孤島の鬼 (江戸川乱歩文庫)/春陽堂書店

¥525
Amazon.co.jp
※本日の記事は腐女子限定でございますわよ、おほほ※
みなさんこんばんは。
今日はベネディクト・カンバーバッチとジョニー・リー・ミラーの出演している『フランケンシュタイン』という舞台が映画化したものを見に行くために4.5km歩いて映画館まで行きました。管理人です。もうね、田舎つらい。バス乗ると高いし。
帰ってきて、ふと靴を見たら踵に見事に穴が開いていました。今時の女性にいる???靴に穴いてる奴いる???しかもバス代より靴代のほうが絶対高いし!!!次はもっと耐久性のある靴を買おうと思います。
靴を買う基準が耐久性って言う時点で女として終わってるなと気づきました。
さて、本日の本は江戸川乱歩『孤島の鬼』です。
乱歩の長編の最高傑作と名高い本書、もちろん腐女子で知らない人はいないでしょう!!!図書館で借りられるすばらしいBL。でもね、魅力はそれだけじゃないんです。愛する婚約者の死と、その死に付きまとう美しい男、不自然な死を遂げた探偵と、異形のものが集められた島、おどろおどろしい雰囲気で始まったストーリーは手に汗握る冒険譚へ、そして切ない終幕へと読者を誘います。はぁぁ~すばらしい!!!もうね!全部好き!!好きのフルコースやあああああ~~~~!!!
本書の主人公・蓑浦金之助さんは若いのに総白髪。奥さんも太ももの上の腰のところに大きな赤いあざがあります。その背景には語るも恐ろしい事件があったのです。
若かりし蓑浦くんは会社で初代さんという女性を好きになります。二人の仲が深まったある日、初代さんは自分の愛する気持ちの証として、大切にしていた自分の家計図を蓑浦くんに渡します。この蓑浦くん、実はモテモテナイスガイで、諸戸という男にも言い寄られています。なんかね~読めば読むほどこの諸戸くん、関ジャニ∞の横山さんを連想させるんですよね、なんでだろう。関西弁しゃべってないのに。どうでもいいけど。
初代さんとの楽しい日々は、彼女の死という最悪の形で終わってしまいます。硬く復讐を誓う蓑浦くん。しかし、事件現場は完全なる密室、もちろん犯人も分かりません。そこで蓑浦くんは知り合いの深山木さんに事件を依頼しますが、彼も白昼堂々鎌倉の海で刺されて死んでしまいます。そして事件現場には蓑浦くんに言い寄っていた諸戸の姿が……。まさか初代さんに嫉妬した諸戸が二人を殺したのか!?
いやいや、美しい諸戸は蓑浦くんのために犯人を捜していたのでした。そして犯人を追ううちに、二人は初代と諸戸の出生に関わる恐ろしい秘密にたどり着いてしまうのです……。
以下ネタばれ
中盤、秀ちゃんの綴る手紙がなんともいえない居心地の悪さと寂しさを演出します。今こんな小説を発表したらいろんなところからクレームが来ちゃうんじゃないかしら……。人工的に作られたシャム双生児、なんとも背徳的でおどろおどろしい趣味なんでしょう。
私は免疫関係の仕事をしていらっしゃる方と話したことがあるのですが、こんな双子作るのは簡単みたいですよ。実際に胴体がくっついた二匹のマウスを見せてもらったことがあります。しかし、マウスと人間はやっぱり違いますよね……。
なによりそんな奇妙な実験をしていたのは諸戸のパパだったなんて、心中いかばかりか……。そして幼少期の体験によって女性を愛せなくなっていただなんて……なんて美味しい設定悲しい背景なんでしょう……。
島での宝探しは先日読んだ『大金塊』のプロットが使われていますね。何度読んでも手に汗握ります。そして何より腐女子としてはここの
諸戸「(中略)君一緒に死んじまおうよ」
蓑浦「ああ死のう。それが一ばんいいよ」
諸戸「死のうよ。死のうよ」
で腐女子メーター限界になりました。かーらーのー秀ちゃんにも初代にも超嫉妬してましたカミングアウトで管理人のライフはほぼ0です。
地価迷宮から命からがら生き延びた二人はまるで老人のように生気がなくなっていました。それから蓑浦は秀ちゃんと結ばれるわけですが、そこに届いた諸戸の死の知らせと最後の2行で完全にノックアウトでした。諸戸おおおおおおおおお蓑浦がホモでありさえすればあああああ何もかもうまくいったのにいいいいいいい!!!!!
もちろん腐女子としてはそれほど蓑浦がいい男だったと解釈するほうが美味しくいただけるんですが、というよりは父の名も母の名も諸戸が最後に呼ぶに値しなかったという解釈のが正しいのかもしれませんね。諸戸の人生の中で、死ぬ間際に名前を呼ぶほど関わったのが蓑浦しかいなかった、そんな孤独な人だったということなんでしょうか。
さて、私が読んだ角川ホラー版にはもう一遍「湖畔亭事件」という中篇も収められいます。覗きが趣味の男が不運にも遭遇してしまった不思議な事件です。このお話も面白いので是非読んでみてくださいね。それにしても「屋根裏の散歩者」も確か覗きのお話だったような……あれ、乱歩先生もしかして覗きが趣味……?

