抽選にも当たったし、フルーティストにも当たった件 | 笛吹きの備忘録

笛吹きの備忘録

おばあさんのモノワスレ対策ブログです。
アマチュア楽団でフルートを吹いています。
お芝居が大好き!

新国立劇場でオペラ『魔笛』を観てきました。

元気なうちに有名なオペラを観ておくシリーズですが、ちょっと沼ってきたみたいズブズブズブ…。最近の歌舞伎には、あまりそそられないのよね。


それで新国立劇場の4階席です。歌舞伎座だったら4階は庶民のための幕見席なのに、オペラは庶民に味方してくれません。高齢者割引でも9460円…。
⤴️これは、新国立劇場オペラパレスの3階から撮影したロビー風景です。
ゆったり、お洒落ですよね。

4階席からは、舞台全体が視野に入って、首を動かさなくても、横目で字幕が読めちゃいます。
しかも、オペラグラスでオケピも覗けるし(これは、私にはとても楽しみ!)、9460円は惜しくない…、ってちょっと負け惜しみも入ってるかな(^-^;

さてオペラ『魔笛』です。
演出は、現代美術家としても有名(私は知りませんでしたが…)なウィリアム・ケントリッジ氏で、舞台デザインがとてもユニークなんです。
設定がフリーメイソンじゃなくて、イギリスの王立地理協会という、男性だけの会員制研究組織なのね。
その地理協会の研究施設内にある黒板に、チョークで次々と図形が描かれて、(プロジェクション・マッピングで表現)舞台はスピーディーに転換します。
ほぼ、黒と白です。地理協会のオジサンたちの衣装も地味…。
オーケストラは、モーツァルトの時代のように薄い編成で、雷鳴(たぶんティンパニー)や鈴の音(小さな鉄琴)も生音で、とても、しっとり静かな『魔笛』でしたよ。

歌われるアリアは、私もよく知っています。
なぜなら、⤵️これです。
『魔笛』のアリアをフルート二重奏にアレンジした楽譜集です。
オリジナルは1792年に出版されているんですよ。『魔笛』がウィーンで初演されたのが1791年で、翌年の出版です! 
当時、このオペラがどれほど人気を博していたかってことですよね。
そして200年以上経って、私は2010年に勉強してますよ。ちゃんと赤マルもらってるでしょ♪
…というわけで、アリアが歌われる度に、あー♪これ!これ!知ってる♪吹いたことある♪と心ウキウキするのでした。
しかもね、オケは東京フィルハーモニーで、フルートは斉藤和志さん(知らない人は知らないけれど、知ってる人は知っているフルート奏者)だったのです。
私にとっては、これぞ!魔法の笛の音色でしたよ。

そしてね、私、な、なんと! 終演後のバック・ステージ・ツアーに、また当選したのです!
いきなり、話が終演後に飛んでしまいましたが、私、たいへん浮かれております。
なぜなら…、斉藤和志さんがさっきまで、このflute1の席に座っていたのです!
こういうとき、尊い!って叫ぶのかしら?

『魔笛』は、支離滅裂とは言いませんが、何だか辻褄の合わないストーリーですよね。でも単純化すれば、魔法の笛で困難を乗り越え、愛と友情を手に入れる話です。
その魔法の笛(小道具ね)も、バック・ステージ・ツアーで見せていただきました。
黒い木製のトラベルソで、おそらく五つのパーツで組み立てるタイプだと思ったのですが、なぜか頭部管が付いてませんでした??? つまり歌口がない???
魔法の笛ですからね🎵
ちなみにオケピでは、斉藤和志さんが木管フルートを吹いていたように見えましたよ。

もう一度、言います。
魔法の笛の音色でした。