カニューレ交換も初めは見学しました。
耳鼻科医「コストがかかる為新しいカニューレは用意していません。抜いた後、水道水で洗ってから再挿入して下さい。吸引はカニューレ交換するので必要ないです。」
初めて喉に開いた穴を見た時は何とも言えない気持ちになりました…
カニューレを抜くととても苦しそうに泣くそっちゃん。でも新生児科の医師が準備万端にして新しいカニューレを用意しているのでとてもスムーズに交換が終わりホッとしました。
この時点では準備さえしっかりしておけば私にもできるかな!?なんて思っていました。
出来ればやりたくない手技No. 1ですが、これを覚えないことには退院も出来ないのでやるしかないのです。。。
親が覚えるまでは1週間に1回カニューレ交換の練習をさせてもらえることになりました。
そして記念すべき初練習の日。
看護師「今日は耳鼻科のドクターが練習に立ち合うことになっていますのでよろしくお願いします」
本来この病院では気管切開は耳鼻科の領域なので、わざわざ来てくれたのだと思いました。
耳鼻科医「手順は分かりますかね?入れる時は平仮名のつをイメージしながらやると良いですよ」
私「分かりました。…新しいカニューレはどこですか? かなり痰が溜まっていますが先に吸引しますか?」
耳鼻科医「コストがかかる為新しいカニューレは用意していません。抜いた後、水道水で洗ってから再挿入して下さい。吸引はカニューレ交換するので必要ないです。」
準備万端にできず、水道水で洗って使い回し。病棟内なのに衛生面はどうなの?それに、こんなに痰が溜まって苦しそうなのに吸引しないで交換して大丈夫なの?
疑問に思いましたが、医者に言われたのでそういうものなんだと思い込んで実践することになりました。
(今考えてもおかしいところばかり。指摘すれば良かったと何度も後悔しました。)
そしていざ初交換。
カニューレ抜く→苦しそうに泣く→水道で洗って戻る→紫色をしてくたっとしているそっちゃんが目に入る→大パニック
アラームも鳴り出し、SpO2もどんどん低下。
すぐに看護師さんが気付いてくれて、新生児科の医師を呼び心肺蘇生。バギングしたり、酸素に繋いだりしてなんとか持ち直したそっちゃん。
私は2度目の抜管を目の当たりにして頭が真っ白になり身体が震えていました。
まさかまたあの光景を目にすることになるとは…。
そっちゃんの状態と私の気持ちが落ち着いて来たころ。…あれ?あの耳鼻科医はどこ行った?
結局なんの説明もなく、勿論謝罪もなく、新生児科の医師と看護師に任せて気付いたら病棟内に居ませんでした。
そっちゃんが死にかかったのに黙って消えるとかあり得る?心の中でぶつぶつ愚痴を言うしか出来ませんでした。
ちなみにその医師はそっちゃんの担当医。退院後も毎月顔を合わせていました。パパに「先生への受け答えがあり得ないくらい冷たくてトゲトゲしてて怖いよ?」と言われました
そんな無責任な医師にそっちゃんを診てもらいたく無かったのです信用も0です。
その医師は独立するとかで病院を退職したので、今は別の医師に担当してもらっているので安心しています。
上記の対応を看護師さんに伝えたところ、次回からは新生児科の医師が立ち会うので安心してくださいと言われました。
初めからそうして欲しかったくらいです
結局再挿入の練習は次回に持ち越しました