死んでしまったヒヨドリのヒヨさんと過ごした日々を無駄にしたくない。
野鳥を保護したけど、どうしたらいいのか分からず、ネットで検索したりする人達もいるだろう。
実際私自身がそうだった。
私の体験が少しでも参考にしてもらえるならと思い、ヒヨさんとの日々を記録し、振り返ってみようと思う。
一羽でも多くの野鳥が巣立てるように、必要としている人に必要な情報となりますように。
きっとヒヨさんの供養にもなるかと信じてます。
一度には書けないと思うのでシリーズ化していきます。
一番大事なことは、むやみにヒナを保護しないこと。
大概は、近くに親鳥がいる事が多いです。道路の真ん中とか、危険な場所にいたのなら、近くの安全な所に移動させてあげて下さい。
そして、どんな野鳥でも捕まえることは、法律で禁止されています。
どうしても保護を必要としている鳥に出会ったら、動物病院や、役所に相談するのが一番良いと思います。野鳥を保護してもらえます。
自分で長期間保護するなら役所で許認可が必要です。場合によりますが健康な鳥は、保護の必要がないので認められないようです。
一週間ほど保護して、放鳥出来るなら申請の必要はないでしょうが。
1.ヒヨドリのヒナを保護してしまったら
・鳥の種類と食性を調べる。
・時間が経過しているようだったら、まずは水分を補給させる。
・市役所または、獣医師に連絡する。
ヒヨさんとの出会いは、6月29日の夜だった。職場近くの旅館の方がヒヨさんを保護されたのを預かった。全体に元気そうだけど、左足に力が入らずどうもマヒしているようだ。
最初は、何の鳥かはっきり分からず、嘴の形と雛の大きさから、ヒヨドリにあたりを付け、ネットで検索。ビンゴ!やっぱりヒヨドリに間違いなし!!次に鳥の食性を調べる。ヒヨドリは雑食で、果物や実や昆虫などを食べる。
ヒヨさんには、保護されてから数時間たっていたので取り急ぎ水を与える。
その後、家にあったさくらんぼを刻んで与えると食べた。
人間に慣れていないヒナは、いきなり口を開けてくれない。試行錯誤の末、巣に見立てた小さなかごに
ヒナを入れて、親鳥が餌を咥えて巣に戻ってきた時を再現してみる。具体的には、かごの縁を軽く
トントンと振動させ(親鳥が巣に帰ったように)、ヒナの頭の上に手をかざす。(親鳥がヒナに餌を与えるように)
これで何回かに一度は、大きな口をパカ~と開けてくれるのでタイミングを逃さず口の中に餌を入れてあげる。
あまり先の尖っていない箸などを使うと便利だ。慣れてくると手で直接与えられる。
1日~2日くらいたつと、自分から餌をねだってくるので口を開けさせる努力は必要なくなるはずだ。
とにかく最初の一口を食べさせるのが苦労するかもしれないが、ヒナもお腹が減っているはず。根気よく
がんばろう。
ヒナの時に与えていた餌は、ブドウ、バナナ、さくらんぼ、などの果物を細かくきざんで、
鳥肉(ムネ肉やササミを細かく切って)、虫(コオロギなど)
ヒナの食欲は凄まじい。セキセイインコのヒナだと大体3時間置きぐらいに餌を与えるが、ヒヨドリは、
餌を食べてから1時間半から2時間位たつと再び餌をねだる。そして餌をもらえるまで、ピーピーと鳴き続ける。
食べたいだけ食べさせる。そして寝てまた食べる。食欲と共に成長のスピードも速い。
一日で、0.5グラムから1グラムほど体重が増えていく。
ヒヨドリのヒナを保護し育てるには、ヒヨの食欲ペースに対応できる環境が必要だ。
私の場合は、朝、自宅で餌を与え、職場に一緒に出勤しすぐにまた餌を与え、職場近所の舟の事務所(こっちも私の職場)でお師匠さんが昼間
面倒をみて餌をあげてくれた。昼休みにヒヨさんに餌を与えに行き、夕方餌を与え、夜一緒に帰って再び餌をあげる。
ヒヨさんをサポートしてもらえる環境があったからこそできたことだと思う。
↓から、ヒヨさんの動画がご覧いただけます。
http://www.youtube.com/watch?NR=1&v=zOHtHPCqBts&feature=endscreen
保護してすぐ頃のヒヨさん。ピーピーと餌をねだります。
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