伴奏者:技術以上の存在 | クル・クルリン小話

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概要

演奏者とは任意の楽器を主旋律を演奏するパート。

伴奏者は演奏者が引き立つように背後で違った旋律を奏でる人。

ある時は演奏者が奏でるメロディーを構成する和音を鳴らし、場の雰囲気を厚くしたりメロディーを補足したり。

しかもそれは主旋律担当の邪魔をしないように。

結構、大変なパートだと思ってまして。

ただ、一般には演奏者(主旋律担当)と伴奏者と聞くと伴奏者ってそんなに上手くない人が上手い人の味付けするくらいに思われてるのかなぁ~?なんて思いまして少し書いてみました。

それは楽器やってない一般の方からみたらそう見えるのはまだしも演奏者の方でもそんな感じに思われている方も多い感じがしていまして。

確かにソロで演奏できる位に技術を持っている方なら伴奏も出来るかとは思いますが技術的な面だけではない部分ではどうなんだろう?って思いがあります。

 

個人的な思い

一般に、見る側からだと技術面においては、

演奏者 >>> 伴奏者

的な視点で観ちゃったりして。

 

伴奏者を主旋律担当者のおまけ位に思ってる方も多いかと思いますが。

 

個人的な感覚だと。

伴奏者 >= 演奏者

位に思ってます。

 

これは技術だけでなく場を作る感性と言いますか主旋律担当に寄り添う気持ちでサポートする技術も含めてですが。

 

更に楽器以外のパートボーカルが入った場合だと、

ボーカル >= 伴奏者 >= 演奏者

位の勢いです。

 

あくまでも個人的な感想ですが。

更に突っ込んで書いてみると

自分はクラシックの厳しい厳しい訓練を生き抜いてきた部類の人でもなければ系統立てて一つの楽器を誰かに師事して学んだ人間ではないのでクラシック側の方からは素人が何言ってるの?的に思われるかもしれませんが気にせず書いてみます。

 

ただ、アイリッシュ系の音楽だとメロディー楽器(イーリアンパイプ、ホイッスル、バンジョー等やまだまだですがスコティッシュ系のバグパイプ等)を演奏するのと同じくらいに伴奏も好きで色々な方と一緒します。

 

特にセッションや依頼受けて(今はやってません)

 

そんな時、この人と一緒にやってて楽しいなぁ~って人とお金もらえるから一緒してる。って方にわかれまして。

 

その違いってなんだろう?って思うとだいたい答えがわかります。

 

一緒に音楽を演奏する人に対しパート関係なくリスペクトして且つ自分の思いを伝え更に相手の意見もきける人と自分の意見のみを力関係(金銭であったり演奏技術)による上から目線で指示してくる人の違い。

心がけていること

クラシックのように演奏者と伴奏者のパートが明確に別れている場合は伴奏者は演奏者の演奏をダメにするような事は絶対にあってはならないのは当たり前。

 

限られた(譜面に書かれている規定された)範囲で最大限に演奏者の音が際立つように伴奏するのが正解かと思われます。

 

ただ自分がやってる伝統音楽の世界だと伴奏者ではなく一緒に音楽を作る仲間として認識していかないと上手く行かないかと思ってまして。

 

お金で雇われ、これこれの曲を演るので伴奏だけお願いします。だったらソロの方の邪魔にならない程度やり過ごして終わりにします。

 

でもちゃんと伴奏の重要性をわかって音に向き合う演奏者の方だったら物凄くやる気が出てきていろんなアイデア(アレンジ含め)を出し更にソロの方がかっこよく見えるアイデアを出して行きたくなります。

まとめ

結局、演奏の上手い下手も重要ですが同じくらいに人間性も大事かと思うわけで。

 

自分の理想だけの伴奏をして欲しいのならそれなりのお金で雇えばよろし。

 

そうでなければ相手をリスペクトする気持ちを持って一緒に音楽作る気持ちを持っていきたいと思います。

 

ちなみに私は賃金請けの伴奏は絶対にしなくなりまし。

 

自分が一緒してて気持ちの良い人か自分のレパートリーも一緒に演奏しようと頑張ってくれる人とには一緒したいです。

 

音楽で飯食ってないのでその分、何でも言えますので。

 

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