気管切開を受けた時には
気管切開=声が出なくなる
と思っていました。
今考えると大袈裟ですが、当時は「一生そっちゃんの声が聞けないんだ」と落ち込んでいました。
手術の話が出てから、そこがどうしても受け入れられず迷った事もありました。
覚悟を決めてお願いした気管切開。
医師に、早目に決断したお陰で本人の呼吸状態が安定しましたよと言われ、そっちゃんが少しでも楽になったなら受けて良かったと思えるように。
その頃は完全に声のことは諦めていました。
そっちゃんはリークが無く、聞こえるのは痰の音だけでした。
しかし、偶然にも気管切開していても声が聞けるということを知ったのです
(病院側からは何も教えてくれなかった)
それからネットで情報収集。
医師にスピーチカニューレの存在を話し、是非とも使用したいと打診しました。
その頃使用していたカニューレは4.0mm。
医師にはもう少し太いカニューレが入るようにならないと使用できないと思うと言われました。
(この時カニューレ交換事件の医師でした)
もう少しとは具体的に何mm?と聞いても
いや〜それは〜と答えてくれず。
モヤモヤしたのでまたネットで情報収集。
子ども用のスピーチカニューレを出しているメーカーを見つけ、そっちゃんのサイズがある事を確認。
次の受診の際にプレゼン。
しかし、もう少し体が大きくなってから〜やらそのメーカー取り扱いしてないから〜と取り合ってもらえずモヤモヤ。
そんなタイミングで独立のため病院を退職するという事で担当医師が変わることに!!!
(心の中でガッツポーズしたのは内緒です)
新しい担当医師が色々と手配して下さり、無事にスピーチカニューレを使用させてもらえることに。
初めの1ヶ月程は調子が良かったです。
想像とは違って声と言うよりも呼吸の際に声が漏れている感じ?でしたが、今まで無音だったのでとても嬉しかったです
しかし暫くして肺炎等になり入退院を繰り返す日々。
そんな状態では使えないので普通のカニューレに戻しました。
その後もそっちゃんの状態を見つつスピーチカニューレを使用したのですがその度に入院
医師に
「定かではないがカニューレの側孔から唾液や痰が肺に流れ落ちて炎症が起きてるのかもしれない。」
と言われスピーチカニューレは諦めました
念願叶って使用させて貰えたのですが、そっちゃんには合わなかったようです
リハビリの先生たちにも報告しましたが、今までそんな事例聞いたことないな〜と仰っていたので特殊だったのかな?と思います。
ここまでが前置きです(長っ
そんな中T病院を受診。
上記の事を話すと、何でスピーチカニューレ使ったの?と逆に質問されましたえっ
結論を言うと、スピーチカニューレを使わなくてもスピーチバルブを付けるだけで声が出るそうなのです
そんな事聞いてないよ!知らなかったよ!なぜ管理病院ではそれを教えてくれなかったのか…。単純に医師たちに知識が無かっただけなのです
症例数が少ない病院では、こんなにも知識が無いものなのかと驚きました…と同時にもっと早くT病院を受診すれば良かったーと思いました
長くなるので次へ▶︎▶︎