ちょっと前まで放送していたテレビTVドラマ「佐々木夫妻の仁義なき戦い」を
夫婦そろって鑑賞していた時のこと。

小雪ふーん。演じるリッチャンが、ある日、妊娠して、
ガラにもなく編み物毛糸なんかをしちゃっているシーンがあった。
その場面を見て、旦那が私に、ある質問を投げかけてきた。


ねぇ、こういうことってあった?


あ~・・・

と、私はあることを思い出したひらめきちゅん
それまで、アレの存在を忘れていた。
いや、記憶から抹消していたと言ったほうが正しいかもしれない。


あったよ、そんなこと。
私が編み物してるの見てたじゃん!



え~?!そうだっけ???

と、ダンナの記憶にも私の編み物の存在は消えていたらしい。
更に、何を編んでいたのかと訊ねてきた。




わかんないむ


説明するのが面倒だった私は、
この会話を終わらせようとしたが、
ダンナは納得するはずもなく、
結局、忘れたかったアレの存在を私以外の人間に、
打ち明けることとなった。



なんか・・・
編んでるうちに、説明書通りに作ってたつもりが、
途中で気が付いたら、予定よりも大幅にドデカイのが出来ててさ。


うんうん、で?

と、言い訳をする子供に対するような合いの手に促されながら、
私は続ける。


わらじだよDASH!


どういうこと?という顔をしているダンナを横目に、
私は続ける。


本当は、可愛いはーとブーティsocks*(毛糸の靴下みたいなの)を
作ろうと試みたんだけど、靴底のパーツを作ってたら、
生まれたてのモンの足のサイズの約2倍くらいの
わらじみたいなのが、出来ててさ。
とにかく、無我夢中で編んでたもんだから、途中で気が付かなかったんだろうね。
赤ちゃんの足のサイズが、どのくらいかなんて、
よくわかってなかった私が見ても、
あれは確実に、赤ちゃん用って言えるシロモノじゃあなかった
ため息 ハァー・・・。


で、それはどうしたの?


わらじに気が付いたら、スッカリやる気も失せて~、
せっかく作ったのに、あんな可愛げのヘッタクレもないのが出来ちゃったから、
途中でやめて、その辺の引き出しに入れておいた。



ダンナが、呆れていたのは言うまでもない。