ヒヨさんとの暮らしはちょうど4か月で終わってしまった。
野生動物と人間の係わりについて深く考えさせられる。
人間が野生動物を保護しても、してあげられることは本当に少ない。
ヒヨさんは幸せだったのだろうか?
保護した時から足の悪かったヒヨさんを何とか育てたいと思って面倒を見てきたが
はたしてそれが本当にヒヨさんにとって良かったのか?
単なる人間のエゴではなかったのか?
一生懸命生きようとするヒヨさんに野生動物の生命の強さを感じたし、頑張ってほしいと思った。
人間以外の生き物は、生きている限り、生きることに執着し、生きようとする。
なんとか、ヒヨさんに頑張って生きてほしいと思っていた。でも、私がしてきたことは
ヒヨさんの苦しい日々を長く強いただけではなかったのか?
私の姿を見て、ピーと鳴き、鳥籠から私の動きを目で追っている。
遊んで欲しい。水浴びしたい。と、いろんなことを体全体で伝えてくる。
いくら足が悪いヒヨドリを保護したとは言え、野生動物を愛玩動物のように可愛がってしまった私は、
野生動物を保護する者としては、失格だと思う。
保護した場合、その野生動物をもう一度自然に帰すように育てるべきだ。
もしもそれが無理ならば、少しでも自然に近い状態にしてやることを考えなければならない。
ヒヨさんの足が悪かったことを理由に、私は愛玩動物として可愛がった。自分で、この子はもう野生には
戻れないだろうと勝手に判断し、手元に置きたかったにすぎない。
ヒヨさんを愛おしく思っていただけにヒヨさんの死が辛い。
今までと変わらない日常生活を送りながらも、ふとした瞬間に悲しみとも寂しさとも、後悔ともなんとも言えない感情が押し寄せる。
これからは、ヒヨさんの死を無駄にしないように、今までのヒヨさんとの日々をブログに残して、野鳥を保護した人たちの参考にして貰えたらなぁと思う。