、どうしたかと言いますと……。

ちょうど外大、上智、早大国際という外国語系を総なめにしたお嬢さんを持つ友だちの作家さんとカフェが併設されている画廊でお茶する予定があったので、そこに娘もちらっと呼んでみました。

 

画廊のオーナーさんも作家さんも娘と仲良しなので、ものすごく良いムードの中で、突然の古典の話!w

 

聞くところによると語学に堪能な娘さん「古文は最初から日本語を読むように読めた」そうです。

そこで落ち込まない娘が素敵。

「あ、わたしも漢文ならレ点が入ろうが一二点が入ろうが上下点が入ろうが普通に読めますーーー♪」

それを聞いたお友だちが「娘ちゃんは理系だからルールが頭に入りやすくていいね」と誉めてくれたので、俄然やる気が出たようです。本当にありがたし!

 

「あ、日本語みたいに読めてる気がする」とウキウキ漢文を始めた娘、そのプラシーボ効果でで古典も現代訳文と照らし合わせて、「日本文とは言わないけど英語の長文読解ぐらいにはなってきた!謎の暗号じゃなくなったー」と喜んでいました。

 

この子の良いところはノリ、かも。本当、木に登りやすい。

 

しかし、やはりそうは問屋が卸さないのが娘クオリティ。

まさかの本丸は百人一首でした。

「藤原ばっかりで名前が覚えられない(涙)」

「暗号みたいで意味不明(涙)」

「覚えたんだか覚えてないんだか文章が頭に入らないからわからないー(涙)」

涙涙の百人一首です。

 

というわけで「1時間、遠回りするよ!」と時間の見える化。

まずは覚えているかいないのか対策のために、単語カードを持ってきて上の句を表に下の句を裏に書く。

そして、できうる限り漢字に直し、目から内容が理解できるようにしました。

そして実は先生にも大ウケしたという娘の得意技、古典をギャル語で表現する、をやってもらいました。

(ちなみにオタクバージョンも声優バージョンもトモダチコレクションバージョンありますw)

ひらかなの百人一首の横に、漢字をふりなおした句、ギャル語文を書き足す。

その上で自分が想像した内容と合っているか古典の本で意味を調べる。

 

内容を理解したら「ちょ。なんでみんなそんなに恋愛脳なの!なんて恨みがましい!暇か!」と爆笑して、文法も含め文法も全部覚えて試験に挑めました。

初の快挙です。

 

今回のテストは先生のきっぱりはっきりした「この教科をがんばって」とい命のおかげで、苦手科目というものに着手することができました。

また恐怖の「間違えに丸つけ」事件があったばかりという

 

 

本人も自分に自信がなかったタイミングが重なり、ものすごく素直に提案する策にのってくれたので、わたしもどんどんアイディアが湧いて楽しかったです。

 

この後はあまり手をつけていなかった好きな科目ばかりなので、本人に助けを求められた時だけ何か考えようかなと思います。

つ、疲れた。けど、チームの仕事している時のような高揚感がありました。

こんな日ってくるんだな、と小学校時代を思い出しながら、しっとり。

 

写真は「古典」芸能つながりで半蔵門の国立劇場。

10月末に改装のために取り壊しになったのですが、すべり込みセーフでギリギリ最後に観劇できました。けど、寂しい。