ちょっと前まで放送していたテレビTVドラマ「佐々木夫妻の仁義なき戦い」を
夫婦そろって鑑賞していた時のこと。

小雪ふーん。演じるリッチャンが、ある日、妊娠して、
ガラにもなく編み物毛糸なんかをしちゃっているシーンがあった。
その場面を見て、旦那が私に、ある質問を投げかけてきた。


ねぇ、こういうことってあった?


あ~・・・

と、私はあることを思い出したひらめきちゅん
それまで、アレの存在を忘れていた。
いや、記憶から抹消していたと言ったほうが正しいかもしれない。


あったよ、そんなこと。
私が編み物してるの見てたじゃん!



え~?!そうだっけ???

と、ダンナの記憶にも私の編み物の存在は消えていたらしい。
更に、何を編んでいたのかと訊ねてきた。




わかんないむ


説明するのが面倒だった私は、
この会話を終わらせようとしたが、
ダンナは納得するはずもなく、
結局、忘れたかったアレの存在を私以外の人間に、
打ち明けることとなった。



なんか・・・
編んでるうちに、説明書通りに作ってたつもりが、
途中で気が付いたら、予定よりも大幅にドデカイのが出来ててさ。


うんうん、で?

と、言い訳をする子供に対するような合いの手に促されながら、
私は続ける。


わらじだよDASH!


どういうこと?という顔をしているダンナを横目に、
私は続ける。


本当は、可愛いはーとブーティsocks*(毛糸の靴下みたいなの)を
作ろうと試みたんだけど、靴底のパーツを作ってたら、
生まれたてのモンの足のサイズの約2倍くらいの
わらじみたいなのが、出来ててさ。
とにかく、無我夢中で編んでたもんだから、途中で気が付かなかったんだろうね。
赤ちゃんの足のサイズが、どのくらいかなんて、
よくわかってなかった私が見ても、
あれは確実に、赤ちゃん用って言えるシロモノじゃあなかった
ため息 ハァー・・・。


で、それはどうしたの?


わらじに気が付いたら、スッカリやる気も失せて~、
せっかく作ったのに、あんな可愛げのヘッタクレもないのが出来ちゃったから、
途中でやめて、その辺の引き出しに入れておいた。



ダンナが、呆れていたのは言うまでもない。
1才3ヶ月タラちゃんのモン、アンヨもすっかり習得し、
自分の思うままに動くことが出来る。

しかし、お喋りは、まだ出来ない、モン。
私の言っていることも、きっと上手くは理解していない。

モンと外へ出掛ける時、彼は暴走してしまういくぞーーー
なぜか、私の行きたい方向とは逆を行く、モン。


「モーン、そっちじゃないよ~!あーん


という、私の呼び掛けも、
何かに取り憑かれたかの様に、
ヨタヨタと前進ペタする彼の耳には届かない。


結局、私は、あちらこちらへ走る追いかけては、
モンの方向転換をしなくてはならなくなる。
ちっとも目的地には辿り着けないのである。

で、最終的に、抱っこをして目的地を目指すことになる。

今日も、夕方、近所のスーパーへ夕食の買い出しへ行った時のこと。
いつもの如く、私はモンをスリングで抱っこし、
買い物カートを押し、精肉売り場で肉を物色していると・・・


あんた~、元気ねぇ!!


スリングで抱っこされていたモン、
上半身を右へ左へよじっては、キャービックリマークとかウービックリマークとか騒いでいたのを
見ていたらしい、おばさんが寄ってきた。


で、で、で、、、

出たな!帽子かぶせオバサン叫び


モンは、今までにも何度も、このオバサンの被害にあっている。
「元気ね~、かわいいわね~。」
って、それだけなら良いのだけれど、
いったんつかまってしまうと、あとが長いあせる


「ニコニコして~」

そう言いながら、おばさんは、モンにチュー顔をしようとする。


ひゃ~!やめて~叫び



心で、そう叫びながら、なんとか、おばさんチューをかわした私。
そんなことお構いなしのオバサンは更に続く。


「なんか良いことがあったのね~」

そう言いながら、モンのパーカのフードに手を伸ばし、
フードをかぶせようとするオバサン。

今まで笑顔だったモンも、明らかに嫌がっている。

「ダメよ~、あんた髪の毛がボサボサなんだから!」

無理矢理にフードをかぶせるオバサン。

ついに泣き出すモンショック!

おいおい・・・


髪の毛がボサボサって、アンタが、クシャクシャにしたんでしょ・・・
ていうか、うちの子、泣いてるし怒

と、ツッコむ度胸の無い私。
結局、泣き寝いりの私たち親子サザエさんタラちゃん

こんな時、

やめてください!ピシャリえっへん

と、言える日本人になりたい。


ダンナが、ある日、得意気に、こんなことを言った。



「乳首の色おっぱいは、唇の色や肌質を見ればわかる。」



へぇ・・・


で、その根拠と答えを聞いてみた。



「今まで見てきた経験から、乳首と唇の色はだいたい一緒だ。」



はぁ・・・がびょーん


ねぇねぇ、それ本気で言ってるの?

なんで、気が付かないの?アホ

正直、私は狼狽したけど、ここはひとつ気を取り直して聞いてみた。



「毎日、自分の姿を鏡で見ていて、気が付かない??」



私が尋ねると、

ダンナは、やっと気付いたようだ。


はっ!!目



だよね、だよね。

そんなに、真っ黒い唇の人間いないよねうとうとうさたんハートブレイク


そう、何を隠そう、ダンナの乳首は黒いんです、とっても。

唇の色と比較しても、断然クロイ!


なのに、ダンナはかれこれ、10年はこの説を正しいと、

確信していたという。


これまでにも、色んな所で、

酔っ払っては、このことを得意気に話していたという。



自分の乳首の色のクロさを、見て見ぬふりをする、

その根性・・・


アッパレ!OK


である。