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みなさんこんばんは。
今日はベネディクト・カンバーバッチとジョニー・リー・ミラーの出演している『フランケンシュタイン』という舞台が映画化したものを見に行くために4.5km歩いて映画館まで行きました。管理人です。もうね、田舎つらい。バス乗ると高いし。
帰ってきて、ふと靴を見たら踵に見事に穴が開いていました。今時の女性にいる???靴に穴いてる奴いる???しかもバス代より靴代のほうが絶対高いし!!!次はもっと耐久性のある靴を買おうと思います。
靴を買う基準が耐久性って言う時点で女として終わってるなと気づきました。
さて、本日の本は江戸川乱歩『孤島の鬼』です。
乱歩の長編の最高傑作と名高い本書、もちろん腐女子で知らない人はいないでしょう!!!図書館で借りられるすばらしいBL。でもね、魅力はそれだけじゃないんです。愛する婚約者の死と、その死に付きまとう美しい男、不自然な死を遂げた探偵と、異形のものが集められた島、おどろおどろしい雰囲気で始まったストーリーは手に汗握る冒険譚へ、そして切ない終幕へと読者を誘います。はぁぁ~すばらしい!!!もうね!全部好き!!好きのフルコースやあああああ~~~~!!!
本書の主人公・蓑浦金之助さんは若いのに総白髪。奥さんも太ももの上の腰のところに大きな赤いあざがあります。その背景には語るも恐ろしい事件があったのです。
若かりし蓑浦くんは会社で初代さんという女性を好きになります。二人の仲が深まったある日、初代さんは自分の愛する気持ちの証として、大切にしていた自分の家計図を蓑浦くんに渡します。この蓑浦くん、実はモテモテナイスガイで、諸戸という男にも言い寄られています。なんかね~読めば読むほどこの諸戸くん、関ジャニ∞の横山さんを連想させるんですよね、なんでだろう。関西弁しゃべってないのに。どうでもいいけど。
初代さんとの楽しい日々は、彼女の死という最悪の形で終わってしまいます。硬く復讐を誓う蓑浦くん。しかし、事件現場は完全なる密室、もちろん犯人も分かりません。そこで蓑浦くんは知り合いの深山木さんに事件を依頼しますが、彼も白昼堂々鎌倉の海で刺されて死んでしまいます。そして事件現場には蓑浦くんに言い寄っていた諸戸の姿が……。まさか初代さんに嫉妬した諸戸が二人を殺したのか!?
いやいや、美しい諸戸は蓑浦くんのために犯人を捜していたのでした。そして犯人を追ううちに、二人は初代と諸戸の出生に関わる恐ろしい秘密にたどり着いてしまうのです……。
以下ネタばれ
中盤、秀ちゃんの綴る手紙がなんともいえない居心地の悪さと寂しさを演出します。今こんな小説を発表したらいろんなところからクレームが来ちゃうんじゃないかしら……。人工的に作られたシャム双生児、なんとも背徳的でおどろおどろしい趣味なんでしょう。
私は免疫関係の仕事をしていらっしゃる方と話したことがあるのですが、こんな双子作るのは簡単みたいですよ。実際に胴体がくっついた二匹のマウスを見せてもらったことがあります。しかし、マウスと人間はやっぱり違いますよね……。
なによりそんな奇妙な実験をしていたのは諸戸のパパだったなんて、心中いかばかりか……。そして幼少期の体験によって女性を愛せなくなっていただなんて……なんて
島での宝探しは先日読んだ『大金塊』のプロットが使われていますね。何度読んでも手に汗握ります。そして何より腐女子としてはここの
諸戸「(中略)君一緒に死んじまおうよ」
蓑浦「ああ死のう。それが一ばんいいよ」
諸戸「死のうよ。死のうよ」
で腐女子メーター限界になりました。かーらーのー秀ちゃんにも初代にも超嫉妬してましたカミングアウトで管理人のライフはほぼ0です。
地価迷宮から命からがら生き延びた二人はまるで老人のように生気がなくなっていました。それから蓑浦は秀ちゃんと結ばれるわけですが、そこに届いた諸戸の死の知らせと最後の2行で完全にノックアウトでした。諸戸おおおおおおおおお蓑浦がホモでありさえすればあああああ何もかもうまくいったのにいいいいいいい!!!!!
もちろん腐女子としてはそれほど蓑浦がいい男だったと解釈するほうが美味しくいただけるんですが、というよりは父の名も母の名も諸戸が最後に呼ぶに値しなかったという解釈のが正しいのかもしれませんね。諸戸の人生の中で、死ぬ間際に名前を呼ぶほど関わったのが蓑浦しかいなかった、そんな孤独な人だったということなんでしょうか。
さて、私が読んだ角川ホラー版にはもう一遍「湖畔亭事件」という中篇も収められいます。覗きが趣味の男が不運にも遭遇してしまった不思議な事件です。このお話も面白いので是非読んでみてくださいね。それにしても「屋根裏の散歩者」も確か覗きのお話だったような……あれ、乱歩先生もしかして覗きが趣味……?