舞台芸術は大好きだけど、芸術のパトロンにはなれそうもない件 | 笛吹きの備忘録

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おばあさんのモノワスレ対策ブログです。
アマチュア楽団でフルートを吹いています。
お芝居が大好き!
母の着物をリメイクして、着る(ここ大事♪)ことを老後のミッションと決めました。

新国立劇場でバレエ『アラジン』の舞台稽古を見せていただきました。

いわゆるゲネプロですね。
舞台上で、ほぼ本番通りに行われる通し稽古です。
オーケストラピットでは、指揮者も東フィルメンバーも私服のようでした。そんなことにもワクワクしてしまうミーハーな私🎶

舞台正面の一番前に設えた灯り付きの机と椅子に、演出家らしき方が、大きな上演台本らしきものをめくりながら、最終チェックをしているらしい…。(特に解説などなかったので、すべて、私の憶測です)
明日が初日ですので、もはや「ダメ!ダメ!」と演技が中断されることも、灰皿が飛ぶこともなかったです。(ちょっと期待してました(^-^;)

新国立劇場には賛助会員という制度があります。年会費10万を納めて個人賛助会員になると、1シーズンに5回くらい、自主公演の舞台稽古見学会に招待されるそうです。
…でね、賛助会員になってる方が「行けなくなったのでいかがですか?」って、私に招待券をくださったのですよ!

賛助会員って、これです⤵️
私にできるサポートなら喜んでいたします!
感動も分かち合いたいです! 
でも…、 年会費10万はねぇ…。

バレエ3回、オペラ2回をS席で観たら、チケット代は10万を超えます。それをゲネプロで無料で観られるなら、賛助会費10万はお得かも…。寄付控除で4万弱が戻ってくるらしいし…としみったれた計算をしてしまう年金生活者(((^_^;)

いやいや、賛助会員とは「舞台の観客から芸術の支援者(パトロン)に」ってコンセプトなのですよ。
パトロン!
いやいやいやいや、そんな余裕はありませんねー

確か…、国立劇場にも「くろごちゃんファンド」がありましたよね。こちらは劇場で1000円を寄付したらシールがもらえたような…、絵葉書だったかな?
コンセプトは「日本の文化芸術を支える立役者(パートナー)」でした。
これくらいが、私にできることですね。

そうそう、もうひとつ…、
観劇用バッグには、いつもくろごちゃん♥️

さて『アラジン』です。
「2008年にビントレー前芸術監督が新国立劇場バレエ団のために振り付けたバレエ作品です。英国バーミンガム・ロイヤル・バレ エや米国ヒューストン・バレエなどでも上 演され、彼の代表作として国際的にも高い 評価を得ています」とHPにありました。

アメリカでミュージカル『アラジン』が初演されたのは2011年、劇団四季の『アラジン』初演は2015年ですから、このバレエは、その前に公開されていたんですね。
ちなみに、ディズニーアニメの『アラジン』が公開されたのは1992年です。
そして、ミュージカルはディズニーアニメとほぼ同じストーリーですが、バレエの『アラジン』は、だいぶ違ってました。

ディズニーのジャスミンは自由と自立を求める強いヒロインですが、バレエではとても可憐なお姫さまの設定でした。ひたすら可愛いかった…。

そして、アラジンは三つの願いを逆手にとって邪悪な大臣をランプに閉じ込め、ジーニーを解放するという肝心要のところが、違う設定に…。
力のない者が知恵で幸福をつかむからこそ、観客はアラジンを応援するのだと思うのですよ。
そこには、ちょっと違和感ありましたね。

さらに、音楽や、衣装、大道具、しぐさにも、時々、中国風な表現があって、えっ? ここは中華街? アラビアの話だったよね?と思っちゃいました。
アラジンは中国人という設定なのだそうです。

西洋人にとっては、エキゾチック、あるいは東洋という括りに、アラビアも中国もごちゃ混ぜなのでしょうか?

ま、楽しかったからいいんだけど…。



ジーニーの登場場面や、アラジンが魔法で変身するところに、早替りや宙乗り、葛籠抜けなどの歌舞伎のケレンぽい演出が使われていて、そこはすごく感激しました。私、ドヤ顔しちゃってたかも…。


そして、一番の感動は、
ジーニーがカッコ良すぎる! !!

※写真は新国立劇場のHPから拝借しました。