YouTube観ていたら懐かしいRelativityが出てきて暫く聴き入ってしまった♫ | クル・クルリン小話

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You Tube観る時は時間決めて観るようにしています。

 

観だすとADHDの自分は次の日まで観ちゃう(爆)から。

 

で、先日何かオススメみたいにRelativityが出てきまして。

 

Relativityってアイルランドの伝統音楽の概念を全く変えてしまったスーパーバンド、 The Bothy Bandのギターとクラビネット&VoのDomhnaill 兄妹とスコットランドのある意味、キ○ガイバカテク、フィドル&アコーディオンのCunningham 兄弟が作ったアホみたいなバンド。

 

それがRelativity

 

今みたいにアイルランドの伝統音楽が市民権を得ていない時代に合ってかなり先進的な試みを沢山実践してきたバンドですね。

 

どんな音かというと、先ずはMícheál &Tríona(ミホール、ツゥーリナ)兄妹の歌声をフィーチャーしたゲール語の歌をどうぞ。

 

そして次はメンバーそれぞれの歌をフューチャーした曲。

 

個人的には楽器演奏も好きなんですがやっぱり歌のほうが好きなんだと思います。

 

そんなRelativityを生で観た時の話を少し。

 

もう40年近く前の話ですが。

 

寒い10月のアイルランド、小雨の中、ダブリンの街をウロウロしてたら、Relativity 5£ なんてフライヤーが張ってあって。

「あ!! Mícheál Ó Domhnaill の居てるバンドやん」

なんて思って公演日見たら今日(*_*)

 

慌てて劇場に行ってチケット有るか訊いてみました。

「未だチケットあるよん。前の方で1人空いてるから入れたげるわぁ~」

って感じでキャメロンディアス風のお姉ちゃんが親切に言ってくれて。

 

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もうコンサートも良いけどこのお姉ちゃん可愛いやん!!なんて心で思いながら劇場内のカウンターでギネスを飲んで開演を待ったんですね。

 

で観たんですよ。

 

ちょうど

 

 

ってアルバム発売ツアーの初日かなんかでダブリンが初日だったような。

 

もう、メチャメチャ感動しました。

 

だってアイリッシュ系のギター弾きで一番好きな Mícheál がこれまた大好きな Tríonaと目の前に居るんですよ。

 

かれらの体温が伝わってきそうな感じです。

 

演奏は最高でした。

 

Phil Cunningham がコルグのシンセでメチャメチャカッコ良いベースランを弾きその音の上にTríonaのクラビが織物の様に隙間を埋める。

 

そこにJohnny Cunninghamのフィドルが登場してメロディー部隊が完成。

 

そのまま熱くなったところで Mícheál のギターがジャ~んと登場!!

 

これってThe Bothy Band まんまやんか(^_^;)

 

って思っちゃいましたが(笑)

 

でもその頃には観客の中には踊リ始めてる人も。

 

そんなビックリパターンでステージは進行していきます。

 

特に凄かったのはレコードでは演奏しないJohnny Cunningham のストラスペイとPhil Cunninghamのバルカンチューン。

 

ストラスペイと言うのはスコットランド特有の跳ねるようなリズムの曲群。

 

超スローから始まったストラスペイは15分位かけて速度を上げ最後には怒涛のスコティッシュメドレーに突入。

 

マーチ、ジグ、に始まり最後はリールで締めくくり。

 

息するのも忘れちゃうくらいの演奏でした。

 

そして凄いのはそのストラスペイと全く音を外さずにユニゾってたPhil Cunningham

 

人じゃないですね。

 

そしてJohnny Cunninghamの演奏がおわるとPhil Cunninghamのターン。

 

最初はなに弾いてるのかなぁ~って思ってたら・・・・

 

ピブロック ピブロック ピブロック!!

 

そう、ちょっと説明するとスコットランドのグレートハイランドパイプ(キルトはいて皆で行進して演奏するあのバグパイプ)の中でも最高峰に位置する演奏技法を使用する楽曲。

 

簡単な旋律から始め最終的にはメロディーの間に数十個以上の装飾音を規定の間隔で規定の法則で規定の様式で演奏するハイランドパイプの古典曲群です。

そんな曲をアコーディオンで演奏し始めまして。

 

「え~~?」って感じ。

 

細かい装飾音を鍵盤アコーディオンで再現しているんですよ。

 

そして何故かその先はバルカンチューン。←この辺りの感覚は良くわからない(~_~;)

※バルカンチューンとはバルカン半島等で演奏されている13/8、11/8、7/8拍子といった変拍子の曲群。

 

正直、変拍子に弱い小池はカウント取れなかったんですが(^_^;)それは踊ってたお客さんも同じだったみたいで。

 

カウントとれない皆さんは操り人形みたいになってました。

 

そんなかくし芸タイムが終わったところにMícheálのギターが登場!!

 

ジャジャジャーン、ジャジャジャーン、ジャジャジャーン、ジャ~ンジャッジャって始まったんです。

 

わかりますよね!?!

※わかりませんか?(笑)

 

Relativityをちゃんと聴いてた人はわかります。

 

そう、そのイントロ聴いてお客さんみんなどよめきとスタンディングオベーション。

 

そうです。

 

Gile Mear

 

 

もうMícheál  の美声に Tríona にハモられたらいつ聴いても涙出そうになります。

 

日本人は知らないけどアイルランド人なら誰でも知ってるものすごーく美しい曲。

 

会場、大・大・大合唱です。

 

もう、隣のオッちゃんなんか目がウルウルきちゃってたりして。

 

まぁ~こんな感じで19時半から始まって終わったのが23時前。

 

これが本物だぁ~って妙に納得してB&Bに帰ったのでした。

 

なんていうちょっとした思い出話ですが長くなってしまいました(^_^;)

 

※Gale MearはRelativityに収録されています。

 

 

 

あとがき

 

このユニットでもそうですがMícheálのギターってホントに独特なんです。

 

この人、簡単にストロークやってるみたいですがこのノリ、ホントに出ないんですよ。

 

特に6/8拍子の間のとり方とか。

 

あと、うたのバッキング時の各弦が独自に鳴ってる感?

 

ホント、どうやったらあんな音になるんだろう?って今でも思ってます。

 

レコーディングによってるのかと思いましたが全ての録音が同じ様な鳴り方してるので。

 

Youtubeの動画でもそんな鳴り方してて。

 

ちなみに彼自身は10数年前に心臓発作で他界しています。

 

亡くなる少し前には日本の遊佐未森さんのレコーディングに妹のTríona と共に来日したりしていたのですが。

 

ステージではかなり横に成長していましたが元気そうだったんですけどねぇ~

 

ホント、早すぎましたね。

 

でわでわ😊

 

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